月別アーカイブ / 2019年03月

のチカラについて…

もちろん、火は温めるのが一番の効用だ

冬の朝イチ、室内もキリッと冷えていて布団から出た身体はガチガチにこわばっている。

身も心も縮こまっているわけだが…

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火をつけるという作業だけはしばれた身体も真っ直ぐに動いてくれる。部屋が温まると身も心も解れて身体はスムーズに動き始めるのだ

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まさに火は身体の着火剤だな、といつも思う。


それから、煮物やスープから焼肉、燻製など湯沸かし以外にもさまざまな料理に役立つ

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弱火で煮込むなら、空気穴の開き具合で調整がきく

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こんなものも
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ほかにも、火は乾燥させる役割を持つ
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衣類のほかにも、食器・ふきん・靴・木工品など短時間で乾燥させられるから何かと助かる。

何より凄いチカラだなと思うのは、コレだ
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そう、人を引き寄せるチカラだ。
自然と人が集まり、和んだ雰囲気をサラッと醸し出してくれる。そのチカラは僕も見習うべきところだ
僕が昔、初めて宿坊に泊まったとき、客同士が緊張しながら写経や座禅、読経を淡々とやっていたときのこと、休憩中のストーブがとんでもない癒やし効果を発していた。おかげで皆と打ち解けて凄く良い時間を過ごせたことがあった。あれはまさに火のチカラだったなぁ…
小屋では薪ストーブを使ってこんなこともやっている。

豆炭づくり
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トイレや風呂のタンク・バルブの保温(凍結防止対策)

焼印
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三条オリジナルウッドプレート

最後に、
火燃しで忘れてはならないのが煙突掃除
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ススの詰まりの有無で燃え具合が全く異なる。特に屈曲部のある煙突は要注意だ

現代人は火の扱いに疎い。僕もその1人だったし、器具を使わない裸火が目に入れば何事かと身の危険を感じていた。
自分が扱えないものに対する恐怖があったわけだが、火の性質を学び加減さえ把握できてしまえば、何とも有難く心強いものだろう と今の僕は思う。
火事とは人の意図に反した火をさす。つまり、意のままに操れれば危険なものではないのだ。小屋に入って1年、毎日火とともに暮らしてきて、こんなに頼もしい味方はいないなと感じる
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皆さんも、機会があったらストーブの火をつけてみてほしい。そして、火について学んで親しんでもらえたら幸いだ

以上、小屋番2年生のボヤキでした。
:焚き火は基本的に禁止されています

三条小屋には5つの煙突がある

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それだけが山暮らしには欠かせないものなのだ。小屋番で一番初めに教わったのも、火の燃し方だった

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今まで経験のなかった火付けはなかなか難しい。オーナーのヒロさんからフワッとしたことを教わり、去年の冬は悪戦苦闘し続けていた薪ストーブの火付け。今年はほとんど失敗させずに着火させられるようになった。

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燃焼の3要素火源可燃物酸素についてはよく知っているが、空気の流し方とか薪の組み方とか着火剤の選択とか色々コツがある。何より一番大事なのはそのものの質

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カラカラに乾いている細身の薪が2.3本あれば、さほど苦労はほとんどない。逆に湿っぽいズングリな薪では相当頑張らなければ火付けは成功しないというわけだ。

じゃあ湿っぽい薪など要らないのか、というとそういうわけではない。湿っている分、なかなか完全燃焼しないが、火力を抑えたいとき(煮込み料理燻製など)・弱く長く使いたいとき(就寝中風呂の追い焚きなど)には便利だ。
また、薪ストーブの奥で乾かしてメインの薪がオキになってから手前に引き寄せれば、轟々と燃える。いわばスーパーサブの役割を担う存在でもある

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薪拾いや薪割りのとき、『コイツはどんな働きをするかなぁ』と思いながらやると、薪のサイズもこーしてあーしてと色々考えてやってやれる。


薪の乾燥も大事な準備だ

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日当りの良い場所はなるべく空けずに組んで即戦力を確保しなければならない。


木屑(キクズ)・木っ端(コッパ)も活用できる

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薪割りで出た半端なコッパや木工で出たキクズは、まさに塵も積もれば山となるで、ストーブの中でスーパーサブとして使えるのだ

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着火剤はビールやジュースの段ボールがメインだが、他にもトイレットペーパーや紙皿、タマゴケースなどもよく使う。灰は畑の肥料として使うため、燃え残る銀紙やプラ系のものは入れないように気をつけている


初めの着火に苦労しないように、フライパンの油残りはペーパーで拭きとり取っておくというのも生活の知恵の1つ。排水の油汚れも減れば一石二鳥というもの

火を使うからこそ、クズでもカスでも役に立つ道具になる。生かすも殺すも僕ら次第。

人として生まれた以上、頭を使って生きなきゃと思う今日このごろだ

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(※小屋番のボヤキは続きます)

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