
そうだよなぁ、父の日。
写真の中で微笑む父は、少し高いところから見守ってくれてるけど
小さい頃に嫌がる父の手を握り「上を向いて歩こう」を一緒に歌った
夕暮れをつい最近のことのように感じます。
逝ってしまった後で父はこんな人だったと知るのも
女より口下手な男性らしいのかもしれないです。
手帖にびっしりと書かれた日々の感想は仕事のことや夢ばかりで
裕福な暮らしをさせることが
家族にとっての幸せと思っていたんでしょう。
女という生き物は、きっと仕事ができることよりも
自分への愛情深さに惹かれる弱さもあり。
なのにどちらかを怠けていると愛が不安的になるのも
女の気まぐれなんでしょうか?
勝手だけどきっとそれは見えない未来が怖いから。
上を向いてばかりいる人の手は握れない。
目を見て姿を確認してくれないと安心して進めない。
今の感情を話してくれないと心を開けないのも
言葉を操る人間の、弱点であって美徳なんですよね。