冬、宿泊者もスタッフもヘルパーも少ない山小屋は年末年始までの賑わいが嘘のような静けさだ

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しかし、小屋のナカは決して穏やかではない。冬期はライフラインの確保だけでも一苦労、さらに春以降の支度もこの時期に済ませなければならない。冬は暇だし寒いからといってコタツで丸くなっているわけにはいかない

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まず冬の営業で最も苦労するのは
凍結対策


冷鉱泉を利用している三条の湯では、冬期の温泉維持も何とかやっている。気温を常に気にしながら朝から晩まで湯を溜めたり、流れに異常がないか確認しては管を抜き差ししなければならない。

飲料水も雨量の少ない冬は枯れる可能性がある。水道はもちろん流れを止めないように気を配りながら、タンクの水も定期的に確認して流量を調節している。

水力発電の水も枯葉が詰まったり、タービンが凍らないよう、朝晩の点検は欠かせない。冷え込みの激しいときは発電を諦めてバルブを操作して水を逃がしてやらなければならない。

これらの確認を怠ったり油断していると、たちまち管内や機械が凍り復旧不能の一大事となる。

けれど、想定外のトラブルも度々起こる…

しかも、よりによって週末前など忙しい時に。

今回の事件は、今まで1度も枯れたことのない三条の天然水が止まったこと。しかも金曜の夜に…

大慌てでバーナーで炙ったりお湯を流し入れてやっとの思いで開通させたが、同時に鉱泉ホースも凍結。さらにはボイラーまで不調。
その日は暖かく午後には全て解決したがギリギリの対応を強いられた。あたかも、試されているかのようだったが、ヒロさん、ハタさんの手助けがあって何とか乗り越えられた。


春までの支度も冬活の1つ 

枝打ち
これは小屋や登山道に掛かる枝を払うわけだが、葉の付いてない冬がやりやすい。
ロープやスリング、カラビナ等の登攀器具も諸々使い、木を登って枝を払い落としていく

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薪寄せ
晩夏の台風で沢に落ちた倒木をワイヤー
、チルホールというウィンチ器具で引きこみ、チェーンソーで薪サイズにカットして運搬する


石積み
これも通りすがりの少ないこの時期にやってしまわなければならない。落石や倒木の多い斜面は石垣の補修は多々あるため、日頃から確保しておいた大きめの石をここぞとばかりに根石としてふんだんに使う。
石も薪もコツコツと貯めておくのが大事だ


土運び
夏から着手したテントサイト拡大計画は今なお継続中だ。乾燥した運びやすい土が取れるチャンスは逃せない。


菌打ち
キノコの原木栽培は今年も継続。今年は、とあるキノコ博士が新たな菌をプレゼントしてくれた、なんとヒラタケ。奥多摩の友人からはシイタケの菌を頂いた。それぞれジャンボ菌らしく出てくるのが今から楽しみだ。倒木をホダ木にするのだが、今回はカエデでナメコを打ってみた。メープルシロップを吸って甘くなるのか実験だ

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今シーズンの準備も整いつつある山小屋


気の早い春の気配に、僕らスタッフも、山の動物達もそわそわしてきました。

皆さんとの再会を心より楽しみにしております。