月別アーカイブ / 2017年01月

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ぴあ映画生活とyoutubeでも

見られ

ケーブルテレビのチャンネル700という無料放送では長尺で見られる

「伊藤さとりと映画な仲間たち」


日頃よくお会いしている俳優さんや監督さんとの映画なトークタイムであります。


来月は

「キセキ ーあの日のソビトー」

クニ役の成田凌さん。


3月は

「きょうのキラ君」

矢部役の葉山奨之さん。


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ベテランだと

藤竜也さん


女優だと

真木よう子さん


「キセキ」繋がりだと

菅田将暉さん


今、公開中だと

「沈黙」に出てる

窪塚洋介さんにも

以前出てもらっていて

長々といろんな媒体で続いています。


ありがたいですねぇ。


一番、仕事でやりたいのが対談番組だから。


youtubeで過去の対談も見られるので

色んな人たちの姿を見てくださいな〜。


この番組では

その人たちの

人生のベストムービーだったり、最近見たベストムービーを聞いているのだけど

私の人生のベスト5に間違いなく入ってしまったのが

本年度米アカデミー賞最多14ノミネートとなった

ハリウッドが舞台のミュージカル映画

「ラ・ラ・ランド」

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主演のライアン・ゴズリング好き過ぎて

会見の司会出来なくとも

会見にお邪魔して拝んできました(笑)


いや、ちゃーんと取材してきました!


ドラマーになることへ無我夢中の青年の物語

「セッション」 

で、その才能に圧倒されたデイミアン・チャゼル監督もかっこ良かった(笑)

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「愛を込めて作った作品」

「(アカデミー賞最多ノミネートの感想は)それぞれの限界を突破した成果を認めてもらえた」

と答えた監督。


「映画作りで一番話し合ったのは、このミュージカルというジャンルを

あまりにもノスタルジックにしないこと

演劇的にしないこと。


現実的に見せたり、空想の部分もあるので
バランスを重視した」

そうライアン・ゴズリング様はおっしゃっておりました❤️

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リアリティとファンタジー。


これが映画で見せる上でなかなか難しい。


でも

これが実現出来るのが映画の力であり魅力。


「ラ・ラ・ランド」はそれを含め、パーフェクトであります!


そして

もうひとり

来日した、その手の映像の天才

ティム・バートン監督の来日司会を2日間しておりました。

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前日は

ジャパンプレミア


今日は記者会見。


「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」

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「もともと小さい頃から普通じゃない、変だ、ということに違和感を持っていた。

でも、普通じゃない人たち、変な人たちは、才能があり、優しい心の持ち主なんだ」


というティム・バートン監督の言葉は

監督が、多分きっと、様々なタイミングで一生撮り続けるであろう

「普通じゃない人の魅力」を伝える人生のテーマ。


「シザーハンズ」なんて最たるもの。


そして

この映画同様

リアルとファンタジーを織り交ぜた

「ビッグフィッシュ」

現実の世界とファンタジーの世界は

実は混在しているんだよ

という

人間の日々の暮らしと同様

脳が生み出す素晴らしい世界を楽しませてくれる作品でした。

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昨日の映画イベント司会。


「かもめ食堂」の荻上直子監督の5年ぶりの新作

「彼らが本気で編むときは、」

プレイベントと完成披露試写会でありまして。


「もう、映画が撮りたくて撮りたくて、この作品は、本気というより命がけ」

的なあっついトークを荻上監督がステージでしていたのだけど

生田斗真くんも

全身全霊で、内面からトランスジェンダーの役に挑み

トランスジェンダーのお友達に話しを聞き

身も心も女になるよう

所作まで全てにおいて踏ん張り、撮影時は、遂に母性も出てきたと言っていたのが

滲み出るくらい、ヒロインのリンコさんは、美しく、後光が射しておりましたよ!


桐谷健太くんも

「斗真を愛した、いや、リンコさんは、とても美しく、僕も彼女が美しくなればという思いで、撮影中、愛していました」

と言っていたわけです。


連載している雑誌

「シネマスクエア」では

生田斗真氏の写真やプレイベントや舞台挨拶の写真を掲載しますよ、お楽しみに。


前にもブログに書いたくらい

この映画が大好き。


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見た目の綺麗さだけではない。


内面の美しさが、外見に滲み出てるリンコさん。


元は男の外見で生まれ、でも心は女だから、心と身体がマッチするよう

彼女なりに努力して、遂に身体を手に入れ

そんな彼女の内面から滲み出る美しさを好きになった彼は

彼女の全てを愛してるわけだから

元々、身体が男だろうが関係ないわけですよ。


田中美佐子さん演じるリンコのママも

心と身体が合わないことに悩んでいた子供に告白され

手作りオッパイを作ってあげる、親のエゴも世間体も関係ない、まっさらな愛がたまんない!


