

映画『トランス』トークイベントを司会した後
映画『くじけないで』完成披露試写会の司会をして
帰ってきた火曜の夜です。
『くじけないで』は、キネ旬携帯サイト「ザ・スクリーン」
コラムに書くので、楽しみにしてて下さいませ。
芦田愛菜ちゃんは益々可愛くなってるし
大好きな伊藤蘭さんとの再会に顔がほころび
ピエール瀧さんと深川栄洋監督との裏での会話にクスクスし
なにより、この映画のモデルとなった
90歳から詩を書き始めた柴田トヨさんの生き様に
初めて母に見てもらいたい!と強く思った映画でした。
深川監督も両親を完成披露試写会に呼んでて
ピエール瀧さんも「母親に薦めたいと思います」と監督に
言ってたのだから
きっとこの映画にはそんな魔力があるんでしょうね。

そんなトヨさんの詩集は今のお気に入り。
素晴らしい言葉が詰まってて、どれを読んでも
心が緩まり、優しい気持ちになっていくんです。
なかでも好きな詩。
「貯金」
私ね 人から やさしさを貰ったら 心に貯金しておくの
さびしくなった時は それを引き出して 元気になる
あなたも 今から 積んでおきなさい
年金より いいわよ

そう
人から優しさを貰う度に、大切に大切に
心にしまうことが出来るお年頃になりました。
舞台に呼んでもらったら、その世界から愛や哀しみ喜びという
人生の悲喜交々を受け取って、その物語から
自分の人生の記憶へと旅して、人との出会いや出来事を思い出し
その時、辛かったことや、やるせなかったことも
今となれば、優しい色に変えられる気がするお年頃らしく(笑)
歳を重ねると、心もスポンジみたいになるのかもしれない。
母が歳を重ねてから
どんなことにも優しい考えで語る姿を目の前で見てると
私もそうなれる気がするんですよ。
だって、好きという極上の幸せを味わえる人たちと
出逢えたこと、過ごしたこと
それが一瞬でもあるだけで、幸せなことだから。
時々、くじけても、折れないでいないと。
人生もったいない (^_-)☆
