月別アーカイブ / 2015年05月



明日、5月29日(金)にGRISEDGEさんからドラマCD『魔彼〜魔は来たりて彼を堕とす〜 第四巻』が発売されます。
とうとう最終巻ですよ!

約半年の間、この作品のBGMを担当させて頂きました。

この作品、とても気に入っておりまして…本当に素敵なシナリオと声優さんの演技で、楽曲もどんどんイメージが沸くので、すごく作りやすかったんです。

BGMも我ながら改心の出来と思える楽曲が何曲も入っていますので、是非お聴き頂きたい作品です。

やっぱりファンタジー系BGM作るのが一番得意だぜよ…

『魔彼』、今後の展開もあったらすごく嬉しいですね。

去年の夏くらいから製作が進行したんですが、今年になってから作曲環境を徹底的に変えたので、『あ〜!今ならあの曲、もっと良く出来るのに!!』て言う想いも色々あってですね…
(もちろん、作った時はどれも全力なんですが)

『この曲、ギターベースを生演奏で入れたらカッコ良くなるだろうなぁ』って言う曲もあるし、ほんと、色々リアレンジしたい曲がいっぱいで…(´ `)

以下、全19曲所感です。

【M-1 バトル】

ベリアルとシドナイが古龍と戦うシーンで流れる曲。これは魔彼シリーズ唯一のクロちゃん曲で、クロちゃんのデモ音源をぢるが編集・編曲しています。

普段は編曲も全部わたしがやるんですが、『NOAH』の製作と同時進行だったので、物量が多すぎて編曲まで出来なかった…。

【M-2 魔力注入】

ベリアルが魔力でシドナイを治癒するシーン等で使われる曲です。この曲はスレイブコアを出すようなイメージで作ってます。

曲の冒頭は眷属契約の幻想的な雰囲気(状況・場面に対して曲を付けてる)

中盤はお互いの気持ちを表現した切なさ(人物の気持ちに対して曲を付けてる)

最後はスレイブコアを出して永久の誓いの雰囲気を出して終わり(状況・場面に対して曲を付けてる)

こういう構成です。

余談ですが・・・

作曲が出来るのと、劇伴を作るのは完全に別のスキルなんですけど、ほとんどのインディーズミュージシャンは通常、自分の得意な物、自分の作りたい物だけを作っているので、表現の引き出しがかなり狭いことが多いです。

なので、ドラマCDやゲームに数十曲も詰め込むと全部同じ曲になってしまって、作品の緩急を表現出来なかったり。
どのドラマCDやゲームでも似た曲調になっていて、その作品の特色が出ていなかったり。
(人気がある作曲家さんだと、それが味になってユーザーさんにウケてもらえるので逆に武器になってくるのですが)

最低、『1つのお題』に対して

『主役目線なのか/第三者目線(視聴者目線)なのか』
『人物の気持ちを表現してるのか(内的表現)/状況・場面に対して曲を付けてるのか(外的表現)』

この4つ位のアプローチが出来ないと、ゲーム音楽を作るのは難しいだろうな…と個人的に感じています。
この4つ分出せれば、絶対にそのうちのどれかが『本来、製作者さんが望んでいたBGM』に当てはまっているはずなので。

ほとんどの人が『1つのお題に対して方向性の違う4つの曲を揃える』と言うこと自体が結構出来なかったりするので、一度BGMにボツが出てしまうと、もうそのお題に合った曲が作れない人が多いんです…
作ったとしても、初回よりクオリティが劣化してしまう→いつまでもボツを出してメーカーチェックが通らない→締め切りオーバーとか、ほんとよく見る現象で…

