月別アーカイブ / 2016年04月



この麗しき乙女。


ご存知、女優・二階堂ふみちゃん。


今日は

彼女が登壇するトークイベントの司会を。


巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ監督の生誕110年、没後40年という節目から特別上映した

「若者のすべて」4K 完全修復保版 ジャパンプレミアでした。


イタリアを代表する

ブランドのGUCCIが

ファッションだけでなく

名作映画を修復保存し、作品を残していくというプロジェクトを行っているんですよ。


マーティン・スコセッシ監督率いる

「ザ・フィルム・ファンデーション」


こないだ書いた

「若者のすべて」もそうですが

GUCCIが修復保存に携わったヴィスコンティ映画は他に

「山猫」


二階堂ふみちゃんも大好きという

「夏の嵐」


今回は

GUCCIさんから

衣装をお借りして

ふみちゃんと私は、GUCCIのワンピースでトークショーを行いまして。


いやー

素敵過ぎるワンピース!


でも

お高いわ、中々、簡単に手を出す勇気はないっ(笑)


だけど、イイものは長く着られるし、メンテもしてくれるし、やっぱりイイものだけあるのですよ!


ちなみに5/14から

エビスガーデンシネマ他で

「ヴィスコンティと美しき男たち〜アラン・ドロンとヘルムート・バーガー」と題し

「山猫 4K修復版」と

「ルートヴィヒ デジタル修復版」が公開されます。


ヴィスコンティの魅力は

人間のむき出しの感情を美しい俳優たちと共に映画という芸術で表現するのかと。


名作と言われる作品は

どれも、時代が移り変わっても愛され、残し続けたいと思う

ドラマと映像美があるのです。


会話の中で

ふみちゃんのお母様の影響で

アラン・ドロンや

ジョージ・チャキリス「ウエスト・サイド物語」

にキュンとなったそうで。。。


うちの母親と一緒だ!(笑)


やはり

小さい頃に受けた親からの影響は大きい。


でも

21歳にしてこの知識!


映画はもちろん、ファッションも、絵画も。


イイものを知る。


イイものを身につける。


そうやって上質な知識を持ち、上質な人になってゆく。


演技にはもちろん、何より人として成熟していくんだ、と彼女を見ていて思うのです。


芸術を作る人だからこそ、芸術に多く触れている。


素晴らしい才能は、そんな日常の好奇心と探求心からも育まれていく。


そうそう

ふみちゃんは

ジャック・ドゥミ監督の

「ロシュフォールの恋人たち」

についても触れていたっけ。


カトリーヌ・ドヌーヴの可愛さときたら!


ファッションも可愛く、歌って踊るミュージカルの名作!


そんな

カトリーヌ・ドヌーヴが

美しく、秘めた欲望を持つ若き妻を演じ

昼と夜の二重生活を送るヒロインを演じた

「昼顔」

もまた名作で

「ロシュフォールの恋人」とは正反対の自然の音だけを使った妄想と現実を往き来する大人の心理を描いていました。


名作。


他にも山のようにある。


あなたにとっての名作はなんですか?




アラン・ドロンが好きだった母のお陰で

最初の一人暮らしを始めた頃


アラン・ドロン特集と銘打って、レンタルビデオ屋で毎晩、アラン・ドロン作品を見続けた時代がありました。


端正なお顔。


どこから見ても彫刻みたいだ。


整い過ぎてたり、美し過ぎる男性には、恋愛感情を持てない分

どうしてこんな1ミリも狂いのないパーツで設計されたんだろ?

と、ガン見してしまう傾向があり。。。


というわけで、アラン・ドロンを見続けた時

「山猫」やら「若者のすべて」が同じ監督の作品で

しかも

面白かったことから

今度は、この

「ルキノ・ヴィスコンティ」という監督の作品を見始めたのでした。


とくに

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

なんて、昼ドラ過ぎる、ドロドロ不倫映画で、まだ20歳そこそこの若い私は、そんな!こんな!えぇ!

と興味津々、見入ってしまった記憶が。


で、ですね、また

「若者のすべて」を見なければならなくなり

見たら、色々忘れていたのと

大人になって見たら、尚更、面白いじゃないですかっ!



