
有楽町もX'masイルミネーションがまばゆいですよ。
これから公開中の映画『北のカナリアたち』
学生向けティーチイン上映会の司会をしに
東映さんに行くのだけど、今日は遅くなるので
今のうちにしたためておきます。
「告白」の作家、湊かなえさん原案、吉永小百合さん主演
『顔』の阪本順治監督が今、20代中後年で
演技にも目が離せないキャストも揃え見せる
罪を抱えたまま大人になった若者が
吉永さん演じるマリアのような先生に懺悔するかのような映画。
でも、マリアのような彼女こそ
ひた隠しにしている罪があるのでは?
前にチラリとふれた私が好きな台詞。
「人を好きになってしまったら
どうしようもないこともあるんだよ」
湊さんが書く心をえぐるような言葉を、魂ごと役になりきった
俳優人が詰まったものを苦しそうにすこしづつ吐き出すように
呟く台詞。
人は、小さい頃にうけた体験や人との出来事をかかえ
もうその人は、居ないのに、その言葉に拘束され
自分でがんじがらめになっていく。
だけど、人は、変わるもので台詞にもある
「待ってるからね」「お前は一人じゃないからな」
みたいな何気ない言葉が、ある瞬間の感情に刺さった時に
頭の中の雲が少しづつ晴れて、徐々に変わるのかもしれない。
だから映画の中から台詞を拾うのが好きなんです。
最近試写で見た
『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』
にもイイ台詞がいくつかあってね。
「飛び込んで掴んでしまえばいい。欲しいなら掴むのよ」
人生の先輩である大女優ジュディ・デンチがたしか言ってました。
