おしゃまな娘の撮影は面白く
「ポーズして」「キスして」
と必ずや注文をつけて来るのであります。
面白いな、なんでポーズ付けなきゃなんないんだ?
まぁ、そんなことはさておき
11月公開の「最初の晩餐」が
素晴らしくセンス良かった脚本と映像の
「終着の場所」司会時にお世話になった
常盤司郎監督の最新作であることと
キャストが皆
演技面でも特に好きな役者さん勢揃いだったのと
私自身が、シングルマザーから
再婚したことも重なって
早目に試写へ行ったのですよ。
物語は
それぞれ子供連れで再婚した家族の物語であり
そんな家族を作った永瀬正敏さん演じる
パパが亡くなって
お通夜で家族、親族が集まった一夜の
お通夜で出された手料理から
家族になっていった懐かしい日々へと
戻って行きます。
丁寧に作られた料理と同様に
丁寧に丁寧に役者の演技を魅せてくれる
カメラワークと音楽、編集
全てに愛が溢れていて
私自身が自分の人生を振り返ってしまった。
劇中、染谷将太くん演じる
息子が
結婚をしている姉にこう尋ねます。
「なんで結婚したの?」
その言葉に込められた意味は
結婚の良さが分からない、そもそも家族ってなんなんだよ?
家族を作るってなんの意味があるんだよ?
というものでありました。
姉さんはなんと答えたのか?
そこに居合わせた血の繋がっていない母は
なんと答えたのかは、映画を見てのお楽しみ。
確かに結婚ってなんなんだろうね?
二度結婚して思うのは
多分、私は「結婚」というより「家族を作るのが好き」
それは、自分で作るという意味で好き。
老後の心配とか
旦那に養って欲しいとかじゃないなぁ。
そんなものは、家族に頼らず
自分でちゃんと用意しておかなきゃ。
家に人が居るなんて
疲れた時に話しかけられるなんて
そりゃ面倒くさいけれど
結局、面倒くさいことも、人との会話も好きだから。
家族なら、いちいち自分の持ち合わせていない
感情にも向き合わなくちゃいけなくて
食べ物の好みも味付けも
帳尻合わせて調理していかなきゃ、料理の二度手間になるし。
それでも
私は弱いし、知らないことが世の中に多過ぎるから
一緒に助け合おうと思える人と
助け合って生きるのが性に合っているんだな
とそんなことをこの映画から影響されて
ひとりで私はそうなんだな、と納得していた伊藤です。