月別アーカイブ / 2011年02月

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これ。


『死にゆく妻との旅路』控え室で頂いた美味しい和菓子。


夫役の三浦友和さん 、その妻役の石田ゆり子さん

塙幸成監督が舞台挨拶に立ち、司会を終えてきました。


素敵な皆さんの裏コラムはキネマ旬報携帯サイト

「ザ・スクリーン」の私のコラムで綴るとして

前にも書きましたが、極限状態になった時の

ある夫婦の究極の愛の絆を綴った実話をモチーフにした映画。


前とは違う角度からこの映画を読みほどいてみたいと思う。


良い夫とは?


まずこれ。


主人公の夫は、事業に失敗して借金まみれ、しかも女性にハマリ

家になかなか帰って来ない男の人でした。


どう考えても良い夫とは言えない。


だけどこの人、とても気が優しいのデス。


続いて良い妻とは?


この奥さん、夫の浮気や借金を知りながら、黙っていたらしい。


子供を育て、やがて癌になり、それでも夫の帰りを待ちわび

久しぶりに帰ってきた夫に、こう言い頼み込みます。


「もうひとりで消えないで。私を置いて行かないで。

病院に連れて行かずに、一緒に連れて行って」


2人の車での逃避行がこうして始まる。


夫の償いの旅路であり、妻にとっては夫を独り占めにする旅路。


ずっとずっと夫しか居なくて、ある意味、夫に執着して生き、

病をきっかけについに本当の意味で自分だけのものになった旅。


子供みたいにダダをこね、夫に甘えて、ワガママを言い

そして「離れないで」と愛を囁く。


映画を見た時、借金から逃げるのに末期癌の妻を道連れにした

自分勝手な夫の話とはまったく思わなかった。


完全に妻の勝ちとなった妻の愛と小さな復讐という映画に見えた。


粘り勝ちで掴んだ幸福なひとときなのかもしれない。


夫を待ち続け、ずっと今までしてもらえなかったドライブや

料理や介抱をしてもらいながら、愛を注いでもらいながら

余生を過ごした夫婦の愛のカタチを描いた映画に思えた。


というわけで、人は良い面、悪い面を持ち合わせていて人かな?


そこを飲み込んで最後に繋がるのかな。

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見てるだけで甘い味覚が広がるってこんなことなんだろうな。


『洋菓子店コアンドル』特別試写会の司会ウラでの写真。


映画は蒼井優ちゃん演じるヒロインが小さな洋菓子店に入り

パティシエを目指しながら恋や自分と向き合っていく物語。


江口洋介さん演じる伝説のパティシエも自分と向き合う姿も。


彼はある出来事をきっかけにパティシエをやめ、評論家に転職した

パティシエだけど、彼女との出会いで自分と向き合うはめに。


この映画はただの美味しそうで可愛い物語とは違う。


職人的な仕事への愛情と、どんなに辛くてもずっと逃げてちゃ

ダメだよ、自分と向き合うことも変化には必要だよと伝えてくる。


だから胸にグッとくる。


で、今回のイベントは映画に協力された辻調のパティシエ卵さん

そして先生が制作したケーキを囲んで、前田プロデューサーと

辻調の大川先生、劇中登場するお店のオーナーを演じた

戸田恵子さんとのトークショーでした。


スウィーツは人を幸せにする魔法の宝石。


美しい見た目とひとつひとつに愛情を注ぎながら

丁寧な作業の中で生み出されるもの。


映画を見ると実感します。


だから自分にとって大切な人に自分の特別な想いを伝えたいなら

高価なブランド菓子より、手作りのスウィーツが一番

間違いなく伝わるんじゃ。


2月です。


もうすぐバレンタインでございますわ。


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