月別アーカイブ / 2017年04月

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ええ

「ラ・ラ・ランド」大好きですよ!


「ムーンライト」にはすっかり打ちのめされ。


あと

「メッセージ」の衝撃と全てを理解した時に訪れる込み上げてくる感動と来たら!


また改めて「メッセージ」についても書きますね。

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けどね

この映画には正直、参った。

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

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多くの映画賞で、特に主演男優賞&脚本賞を獲得!


各地で227部門ノミネート、今の時点で108部門受賞ですよ。


本年度アカデミー賞、ケイシー・アフレック主演男優賞受賞&脚本賞受賞。


愛を拒む孤独な男。


いったい何故?彼はそのまで独りで生きていたがるのか?


突然、亡くなった兄の息子との暮らしの中で

彼が背負う重過ぎる十字架が、少しづつ姿を現し始めるのだけど......。


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こんなに身体の中に涙が貯まっていたのか、と自分でも驚いた。


余計なセリフを省き、画の力で、全てを伝え、感情にダイレクトに訴えてくるシーンの数々。


愛の重さに押しつぶされそうになりながら

なんとか生きている主人公。


素晴らし過ぎた。


ちなみにケネス・ロナーガン監督が脚本を書き、アカデミー賞脚本賞を受賞。

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この監督、劇作家から仕事を始め

今までに監督&脚本で「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」と

脚本ではマーティン・スコセッシ監督の「ギャング・オブ・ニューヨーク」で

アカデミー賞脚本賞ノミネートになっていた。

 

マーティン・スコセッシに気に入られていて

「ユーキャン・カウント・オン・ミー」では

スコセッシが製作総指揮を務め、監督デビューとな。


初の映画脚本作品が「アナライズ・ミー」なので

デニーロからスコセッシにつながったのかも?

 

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」はオリジナル脚本。

 

そもそもマット・デイモンがケネス・ロナーガンの書く本が大好きで、脚本を依頼。


当初、本作の監督・主演を務める予定だったそうな。


が、しかし!


チャン・イーモウ監督の「グレート・ウォール」とスケジュールがかぶり

ケイシー・アフレックに主演

ロナーガンに監督を頼み、自分はプロデューサーに回ったわけで。


ちなみに2002年に、ロナーガンの舞台に

マット・デイモンと共演するくらい3人の親交は熱い。

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女性が共感するであろう妻役のミシェル・ウィリアムズ。


彼女は

アカデミー賞受賞作「ブロークバック・マウンテン」

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私のDVD棚にもある

「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングと熱愛で結婚した夫婦の危機を演じた「ブルーバレンタイン」

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この2作品ともにオスカーにノミネートされています。


マリリン・モンローを演じたりするなどの魅力的な女優。


この映画も良かったな、噂話がベースになっている。

ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門)の主演女優賞を獲得した。

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「ブロークバック・マウンテン」で共演した

亡くなったヒース・レジャーとの間に子供もいたりするから

今回の役への感情移入は尋常ではないはず。


「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でも

全米映画批評家協会賞

ニューヨーク映画批評家協会賞で

助演女優賞を受賞しているし。

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観ていて胸が痛くなるくらい、彼女の気持ちを理解出来た。


そして、見方によって残酷な態度も、女として理解出来てしまう。


ミシェル本人はキティちゃんが大好きなキュートでフレンドリーな女優さんで

高感度抜群でありました。


役者もイイし、脚本は秀逸。


観終わりしばらく

放心状態的な感覚に見舞われ

感想がまとまらず、やっと書けた映画でありました。 

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大好きな人に「好き」と言えますか?


やりたいことに「やりたい」と言えますか?


結構、これがなんでか難しい。


「あなたを好き」って言ったら相手に迷惑かも。


「それ、私がやりたい」なんて言ったら図々しいと思われるかも。


そもそも

なんで迷惑なのか?

なんで図々しいのか?


「好き」って言われて、嬉しくないなんてことはなく、「私も捨てたもんじゃない」と自信をもらえる。


逆に好きな人に「好き」って言われたら、手放しで喜びの舞。


「〇〇したいんです」と言われても、その人に頼みたいなら頼むし

頼める仕事じゃないなら、「今は難しいけど、いつか頼める日が来るかも」と答えるし。


人は皆、そういうもんじゃないかな?

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「心から好きなものを、口に出して「好き」と言えているのか?」

という湯浅政明監督の疑問から物語が生まれた映画が昨日のもうひとつのイベント。


「夜明け告げるルーのうた」


イルカショーとのコラボイベントでありました。


イルカさん、ありがとう!

