月別アーカイブ / 2019年04月

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GW前のというか

平成最後のお仕事が本日でして

「雪子さんの足音」に出演している

寛 一 郎くんをゲストにお迎え。


5月10日からケーブルテレビチャンネル700の

無料放送枠オンエア

ぴあ映画生活とYouTubeで配信の

「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」

にてインタビュー見られますぞ。


こないだの

三國連太郎さん七回忌で会ったばかりですが

ずっと映画の話をしていたかった。


しかも映画の趣味が一緒のようで

激しく喜んでいた私!


ジェイク・ギレンホール好きなんだって。


「ナイトクローラー」最高!

とか色々話しておりましたが

演技に誠実と映画を見るたび思っていた私は

寛 一 郎くんの人柄まんまだった。


この先も楽しみでならない!


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そして夕方

アカデミー賞作品賞を撮った

私自身、大好きで泣き笑いした映画

「グリーンブック」吹替公開記念舞台挨拶

MCでありました。


やっぱり思った。


大塚芳忠さんと諏訪部順一さんという

プロの声優の方だから

自慢版ですでに見てたのに

今度は隅々まで物語に没入して

二度目の鑑賞でも泣くという、、、笑


好きだなぁ、「グリーンブック」


好きな映画って

見れば見るほど好きになる。


そうでしょ? (^-^)

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動画で映画の感想コメントを寄せたりが

映画公式サイトでも少しづつ増えてきてるのかな?


「ワンダー 君は太陽」に続き

「ベン・イズ・バック」の動画コメントを

撮りまして、これで2回目ですわ。


その背景には

ネットが持つ影響力と

文字を読むより動画を見る人が増えたことも

あるのかもしれない。


まぁ、私なんぞの動画で影響を与えられるとは

思わないですが

「ベン・イズ・バック」を見て

私はまたジュリア・ロバーツに泣かされた。


ちょっとした出来事から

人生を踏み外し

気づいたら元に戻ることが困難になった子供を

どうやったら救い出せるのか?


ひとりでは解決出来ないことが多いから

誰かに頼ってみたり

親はどんなことがあっても見捨てない

と信じて生きている人が多いんじゃ?


この映画の脚本の素晴らしさは

様々な立場の考えや

様々な意見が

登場人物たちの口から言葉となって

出てくるところ。


これが世間であり

渦中の家族のオーソドックスな

姿なのかもしれない。


しかも

連れ子同士の再婚という家族設定も

意味を持っていて

血の繋がりにこだわるのは誰か?

まで問いかけてくるの。


是枝監督の「万引き家族」もそうだし

来年公開の長渕剛さん主演の「太陽の家」も

血の繋がりではない家族の愛を描いてる。


家族にしているのは分かりやすいからで

もしかしたら

どの映画も、他人同士の思いやりについて

描こうとしているのかもしれない。


こんな設定の映画が増えて来ているのは

偶然じゃないわよ、きっと。




















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ここ数日、胸を痛めているニュースがあるのですよ。


それは

明らかに犯罪でしょ、と思うレイプ事件が

連続で無罪判決になっていることでして。


今回、耳にした「準強制性交等」


ちなみに

強制性行等とは

暴行、脅迫を用いて、強姦などした場合にくだり

準強制性交等は

心神喪失、抗拒不能の際にくだる刑法だそう。


ここ最近、連続する性犯罪が無罪判決になるキーが

どうやら

抗拒不能 という言葉。


心理的、物理的に抵抗できないことを、抗拒不能と言い

被害者に意識がある

判断能力がある

という理由から無罪判決がくだるケースが多いよう。


こんな判決ばかりで

嫌な過去を思い出した。


18歳の頃

女友達の家に泊まりに行き

夜11時までファミレスでご飯を食べていたこと。


そもそも深夜に外出なんて、アウトだろ

とおっしゃる気持ちもわからないでもない。


あの頃は、エネルギーが有り余っていて

眠くなかったし、高校卒業を前に未来が

輝いてみえたし、世の中に悪い人が

身近に存在するなんて思わなかったもの。


そんな夕飯を済ませた帰り道のこと。


突然、横を歩いていた友達が悲鳴と共に

視界から消え

次の瞬間、力一杯、手を引っ張られた。


振り解こうとした時には

友達は羽交い締めにされ、車の中

見捨てることも出来ずに

車に押し込まれた。


あの時のことは今でも鮮明に覚えている。


助手席に座らせられ、泣きじゃくる友達。


私の隣で口を塞ごうとする男性の手を噛んだりしながら

レイプされるんだったら、死んでもいいと思った。


大宮バイパス辺りを走る車の中で

ドアを開けようとしたり

運転席のシートを足蹴りし

「降ろして!今すぐ降ろして!」

と叫んでいた私にシビレを切らし

私たちは真っ暗な誰もいない道に放り出された。


ショックで泣き続け、トイレに行きたいと言う

友達に、草むらでするよう促し

その後は彼女の肩を抱きながら

30分くらい歩いて

回送中のタクシーを見つけて

止まって欲しくて目の前に飛び出した。


優しい運転手さんによって

友達の家から随分遠くまで来ていることを

深夜2時くらいだということを知らされ

運賃も無料にしてもらい

家にたどり着いた。


あれ以来、しばらく長い間

男性に肩を触られるだけでも

ゾッとして、吐き気みたいな拒絶反応が出た。


治ったのは、当時、心に寄り添ってくれた

彼氏のお陰でね。


今思うと私自身が怖いことをしてたんじゃ?



走っている車が蛇行したら交通事故に

なっていたかもしれないし

タクシーの前に飛び出したんだから

轢かれていたかもしれないし。


あんな、勇気はどこから出て来たの?


必死どころか死んでもいい

だったんだと思う。


だから、レイプされる時の精神状態は

少しは理解が出来る。


男の人の力はすんごく強い。


そんなことをする人なら

殺されると思うかもしれない。


死ぬのが怖かったら

抵抗する力も失ってしまうかもしれない。


わたしが助かったのは

死ぬ覚悟で、恐ろしい行動したから。


そんな覚悟、いらないし、そんな行動出来るのは

希少なんじゃないか?


事件にならなかったのは

レイプされずに生きて生還出来たから。


そして、18歳のわたしにとって

その出来事は恥ずべきことだった。


訴えるって

相当の覚悟がないと出来ないんじゃ?



映画の仕事をしているから

わたしは刑法のことや裁判のことは

正直、詳しくない。


でもこのタイミングで

ルース・ベイダー・ギンズバーグ判事の

ドキュメンタリー映画「RBG 最強の85才」を

試写で見て

これはおかしい?

と疑問を持って刑法と戦う女性最高裁判所判事


なぜ、多くの女性たちに今、支持されているのか

えらく理解出来たのですよ。


時に

法だけで

判断してはいけない事件があるんだと。


人の心ほど難しいものはなく

それが一般的と思わされた日常の中で

「なぜ?」と疑問を持つことで

世界は変わっていくと伝えていた。


そしてもうひとつ


当事者と似たような経験をした人なら

理解出来るセンシティブな部分があるのも人の心。


たとえそれが経験していなくとも

それぞれの心に目を向け

深く深く相手の心を探求すれば

誰かを救えるかもしれないことを。



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