メガネをかけてたら
「メガネかけるー!」
帽子を被ったら
「帽子かぶるー!」
そんな彼女が大きな声で
「ハッピー バースデー トゥー ユー ♪」
と歌ってくれて誕生日が過ぎまして。
この日に試写で観た映画がやたらと良かった。
イランの監督が
今の母国の教育について問い
今の母国で映画を上映する上での問題を盛り込み
今の母国の差別問題や貧困についても盛り込み
ハートフルな群像劇にさえ見える映画でした。
タクシー運転手に成りすました監督と、乗り込んで来るお客や
学校の課題で映画を撮ることになった幼い姪っ子の姿から
この国の現場が見えて来る構成。
もちろん
イランでは上映出来ず
様々な映画祭で各国の目にとまり
海外での上映となった作品。
興味深い作品でありました。
人生って
映画のタクシーの運転手さんみたいに
自分の人生に多くの人が乗り入れて来ては去って行き
姪っ子ちゃんのように、ずっと関わっていく人も居て。
クレーム客や刺激的な客や、恋に落ちちゃった客、生き方について指南する客までと
色んなタイプの人との出会いで感じることから
死ぬまで自分という人間が作り上げられていく。
だから
人と関わることって
心労も伴うけれど
痛い思いもいっぱいするけど
あとあと気付くのは
刺激的で、楽しくて、心も潤うことが待ち構えていて
その度に、あの時負った心の痛みを忘れてしまう。
3/23という誕生日の日に
そんな意味で
私の映画界でのベースを作り上げることに力を貸してくれた
映画ライターの持永昌也さんが亡くなったそうです。
とことん面白いお兄ちゃんだった。
クセがあり過ぎなくらい
攻撃的で
愛に溢れてて
日本映画をこよなく愛してた。
淀川長治さんみたいに
映画を愛で語れる人になりたかった
24歳の私の相談に乗ってくれ
色んな若手映画監督を紹介してくれ
日本映画プロフェッショナル大賞に私を巻き込んだ張本人。
「お前さー、偉くなっちゃって。俺が紹介したんだからな(笑)」
とか言って、嬉しそうに笑ってた人。
私をここまで連れて来てくれた人のうち
3人の映画ライターの人たちが亡くなった。
映画ライターで脚本家の新田隆男さん
映画ライターの植田さやかさん
そして映画ライターの持永昌也さん。
ずっと忘れないぞ。
「さとり、頑張って有名になって、映画を応援して」
有名になるは、そうなってなく(笑)
まぁ
好きな映画を好きなやり方で仕事に出来ているのだから
恩返し出来ているってことで(笑)
自分を応援してくれる人たちとの出会いから
頑張ろうと思える
大変だけど不思議な幸福感を得てる。
娘の為にも母ちゃん、笑顔で頑張るぞ!
というドMな使命感。
これが
人生の醍醐味か?
いつから
自分のためというか
誰かのため
とか言えちゃう正義感モリモリヒーローになったのか?
いや
これも自分のためであります。
仁義のオンナなのでウソをつきたくない。
この人たちやら色んな人たちのお陰で
少しづつ
イイ女に成長してるんじゃ?と勝手に納得(笑)
「伊藤さとりと愉快な仲間たち」お誕生日オフ会
開催してくれてありがと(^^)
これも出会い。
映画というツールで出会い、語らえる素敵な仲間であります。