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メガネ:
メガネにはそれぞれ「ストーリー」があります。
夜空にぽかりと浮かぶ月のように、フッと浮かんだイメージを元に、
写真を撮ったり、コーディネートしています。
ここではInstagramで撮ったメガネの別コーディネートや、メガネに対してもっと伝えたいことを、ゆるりと書いていきます。

Maison:KAMURO(カムロ)
宝石が大好きなSAKAIの店長が一目惚れしたメゾン"KAMURO"は、
ショップオーナーである禿 大悟(かむろ だいご)が「美・観・楽・遊」のコンセプトを軸に1996年に東京・銀座にオープンしたとても小さな眼鏡店が始まりでした。
試行錯誤を繰り返すうち、導き出された答えは、ヨーロッパ製の「楽しい眼鏡」をイメージし、
日本人の肌の色に合う色やトーン、そして骨格に合うサイジングの眼鏡を自分逹の手で生み出す事、ということでした。
幾つになっても女性は、可愛い物、綺麗な物が大好き!難しい理屈抜きで、とにかく「直感で!」女性の方に手に取って頂きたいメガネです。

Fashion:
全体的に無彩色な印象の小説なのと、
華族の令嬢、聡子の持つ、透明感、上品さ、清楚さをイメージして、
白ベースのパールのついたニット、アクセサリーもパールのネックレスで、透明感をテーマに仕上げてみました。
観葉植物をイメージしたブラウンのメガネ・Peperomiaには、上品さの中にも、女性らしさ、そして「春」を意識して、ハッキリしたピンクのリップを合わせました。

Book:三島由紀夫「春の雪」
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「藤はいつも花ざかりで、
女たちは日差しを避けて藤棚の下に集うた。
いつもよりひとしお念入りにお化粧をした
女たちの白い顔には
花の藤色の影が、優雅な死の影のように落ちた。」

三島由紀夫の遺作となった、豊穣の海シリーズ第1巻、春の雪より抜粋です。
映画にもなったので、ご存知の方も多いはず。
夢見がちなお坊ちゃん、清顕と、華族のお嬢様、聡子の禁じられた恋物語。
禁じられたとか言ってるけど、端的に要約すると、悲恋に身を投じたいのか何なのか、
聡子が好きなのに、清顕がそれを認めずにグズグズとしてるから、聡子が業を煮やして天皇家と婚約。

「ちょっ。え。聡子、え、マジ?やっぱオレ、聡子、好きやわー!」

みたいな感じで自分の気持ちに気付いた清顕は、聡子の乳母に橋渡しをしてもらい、色々あった結果、聡子、妊娠、縁談も破談、そして聡子ちゃん、世を憂いて出家。

という物語です。被害者は、この2人の周りの人、聡子の婚約者の方かと。
清顕が素直に好き!と伝えていれば、ハッピーエンドで、悲劇にならなかったのに。
こんな感じで、何とも鬱陶しい内容の鬱陶しい2人が、三島由紀夫の手にかかると、なんとも優雅で美しい文学に変わってしまうので、やはり天下の三島由紀夫、侮れません。
そして随所に散りばめられる、三島の死生観。
唯識論、阿頼耶識、輪廻転生。
これを知った上で読むと、市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げた、三島の違った一面が見えてきますよ。

余談ですが、あの絢爛豪華な松枝侯爵邸のお家は、明治村に移築された、西郷従道邸がモデルになっているようです。

Lip:YSL NO.13

このメガネの別写真ver.は、なぎさInstagramをご覧ください。
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*メガネ:KAMURO(カムロ)
*福井県福井市の眼鏡店 face & wrist gallery SAKAI
福井県福井市春山2-5-20
0776-22-1728