
大晦日の前日、渋谷のクラブクアトロへ
ライブを見に行ってたんですよ。
『すべては海になる』という佐藤江梨子さん主演の
1月公開のお気に入り映画の主題歌を歌う
「SPANK PAGE」がライブに出るから。
「シネマスクエア」の1月売りの対談ページで会って
歌が好きで、ライブにも呼んでもらって、編集の齋藤さんと。

一度聞いただけで猛スピードで惹かれた映画の主題歌
「不器用な情景」で始まって、ラストは「呼吸」
ボーカルの仲手川くんが「呼吸」を歌う前のMCで言ってた
言葉、深く深く心に刺さったからアナタに送ります。
「誰かのせいにしたり、忙しさに逃げてたりしてもいいと思う。
最後にちゃんと問題を乗り越えればいいと思う。
だけど気付くと忘れてしまうことが多くて
そんな時、呼吸をして(歌って)思い出すんです」
「呼吸」の中の歌詞と同じことをしてしまいがちで。
悲しいことや考えたくないことを忙しさのせいにして
考えるのをやめて、気付くと痛みも忘れてしまう。
だけど、そんなんじゃきっと自分を好きになれないから
ちゃんと「痛いんだ」と考えようとして、月を見つめて
遠回りして帰ってみたりしてたんです。
辛いくせに、友達でも家族でも、どうしても笑ってしまうから
たったひとりで考えられるように月を見つめてると
悲しい涙や、悔しさが込み上げてきたりできたから。
上を向いて、真っ暗な中で光る月を見てると
身体の中に溜まった、しょっぱくて黒い感情を吐き出そうという
作用が働いて、深呼吸しながら帰るんですよ。

自由じゃない人なんてきっとひとりも居なくて
ほんとは誰もが皆、自由なはずで。
自由がきかない理由は、自分の心が生んだ鎖のせいで。
今年最後の日を前に、今年一年を振り返って
どんな年だったんですか?
私は「鎖」をほどいた年。
愛のせいにするのをやめたり、人のせいにするのをやめたり
諦めないをやめたり、くじけないをやめたり
意固地に頑張り続けるをやめたり。
時々、くじけながら、上手に泣けるようになりたいと
今更、気付いて、弱虫な私と向き合い始めた年でした。
アナタや私が、心地よいリズムで呼吸しながら生きられたら
それで十分、幸せなんじゃないかと今は思うのです。