月別アーカイブ / 2018年04月


今年は気温が高いせいか、桜前線と同じく新緑の時期も早まっているようだ。小屋の周りはまだ全開ではないけれど、後山林道は先週から新緑真っ盛り
IMG_20180423_064402.jpg
林道終点あたり
IMG_20180423_064257.jpg
IMG_20180423_064652.jpg
三条の湯付近の登山道
IMG_20180423_064801.jpg
開花している花の様子
IMG_20180414_090540.jpg
(ミツバツツジ)
IMG_20180402_122320.jpg
(スミレ)
IMG_20180402_135233.jpg(イワウチワ)

IMG_20180402_134114.jpg
(ハナネコノメ)
IMG_20180401_112942.jpg

IMG_20180329_102814.jpg
(ハシリドコロ)

そして、新緑の時期といえば山菜も嬉しい季節。
僕はいまいち見分けがつかないのだけども、オーナーはじめ、新しく入ったアルバイトの秦さんは山菜ガール。すぐにお目当ての山菜を見つけてくれる。
IMG_20180422_195558.jpg
(コシアブラ)
IMG_20180422_195016.jpg
タイミングではあるけれど山菜の天ぷらをお客さんに出したりもするのでお楽しみに。
IMG_20180423_071123.jpg

龍が飛ぶように見えることから名付けられた飛龍山(2077m)

fc2_2013-11-09_07-38-41-180.jpg
写真は雲取山から朝焼けが飛龍までの尾根を赤く染め上げていたときの感動を収めたもの。
一番高いピークが龍の頭、手前のギザギザした稜線は三ツ山、龍の背に見立てている。


三条の湯はこの飛龍山と東京都最高峰で有名な雲取山の拠点となる位置にあるが、飛龍山に向かう登山者は極端に少ない。お客さんの大半が雲取山に登り、鴨沢へ下りるというのが鉄板ルートだ。

飛龍に登ったお客さんも口々に「飛龍山は展望もないつまらない山」と不評だ。

その代わり、近くにある禿岩(はげいわ)は大絶景で富士山を正面に南アルプスが一望でき、奥秩父の主脈を望める大絶景で評判だ。

IMG_20180419_112143.jpg
僕も禿岩は大好きだが、よその山々よりこの山域を象る尾根と谷に心を奪われた。

ここに来ると山が一つ一つの尾根に支えられ、谷の一つ一つから川が作られていることがよく分かる。 

そして、飛龍山は人の手が加わっていない原始の山という印象がある。登山道から逸れ山頂を目指し始めた瞬間から急に空気が変わり鬱蒼とした森に包まれる。

IMG_20180422_075922.jpg
原生林を感じながら山頂に向かうと静かで温かい雰囲気を持つ山頂に至るが、僕の感想は憩いの森という感じだ。

IMG_20180422_075810.jpg
野生動物の気配が四方から漂い、夜には集会の場になりそうだ。

歩く人の感じ方によって飛龍山の捉え方は大きく異なる山ではあるが、新緑の時期にはシャクナゲの花も咲き乱れ、秋には紅葉で見応えがある。

IMG_20180422_075652.jpg

今はまだ花祭りの事前準備といったところだろうか

禿岩からの展望も季節ごとに感動をもたらしてくれるに違いない。

(甲武信ヶ岳へ向かう縦走路)

IMG_20180419_111840.jpg
不遇の名峰「飛龍山」
季節を変えて歩いてみてほしい山である。

IMG_20180420_231412.jpg


三条の湯までのトラバースする(斜面を横切る)登山道は、山の斜面を無理やり踏み固めた道。三条小屋もそんな傾斜地を平地を切り開いて建てられている。

27785672_1500085193422438_1002750002_o.jpg

そのため、落石や土砂の崩落は日常茶飯事のこと。その崩落を塞き止めているのが、この石垣だ。

IMG_20180416_100523.jpg

町で見る石垣は大半がセメントで固められた石垣だが、この辺の石垣は積み石を土砂で固めているだけの昔ながらの工法だ。

「それじゃ崩れてしまうのでは?」
と思うかもしれないが、そこは腕の見せどころ。積み石次第でビクともしない一生モノの石垣ができる。

まずは床掘り(とこぼり)

IMG_20180313_193731.jpg

削岩機で岩を砕き、土台をフラットにしていく。(正確には奥を下げる)
IMG_20180313_150325_1.jpg

その後に石積みをしていく。

奥行きを考えながらも下部は大きく丈夫な石を置く。あとは面(つら)を揃えてグラつかないように積み上げる。最後は土砂を裏手に流し込み固定する。

しかし石積みが難しい。テトリスじゃないが2つの石に均等に荷重が掛かるように乗せていく。「なるほど、そうか」と頭で分かっても現場では手が動かない。良いのか悪いのか判断もつかないのだ。

そもそも、山では集石も一苦労。今でこそ運搬機があり、先代や水道局の方々により整備された登山道もあり、労力は比較的少ないが、都合の良い石が落ちているわけでもない。結局、あるもので何とかするのが山の常だ。

ひたすらオーナーが作る作品を見て学ぶしかない。

IMG_20180416_100712.jpg
「山ちゃん、石垣は一生モノの作品だよ」と笑いながら軽く言うヒロさん。

僕もいつか…


↑このページのトップへ