「なんで?」「どうして?」
が小学生になっても口ぐせだったのです。
3、4歳にこの口ぐせが出てくるのは
あたり前なんだろうけれど。
この「なんで?」「どうして?」から
映画は生まれるんじゃないでしょうか。
インタビューも映画解説も同じ。
世の中、「なんで?」「どうして?」で回っていて
人との会話も一方通行にならないためには
沢山の「なんで?」「どうして?」を持ち合わせていれば
きっと時間ってあっという間に過ぎていく。
最近、この「なんで?」「どうして?」を
持ち合わせていない人たちが
少し多いのかもと気付き始め
電車やカフェに居ても
2人で会話しているのに
携帯を見つめながら
自分の話をし合っている人たちをよく見かけ。
人に質問するのが苦手
人に聞くのは相手に迷惑かも
と思っているならば
逆で
自分の話を自分からするのが得意な人は
どれだけいるんだろう?
と気づくのも大事だったり。
聞かなければ距離は縮まらないし
なにより
魅力的な人かも知れないのに
相手が話し下手なだけで
つまらない人と思ってしまうのは
とても傲慢なこと。
相手のことを聞くことができたら
その人の魅力を引き出せるし
人に尋ねることが出来る心を育てることが
人間力に繋がるんじゃなかろうか。
だって
人の疑問に答える映画は魅力的でしょ?
そんな意味では
映像のクオリティはもとより
「アナと雪の女王2」も
キャラクターの感情の変化は少し
荒かったけれど
全体的には素晴らしい脚本だったし。
これから公開される
「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」
の脚本の構成も素晴らしい。
シリアルキラーに恋をした女性視点で描く
ザック・エフロン主演「テッド・バンディ」
のアプローチも
人が疑問に思う「なんで?」に答える映画であり
発想力が秀逸でした。
「なんで?」「どうして?」
は、人と仲良くなるだけでなく
人の心を掴む魔法のことば。
だから沢山、互いについて
情報交換しようよ。
良いところ、魅力的なところが見つかるから。
映画でも
「なんで?」から「それはね」
という答えを持っていながら
更に私たちに考える"余白"を与えてくれる
脚本なら
間違いなく素晴らしいのだから。