昼ドラ以上の

家族という内輪話しでワチャワチャと
男兄弟がひとりの女性を取り合ったり

嫉妬からとんでもないことをしでかしちゃったり。


だけど

兄弟愛が強く(ここはやっぱり家族愛が強いイタリア映画だからでしょうか)


その感情は、心の狭い私は理解出来ないf^_^;


今月末から

東京で開催される

「イタリア映画祭」でも上映されるそうですよ!


そうそう

日本では「ひとつ屋根の下」とか、男兄弟のステキ過ぎるドラマがございました、と思い出した。




それで

思い出した愛すべき作品。

コッポラ監督が

イケメンをずらりと揃えてくれた

青春映画

「アウトサイダー」

 
「ウェストサイド物語」のように対立するチーム。


そんなグループでカッコつけてた男の子たち。


その中に属する、やんちゃ過ぎるお兄ちゃん2人が大好きな弟ポニーボーイくんの悲劇。


C・トーマス・ハウエルが可愛いかった。


ラスト

スティービー・ワンダーの「ステイ・ゴールド」で更に号泣。


改めて

この顔触れをみるとなんと豪華なことか!


トム・クルーズが、一番左で、脇っぽい役だったのに

今や、一番出世した大スター!


あの頃は、マット・ディロンが、ワルなアイドル扱いでしたから。


日本では「若者のすべて」ってドラマがありましたが

嘘か本当か、この映画からインスパイアされて作ったとも言われてますが。



2人の男兄弟映画は結構あるけれど

中でも

香港の「男たちの挽歌」とか兄弟愛に満ちた傑作映画がありました。


レスリー・チャンが亡くなったのは本当に残念でした、はい。


男兄弟の強い絆、って、日本の映画では最近中々ない気がするけどf^_^;



最近は、夢を叶えた人たちが、声をかけてくれ、最初に会った時とは違う立場で再会したり

映画以外の現場で再会したりが増えております。


「あの頃、自分が言ってたことを聞いていたさとりさんに仕事してもらえて個人的に嬉しい」


そんなことを言われる度に

スゴイな、スゴイな、有言実行しちゃったんだ!

とひとり感慨深いのです。


当時、ドラマやCMの製作会社で若手プロデューサーで頑張っていた今泉潤プロデューサーが生み出したゲーム

「フォントム オブ キル」


既に300万ダウンロードを突破し

更に今泉Pは

「いつか自分で作り上げた物語を映像にしたい」

と口にしていた夢をひとつ叶えた。


それが

このゲームのコンセプトフィルム

「フォントム オブ キル ーZEROからの反逆ー」



初お披露目イベントを

六本木ヒルズアリーナで行ったわけです。



監督は

「サイコパス」の塩谷直義監督。


ボイスキャストに

藤原竜也さん、ゆかなさん、阿澄佳奈さん

トークイベントも開催。


藤原竜也さんは、この映像世界の素晴らしさを見て 

「映画みたいだ、ゲームも必ずやります!」

と言っておりまして。


主題歌を歌う

でんぱ組.inc のミニライブも最後にあり。



なんていうか。


映画!映画だ!映画しかやらないもん!


みたいな20代30代の頃の私に今を見せてあげたい。


小さい頃に

淀川長治さんのテレビでの映画前説を見ていて

あんな風に、映画を観たいと思わせる喋りがしたい。


と思って、映画を紹介する夢は叶え


「映画を見たいと思わせる喋り」

は、まだまだ。


でもね

結局は、映画を創る人たちの思いを届けることが何より大切と気付いたり。


だから私は、辛口ではな〜い(笑)


それでいい、辛口評論する役わりの方は、他にもいる。


夢を叶える人は、有言実行。


情熱を消さず、諦めない。


あの手がダメならこの手でどうだ、の考え方。


そして、何より、人を大事にする。


だって

芸術を創るのは人だから。


しかも、世に出すまでに、沢山の人が関わるから。


人を大切に、だなと思った再会でございました(*^^*)




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