この課題をクリア出来る人なら、誰でも劇伴は作れると思う。
でも、ほとんどの人はここでギブアップして投げ出しちゃう。

私も兼業農家で音楽のプロじゃないので偉そうな事言えないんですけど、『何に対して音楽をつけてるのか』が重要だと、最近よく思います。

【M-3 パンデモニウム】

高貴な魔族たちが住む荘厳なお城を表現した曲。
自分で作っておいて何ですが、コレめっちゃ気に入ってますwww力作www

ベリアルの出演シーン等で流れるので、個人的にはベリアルのテーマソングをイメージして作りました。
鬼畜メガネ顔。インテリ。軍服。

ベースラインを凝って作ってありまする。
めちゃベースライン気に入っておりまする。

後半のピアノの『デッデッ デッ デデデッ』って始まるフレーズからピアノに絡むベースが力作。

機会があればアレンジしたいなぁ…(´・ω・`)魔彼でいちばんお気に入りの曲です。

【M-4 微妙な空気】

ピアノ+ヴァイオリンがメイン。
シドナイとベリアルがお互いを根底で思い合っていつつも、距離感があって…と言うシーン等で流れる曲です。

しんみりさせた方がいいシーンでもあるんですが、どうしても台本読みながら作ってると感情移入し過ぎて自分の気分が盛り上がってしまうので、中盤で一瞬、感動超大作みたいな曲の展開をしてしまった…
んですが、CD聴いたら雰囲気に合ってたので良かった(´・ω・`)だってシナリオ感動するんだもの…

【M-5 胸の痛み】

ベリアルの回想シーン等々で流れる曲。
『変化』や『気付き』をイメージした、空間系の曲です。
あまり引き付けるメロディとかは入れてなくて、ドラム中心のミニマム系の楽曲ですが、結構気に入ってます。

時々、小さくシュワシュワ言ってる効果音が入るのは、タイトルのごとく『胸のモヤモヤが込み上げては消えるイメージ』を表現しています。

【M-6 怒りともどかしさ】

モレク等、作中で悪者が登場するとだいたい流れるBGMw
シタールやフレームドラムなどを使った、エキゾチックなリズムを使ったちょっと中東の香り。

パンデモニウムを『西洋風+妖艶』に作ってるので、こっちはエキゾチックにしてみました。
方向性を少し変えた魔性の人々の表現。

ドラマCDなので、あまり声を邪魔する要素は入れてないんですが、この曲もリアレンジしたら面白そう。

【M-7 キス】

ハープがメインの曲。
3/4拍子。

幼少期にピアノをやっていた人だと、多分3/4を作るのが得意だと思うんですけど、自分自身も3/4だと寝ていても作れるのもあって、逆に勉強にならないので普段はあまり曲数を作らないようにしてるかな…なんですが、作中全部4/4でも変化がないので。

重厚で厚みのある曲が全体的に多いので、これは少しラフに作りました。
作中、たぶん出現回数がかなり多い曲。

【M-8 告白】

ベリアルの告白シーンで流れる、ピアノ曲。

『告白』ってタイトルで指定来てるのに、切なすぎてゴメンなさい…
でもヒョイと告白してヒョイとメデタシになってる訳ではなくて、色々な葛藤があってのコレなもんで…

台本読みながら場面に合うように作ってるので、曲作りながら自分で何度も実際に声に出してみて台本読むんですけど、真夜中に『(頬に触られ)っ!!…触るな…!!』とか言いながら作ってるので、世の中に背後霊とか守護霊とかはあまり居て欲しくないなぁといつも思う。
うちのエロゲ並んでる棚とか見てるんだろうか。

低音のコントラバスからヴァイオリンが絡んでく部分などが気に入ってます。

【M-9 ラブシーン】

ラブシーンらしくオルゴールから始まるよ!
でも甘さ全開と言うよりは、やっぱり切ないよね!

『魔彼 第一巻』のBGMを全部作り終わった時点で『いかにも!って言う感じの、解りやすい甘い曲が入って無いな…マズイかな…』と思ったりもしたんですが、ユーザーさんからのレビューがかなり良かったのがメーカーさんにも届いていたので、ほんまにユーザーさんにはありがたく…(´;ω;`)

自分なりの『魔彼』の解釈が受け入れられて、本当に良かったなぁと。。。

オルゴールからハープなどがジワジワ入ってきて、中盤で感動系のめっちゃ切ないピアノがバーン!!って入って来るんですが、ここは『いよいよ結ばれた』と言う表現のバーン!!です。

バーン!!

