月別アーカイブ / 2017年03月

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メガネをかけてたら

「メガネかけるー!」


帽子を被ったら

「帽子かぶるー!」


そんな彼女が大きな声で

「ハッピー バースデー トゥー ユー ♪」

と歌ってくれて誕生日が過ぎまして。


この日に試写で観た映画がやたらと良かった。

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イランの監督が

今の母国の教育について問い

今の母国で映画を上映する上での問題を盛り込み

今の母国の差別問題や貧困についても盛り込み

ハートフルな群像劇にさえ見える映画でした。


タクシー運転手に成りすました監督と、乗り込んで来るお客や

学校の課題で映画を撮ることになった幼い姪っ子の姿から

この国の現場が見えて来る構成。


もちろん

イランでは上映出来ず

様々な映画祭で各国の目にとまり

海外での上映となった作品。


興味深い作品でありました。


人生って

映画のタクシーの運転手さんみたいに

自分の人生に多くの人が乗り入れて来ては去って行き

姪っ子ちゃんのように、ずっと関わっていく人も居て。


クレーム客や刺激的な客や、恋に落ちちゃった客、生き方について指南する客までと

色んなタイプの人との出会いで感じることから

死ぬまで自分という人間が作り上げられていく。


だから

人と関わることって

心労も伴うけれど

痛い思いもいっぱいするけど

あとあと気付くのは

刺激的で、楽しくて、心も潤うことが待ち構えていて

その度に、あの時負った心の痛みを忘れてしまう。


3/23という誕生日の日に

そんな意味で

私の映画界でのベースを作り上げることに力を貸してくれた

映画ライターの持永昌也さんが亡くなったそうです。


とことん面白いお兄ちゃんだった。


クセがあり過ぎなくらい

攻撃的で

愛に溢れてて

日本映画をこよなく愛してた。


淀川長治さんみたいに

映画を愛で語れる人になりたかった

24歳の私の相談に乗ってくれ

色んな若手映画監督を紹介してくれ

日本映画プロフェッショナル大賞に私を巻き込んだ張本人。


「お前さー、偉くなっちゃって。俺が紹介したんだからな(笑)」

とか言って、嬉しそうに笑ってた人。


私をここまで連れて来てくれた人のうち

3人の映画ライターの人たちが亡くなった。


映画ライターで脚本家の新田隆男さん

映画ライターの植田さやかさん

そして映画ライターの持永昌也さん。


ずっと忘れないぞ。


「さとり、頑張って有名になって、映画を応援して」


有名になるは、そうなってなく(笑)


まぁ

好きな映画を好きなやり方で仕事に出来ているのだから

恩返し出来ているってことで(笑)


自分を応援してくれる人たちとの出会いから

頑張ろうと思える

大変だけど不思議な幸福感を得てる。


娘の為にも母ちゃん、笑顔で頑張るぞ!

というドMな使命感。


これが

人生の醍醐味か?


いつから

自分のためというか

誰かのため

とか言えちゃう正義感モリモリヒーローになったのか?


いや

これも自分のためであります。


仁義のオンナなのでウソをつきたくない。


この人たちやら色んな人たちのお陰で

少しづつ

イイ女に成長してるんじゃ?と勝手に納得(笑)


「伊藤さとりと愉快な仲間たち」お誕生日オフ会

開催してくれてありがと(^^)


これも出会い。


映画というツールで出会い、語らえる素敵な仲間であります。

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この1週間の慌しさときたら。。。


自分のイビキにビックリして、ハッと目を開けたくらいですよー。


押井守監督のあのアニメーションを観た時の興奮。


そこから士郎正宗さんの原作にハマり

「こんなすごい才能が日本発で、世界を魅了したのはチョーわかる!」

と漫画とアニメに拍手した

「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」


これがハリウッドで実写化で

しかも

少佐が

スカヨハこと、スカーレット・ヨハンソン!


来日したら司会したいなー

と淡い邪心が、念となって伝わったのか?


やれましたのよ、記者会見とワールドプレミア舞台挨拶!

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映画の内容にはまだ解禁不可なので

会見や舞台挨拶で思ったこと。


スカヨハもビノシュ様もよく喋る!


イコール、どんだけこの映画を愛しているのか?ってことであります!


とうの監督は

原作、アニメを崇拝していて、「黒澤明監督とSFの出逢い」「酔いどれ天使」と「ブレードランナー」の出逢い

とこの映画のことを称しておりました。


舞台挨拶は

桃井かおりさんたちも参加して

盛り上げようと、「イェーイ!」とか言ってくれてたし

だからこそ、もっとワイワイと語って欲しかったものの

ひとりひとりの熱量のあるコメントに比べ、限られた時間ということで、あっと言う間。。。

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ついつい

会場とステージの温度を一緒にしたい、と思うと

そのバランスがピッタリはまる頃にはタイムアウトということもあって

ちょっと悔しかったりするのです。


キャストや監督が楽しかったら、お客さんだって楽しい!


