
多くの映画の舞台となったパリへのひとり旅。

最近だとヴェネッサ・パラディの『ハートブレイカー』にも
出て来るお馴染みのセーヌ川の近く
ルーヴル美術館はトム・ハンクス主演の傑作ミステリー
『ダ・ヴィンチ・コード』の舞台。

行列過ぎて中には入れなかったけれど
今回の目的は世界遺産の修道院
モン・サン・ミッシェルでした。

ここはジョン・トラボルタ主演の天使の映画
『マイケル』(これ大スキ!)の名前の原型と言える
大天使ミカエルがノルマンディの大司教オベールの夢に
三回も現れ、「ここに礼拝堂を建てよ」というお告げで
作られたのが始まり。
ノルマンディというと『プライベート・ライアン』や
来年1/14公開の『マイウェイ』にも出て来る
第二次世界大戦のノルマンディ上陸作戦で知られる場所。

この修道院のてっぺんにはこのミカエルの金の像が
いるのだけれど、これはお土産コーナーの出口にあった
レプリカ。
荘厳な空気が漂う素晴らしい場所でした。

修道院に入る手前にあったサン・ピエール教会。
入り口にはジャンヌ・ダルクの像があるのだけれど
これは大天使ミカエルがジャンヌの夢にも現れ
「フランス王を救え」というお告げで活動を起した言われから。
リュック・ベッソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演
『ジャンヌ・ダルク』のミラは神々しくてかっこ良かった!

教会内にはサタン(竜)を倒す大天使ミカエルの像が。
私はこの教会が気に入り、記念に教会の中で売られていた
ミカエルのメダイを自分のお土産にしました。

夜はクリスマスイルミネーションがまだ残っていて

こんなに美しく…声を出してしまうくらい最高でした。

日帰りでバスに揺られて帰り
翌日、ノートルダム寺院まで歩いてみた。

ディズニーアニメ映画にもある『ノートルダムの鐘』
この作者、ヴィクトル・ユゴーが『レ・ミゼラブル』を書いた
家がバスティーユにあるというので地下鉄で行ってみました。

原稿もあったり、自筆の絵画もあったけれど
圧巻はお皿マニアだったこと!

そして、モン・サン・ミッシェルのバスの中で出会った方と
待ち合わせして、ヴェルサイユ宮殿へ向かいました。

ソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』の
絢爛豪華な衣装と宮殿、そしてあの大庭園が
リアルにそこにあった。

更にルノワールやロートレック、ピカソなどの画家が愛した
「モンマルトルには是非行った方が良い」と友人から言われ
いざ、芸術が生まれる街へ。

似顔絵を描く人がいっぱいです。
まさに公開中の『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』
オープニングシーンそのまま!

サクレ・クール寺院のドームから望むパリは
見事なまでの芸術でした。

この寺院の天井画には惚れ惚れ。
イエス・キリストと天使が描かれているのだけれど
ローマやスイスの教会で見たものとはまた違う美しさ!
ひとりで歩いていても飽きない家やお店の壁まで
芸術というモンマルトルの街並みが大好きになりました。
最後に…。
美味しかったお店2軒だけご紹介!
お気に入りになったのがMarcel Sambat駅からすぐ
シーフードのお店「Pedra Alta」

一緒にヴェルサイユへ行ったみえこさんが記事で見つけて
行きたいから付き合ってと言うので
2人で地下鉄に乗り、探検してたどり着いたお店。

このボリューム!
窓際の席でオマール海老に悪戦苦闘していると
道ばたでタバコを吸っていた若いお兄さん2人が
ガラス越しに割り方を伝授。
それでも上手く行かない私を見て
店員さんに声をかけてくれ、店員さんが直々に伝授して
割ってくれたのでした(苦笑)

しかも店員さんも気さく(笑)
あともう一軒は、地元の人に愛される
お洒落でボリューミーな大衆食堂。
「Chartier」

Grands Boulevards駅にあるのだけど2時半でも行列!

ボリューミーだけどパリっ子しかこないから
英語のメニューなんてないし、英語が通じない!
かなり無愛想なウェイトレスさんでしたが
悩んでいたらイライラされるので急いで注文。
味はおいしかった!
という私のドタバタなぶらりパリの旅で
今年のご挨拶となりました。
『アメリ』のクレームブリュレも食べなかったし
『ムーラン・ルージュ』のお店にも行かなかったし
エッフェル塔や凱旋門はタクシーの中や通りから見た
定番が好きじゃないへそ曲りです(苦笑)
でもね、英語を使って、思いつきのひとり旅が
なんとか出来るようになった。
3泊させてくれた友達のお友達、みほさん夫婦アリガトウ。
旅先で出会ったみえこさんは奥様でお子さんもいて
子供が成長して定年を期に一人旅にチャレンジした方。
1泊は、飛び込みの安いホテル(笑)
人の気配がしないとドキドキして眠れないのは
やっぱり直りそうもないデス。
帰りの飛行機で隣になったフランス人の男の子2人と
互いにジャンクイングリッシュで会話をし
年齢当てをして、驚かれた(笑)

今年はショックなこと、悲しいこと、いっぱいあったけれど
だけどそれも忘れずに、大切にその時の出来事や体験
感情も覚えていたいと思ってマス。
映画紹介だけじゃなく、映画の司会をしていたから
経験できたリアルな体験とリアルな言葉の難しさ。
仕事じゃなくても、こうやって感情から沸き上がる思いを
どうやって相手に上手に伝えられる言葉に変えられるか。
失敗もいっぱいしたし、イヤなこともあったけれど
映画『ニューイヤーズ・イブ』じゃないけれど
不快な感情だけはしっかり洗い流して
笑顔で新しい年を迎えたいと思いマス。
では2012年に、またお会いしましょ
アナタにも私にも
来年が笑顔の多い一年となりますように。
伊藤さとり

ちなみにこちらは今年の1月に一人旅した時に撮った
ローマにある「サンタンジェロ城」のてっぺんに居る
大天使ミカエル。
ローマにペストが蔓延した際、教皇グレゴリウス1世の前に
大天使ミカエルが現れてペストが止まったという伝説から
ここにミカエルが置かれたそう。
映画『天使と悪魔』に出て来る場所です。
モン・サン・ミッシェルと見比べると
微妙に姿が違いますね。
間違いなく、ジョン・トラボルタよりカッコイイ(笑)