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映画はというと


心を閉ざした少年が

音楽に吸い寄せられて人間の近くにやって来た人魚の少女ルーと出逢い

本当の気持ちに気付いていく、「好き」を見つける物語。


カラフルで、音楽が溢れていて、好きが溢れていて、物語の美しさに酔いしれた。


さすが天才監督、湯浅政明監督。

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この映画を観たときのこと。


ルーがまるで子供で

好きを好きと思いっきり言え

楽しいを喜びのダンス(泳ぎ)で表現する姿に

抱きしめたくなる程の愛おしさを感じた。


不思議なもので

子供って、ビジュアルだけじゃなく

素直に「好き」を言葉や態度に出すから可愛い。


ちょっとお顔が、、、

という子供だって、「スキー!」と満面の笑みで抱きつかれたら可愛い‼︎


だから

「好き」と思ったら、出し惜しみせず、好きっていっちゃえ。


「〇〇の仕事がしたい」と思ったら、ハッキリと口に出してアピールしちゃえ。


フラレたって、断られたって、死ぬわけじゃないし

その時、心がチクっと痛むだけ。


「好きな人と付き合う」「好きなことを仕事にする」

この喜びを味わいたいなら

へんなプライドを捨て、言葉に出す勇気。


かく言う、私も、昔からずっと、弱気になる度に

「好き好きパワーは夢を叶える」

と思い込んでおります。


まあ

正確には

その人、その仕事に、見合う自分になれているか、もしくは努力しているか。


何度挑んでもダメだったなら

きっと、相性が合わなかっただけ。


きっと

湯浅政明監督も

そんな気持ちで、夢を叶えたのだろうな。


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そして気付いた。


うちの来月2歳の娘は

「夜明け告げるルーのうた」を

飽きることなく、観続けていた。


「ルーのパパ、怖くなった!」


あるシーンでそう言うと

その後

「ルーのパパは?」と何度も尋ね

実は一番気になる人になっていた。


幼い子が夢中になれる映画。


その数少ない一本でもありました。









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「スプリット」最後の来日キャンペーンとなった日本。


2日間の「スプリット」仕事が終わりました。


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「スプリット」口外禁止のトークイベント


昨夜のこのイベントは

私をワクワクさせる内容で

それはもういつまでも話しを聞いていたい思いでありました。


2年ぶり7回目の来日の

M.ナイト・シャマラン監督


「ウォンテッド」以来、9年ぶり2回目の来日となった

ジェームズ・マカヴォイ氏。


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新作「スプリット」


マカヴォイ氏演じる23人の人格を持つケビンと、3人の女の子の運命。


そして

最後の人格が現れた時、物語は予想をはるかに超える展開を迎える。


ということで

マカヴォイ氏

映画の中で、色んな性格の人物を演じ分けているのですよ。


「一番演じてて楽しかったのは少年ヘドウィグ、一番難しかったのは、最後に現れるキャラクターだよ。恐ろしいのに驚くほどポジティブ!」

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いやいや

このとんでもないキャラクターを見事なまでに演じ

しかもケビンの中に存在する人格には、女性から少年までいるもんだから

それら全てをひとつの映画の中で演じきってしまう

マカヴォイ氏は

紛れもなく怪優なのですよ!


会うと

とってもフレンドリーで

挨拶しても

「やあ、昨日はありがとう!君の調子は?今日も会えて嬉しいよ」

てな感じで

コミュケーション上手なので、会った人は、皆、彼を好きになってしまう。

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シャマラン監督のツイッターには

昨日のイベントの動画が上がってますが

毎回、会うたびにこの監督の天才ぶり、情熱的なヲタクぶりに

スンゴイ!

と言いたくなってしまう。

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今日の

マスコミ向けイベントでは

シャマラン監督は

大学時代に学んだ心理学からの解離性同一性障害について

とことん調べあげた上での、この症例についての説明を熱く語り

2年前に来日した時に

この映画の脚本をホテルの部屋で書いていたことを話したのでした。

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小説「24人のビリー・ミリガン」をシャマラン監督が好きだったので

この映画が生まれた理由にも繋がっている。


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私も小学生の頃

この本に出会い

急速に惹かれ

やがて

心理学を心理カウンセリング学校で学ぶことを選んだ。


そして

一番興味を持ったのが

人格と肉体の関係性を学べる大脳生理学だったから

ひとりの人間の中に様々な人格が共存する解離性同一性障害を講座で学んで

その謎と難解さに唸ったのでした。


予測不可能なストーリー


ホラーなのか?

スリラーなのか?

ヒーローものなのか?


どのジャンルにハマるのか

最後まで分からない映画作りを楽しむシャマラン監督。


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今日のゲストの

品川祐さんに、自分なりの映画作りについて丁寧に話していたシャマラン監督。

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庄司智春さんの筋肉美に「全部脱いで見せてよ!」とノリノリだったマカヴォイ氏(笑)

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「スプリット」のヒロインと同い年の15歳の高橋ひかるさんも

シャマラン監督からカメラワークの秘密を聞き

感動しきり。


シャマラン監督は

最後に

いかに日本をリスペクトしているか語りまして

そこには

敬愛する黒澤明監督、宮崎駿さんの名前の他に

是枝裕和監督の名をあげ

「「誰も知らない」「奇跡」は大好き、帰ったらすでに持っている「そして父になる」を観ます」

と語ったのでした。


なんか嬉しくなって、是枝監督にすぐにそのことを伝えてしまった(笑)


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帰り際


マカヴォイ氏が

「チャーミングだし、仕事も素晴らしかったよ、また次回作の来日で会おうね!」

とリップサービスを受けたお陰で

更に

「いい人やんかーっ!」とご機嫌な1日でありました。


またお越しやす、日本に!



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