マイクを持たないお客さんのリアクションを代弁するのが仕事だと思うから

時間って足りないって思ってしまう。


ここは、私のスキルの問題でありますσ^_^;


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「SING/シング」公開記念舞台挨拶の帰り。


観に来ていた役者のファンさんたちから

いつも以上に

お礼を言われたり、舞台挨拶の感想を言われたりしました。


こーゆー時は

たいがい

登壇したキャストの皆が、リラックスして、皆が楽しんで語っていた時なんですよ、ハイ。


「さとりさんの司会は面白い」


そんな言葉をもらって、えらく嬉しかった。


だって

司会って

なかなか上手い下手が難しい職種で

タレントさんも芸人さんも、アマチュアさんも出来たりするものでね。


「映画コメント」という仕事が大好きなのだけど

実はそれ以上に私の7割を占める仕事になっているのが「映画関係の司会」で。


それは

私自身が

人と話すのが好きだからだろうな、と。
 

あと、正直な話し。


ひとりでずっと話し続けることに自信がないというか

そこまで、自分の話は面白くないし、惹きつけられる自信がない、という

逃げ口上もあるのかも(笑)


映画コメントでも

聞き手になってくれる人たちに

リアクションを求めながら話すのがクセで

それで皆で、盛り上がれば

結果、インパクト大の、皆の心に残る

サイコーな映画解説になる、と思い込んでいるところもあるのですよ(笑)


ひとりよりふたり、ふたりよりさんにん、という人間力の増量ってことで(笑)


そんなこんなで

始めた動画番組

「伊藤さとりと映画な仲間たち」

そろそろ100回となりますよ。


https://m.youtube.com/user/itosatori


色んな俳優陣が、色んな映画について愛を言葉にしてくれてますよ。


アーカイブがあるので見て欲しい。


この番組

YouTubeでスタートし、「ぴあ映画生活」さんが加わってくれ

「GYAO!」さんも興味を持ってくれ

「チャンネル700」というケーブルテレビ無料放送チャンネルも

目をつけてくれ、徐々に増殖中ー!


影響力はどれだけかわからないけれど

気持ちだけで出演してくれる

役者の皆や監督に、ありがたい、と毎回、感謝が沸き起こる。


だって、番組より、きっと出ている人たちの影響力が、きっとまだまだ大きいから。


そんな皆さんの力を借りて、出演している映画の話だけじゃなく

それぞれお気に入りの別の映画の話もしてもらい

その映画も広めてもらおうというもくろみで始めた番組だもん。

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斎藤工くんも、再度、番組に出てくれ

それこそ

映画愛からだと心底思うのですよ。


こちらは来月の中旬にオンエア、配信、です。



楽しんで話してくれたら

面白くなる。


へんなネタなんて仕込まなくたって、きっと面白い。


心から好きなことを話していたら、きっと見てる聞いてる人たちも

それに興味を持ち聞きたいことも生まれて、自然と会話も弾んで

いつの間にか面白く感じる。


だから

心で話している人の話につまんないなんてない、といつも思う。


面白い話しがいっぱい詰まってることを聞き逃さないように

耳ダンボで、目ドングリで、聞いてる姿もきっと面白いのかもしれない(笑)


今日も楽しい一日でありました。


劇場のステージでアカペラで

レディーガガの「バッド・ロマンス」を日本語で歌い

お客さん皆が、しっかり大きな声でアカペラで歌ってくれて

これって、キャストや映画への愛から、大声で歌ってくれたのだろうし

それもしっかり、サプライズで聞いたキャスト皆の胸に届いた瞬間でした。


ありがたや。

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「LION/ライオン 25年目のただいま」


この映画の原作者で本人であるサルー・ブライアリー氏が来日。


インドで迷子になってしまった五歳のサルーが

ひとりで生きていく中で

25年目にして家族と再会するまでを描いた実話の映画化。


この映画が伝えたいことは

「母をたずねて三千里」的な、少年の旅と成長的なことじゃないのよ。


何より

血の繋がりにこだわるほど馬鹿馬鹿しいことはないということ。


家族になる、って

色んなカタチがあって

守り合いたいもの同士が、みんなの愛で

その家族を作りあげていくことが大切だって伝えている。


そもそも、他人同士が出逢い、一緒に生きて行きたいと思うもの同士が[ツガイ]になってるんだもの。


その人を大切にしたいという思いが一致すれば、色んなカタチの家族が生まれて、いたるところで幸せが増えていくんだと。


子を持ちたいと思うと、たいていの女という生き物は、確かに自分のお腹を膨らませて

痛い思いをして産んでみたいと思うものかもしれない。


私なんかもそうだった。


出産は神秘的な瞬間だから。


だけど

そこにこだわり過ぎるのもいかがなものかと、映画を見て、ふと思う。


ってことで

「LION/ライオン」と

「ラビング」と

「彼らが本気で編むときは、」は

「追憶」は

最近の映画では、えらく涙腺が緩んで、夫婦やら家族やらを考えた映画たち。


これからの人生

家族を持つべきか悩んでいる人々に見てもらいたい作品群。


自分なりの答えが見つけられそう。


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キューブ型の摩訶不思議な味わいのケーキを頂き

見た目と中身のギャップに

驚きながら、クセになりそうな想定外の味わいに

人間も見た目だけで決めつけちゃいけないよね

話して語らってが大事。



そうつくづく思う

ホワイトデーでありましたw



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