私にもゲイの友達がいたり

トランスジェンダーの知り合いがいたりで

見た目や性別について深く考えたこともなく

心で会話していたから

オネエの友達を「彼女」と思っていたし

人の幸せは、その人が幸せだったらそれでいいじゃない。

と思って生きてこられたのは、母親や親族がそんな感じだからだったのかもしれず。


まあ、亡き父は、人種差別やら、エリート好きが、酷かったお陰で

父親は間違っていると分かりやすく気付け

反論ばかりして、こうも口が経つ娘になったのかもしれない(笑)


年収で幸せなんか手に入らない。


一緒に頑張ればいい。


血の繋がりで幸せなんか手に入らない。


子供が居ようが居まいが関係ないし

どうしても子供が欲しかった友達は里親になって幸せそう。


幸せにしたいと思える相互関係で、夫婦である幸せって見つかるんじゃ?


だから

もしかしたら

この人と居たら楽しい

と思える人と出会ったら会い続けてみなよ。


で、その人を幸せにしたいと思えたら結婚ってことかも?


と、結婚に惑う友達によく呟くのであります(笑)


守りたい、助けたい、と思えて、相手の為に行動することが出来たらそれでいい。


と、この映画を観ても思うのだから

実はとてもシンプルで

究極の愛の形を教えてくれる作品なのだと

つくづく脚本の素晴らしさに感嘆した

「彼らが本気で編むときは、」でしたー。









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この二日間

いや

去年の秋から今年まで

マーティン・スコセッシ監督が来日するたびに

司会をする中で、話しを聞いて、考えさせられていた

映画「沈黙 ーサイレンスー」


28年前にスコセッシ監督が遠藤周作さんの原作と出会い

そこからずっと映画化を考えながら

なかなか脚本を書けずじまいで

再婚して娘が生まれた辺りで

自分自身も成熟して

脚本を書き始めた

と監督は、昨日の会見で話していました。

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ちょうど昨日の会見に

出演者の塚本晋也さんもいらしてて

今日の

「沈黙 ーサイレンスー」ジャパンプレミア

舞台挨拶前に昨日の会見のことを話したのだけれど

やっぱり

マーティン・スコセッシ監督の

「未来の若者への不安」

が心に響いたようでした。


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窪塚洋介さん演じるキチジローのような

弱者が生きられる場所は果たしてあるのか?


スコセッシ監督はこんなことを言っていました。


現代社会は

益々、強者が、全てエライ、正しい、と思わせてしまう状況になり

弱者は排除されてしまっている。


これは大人やメディアのカラクリでもあるのに

未来を担う若者たちは信じてしまいかねない。


弱者だって、いつから変化する場合もあるし、弱者が悪いなんてことはない。


だからこそ

弱者を受け入れ、抱き締めるような人間になってほしい。


日本で、隠れキリシタンが弾圧されていた時代が舞台であり

恐ろしい処刑の中で、彼らと神父が、信仰とはなんなのか? 神は存在するのか?

と自分自身に問う心の旅であるから

宗教的な映画なのはたしか。


けれど

それを飛び越え

マーティン・スコセッシ監督が描きたかったテーマこそが

人は平等であり、誰も人を罰するほど偉くはなく

真実は全て自分の中にそれぞれが持っている

ということだと

映画を観て、話しを聞いて思ったことでした。

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日本を代表する俳優陣が、皆、オーディションで役を勝ち取り


心も身体もスコセッシ監督に委ね

精神的にも肉体的にも過酷な役を、演じきり、今、この笑顔なのだから

スコセッシ監督の魅力というのは

歴代の作品だけではないのですよね。


「サンキュ」という言葉が舞台挨拶で監督から何度も出て

「ありがとうございました」という言葉が俳優陣からも何度も出てた。


「タクシードライバー」

などの狂気に満ちたものでもなく


「ヒューゴの不思議な発明」

のように温かな愛に溢れているでもなく


「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

のギラギラした感情でもなく


愛すべきギャング映画たちが放つ、カッコいい男たちの生き様でもなく


ただただ

苦しく、哀しく、虚しく

それでも

神を信じ、愛を信じ

空を仰ぎながら神の姿を探す人々。


権力を持った人の絶対的な発言がもたらす、恐ろしい問いに

自分だったらどう答えを出すのか。


裸で十字架に貼り付けられ

激しい波に

何度も何度も全身を叩かれるシーンこそが

今でも目に焼き付いている。












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