曲の最後の方でひとつずつ楽器が不在になって、静かに、ゆっくりになっていくのは永久のイメージです。

永久と言うか、『2人の世界だから、ほっとこう』的な感じでしょうか。
エンドクレジットが流れて、カメラが引くようなイメージ。

これもリアレンジしたいなぁ…。

【M-10 甘い遊戯】

ドラマCDのタイトルコールで流れる、メインテーマ扱いの曲です。

一番最初に作った曲です。
イラストがすごく早く上がっていたので、『魔彼』のホームページのトップにあるたかむらさんの絵からイメージを起こして作りました。

本来はメインテーマではなくラブシーン用の曲指定だったんですが、勝手にメインテーマをイメージして作ってしまったと言う…

そして誰にも『実は魔彼のメインテーマのつもりで作った』なんて言っていないのに、ちゃんとタイトルコールにこの曲が来ていたあたり、音監さん恐ろしい…言わないで伝わっている…プロって恐ろしい…

【M-11 妖艶な医者】

マモンのテーマソング!!
これはマモンの妖艶で、謎めいたイメージをうまく表現出来たと思います。メインはフルート。

序盤はマモンのキャラクター自体のイメージ(内的)で、中盤は霧深いロンドンの街をマモンが詰襟立てて歩くようなイメージ(外的)。

ロンドンって曇りや雨の日ばっかりらしいので、その辺を表現出来たらなーと。

【M-12 契約】

蓮見兄弟とマモンのシーン、ルシファーの登場シーン等で流れる曲。

倫やルシファーなど、長くは生きないはずだった細い命が静かに、ゆっくりとではあるが確実に、紡がれて行くような感じ。
ピュアな雰囲気を出したかったので、不安定な、水滴が落ちるようなピアノを使いました。

この曲の後半は、彼らが眷属契約するイメージ。
ベルやシドの時とはまたちょっと曲の表現が変わってきます。

【M-13 治療】

オルゴールがメインの3/4。
理人の、倫に対する気持ちを表現した曲。
マモンの不思議な力もイメージしつつ。

第二巻にメインに使われる楽曲に関しては、蓮見兄弟の若さと言うか、ショタさを出すために高音の楽器が多い。

【M-14 くせもの】

『くせもの』って言う曲タイトル…

ある日、魔界に落ちてきた太一をイメージした曲。
太一のトボケた雰囲気を出しつつも、あまりコミカルにならないように配慮しました。

太一は魔族ではなく人間なので、どういう風な曲を作ろうか迷ったんですけど、異界である魔界に落ちてきた雰囲気も出したかったので…コミカルな主メロにして、その裏に定期的に幻想的な音&フレーズを入れたりしてみました。

ときどき聞こえる金属系の音はL(左)とR(右)で回って聞こえるようにしてあるんですけど、これはルシファーの周囲でまとわりつく太一感を出せたらいいかなと思って左右に振ってみました。

【M-15 日常】

太一とルシファーの日常。

序盤はアコギメイン。
中盤はフルート、ハープシコード。とか。

これ、『何気なく繰り返される日常』を表現していて、同じフレーズを色々な楽器がどんどん弾いていく構成なんですけど、序盤のアコギはのんびりしていて『お昼』、そこから楽器がちょっとずつすり替わって行って、ハープシコードあたりで静かになってきて『夜』と言う表現なんす。

【M-16 愛情】

魔彼に収録して頂いたピアノ曲の中では最高の出来かと(`・ω・´)!!

第三巻の、いちばん大事な大事なシーンで流れるので、何度も何度も台本読んで、そのシーンとタイミング合うようにしました。
本当に良いシーンなので、目の前にその情景が浮かぶように作れてたらいいな。

甘さ全開にしてますが、甘い曲ってどうしても子供っぽくなってしまうので、定期的には切ないフレーズをパンチインさせてみたり。

その辺のさじ加減がとてもうまく行ったと思ってます。

【M-17 天馬の力1】

第四巻はバトルシーンが多いですが、ベルシドと対極にした方がいいかなと思って、敢えて天馬が戦うシーンは『静』で行こうと思いました。
天馬のキャラクターイメージも、結構おっとりしてるので。

和太鼓と尺八、琴しか使ってないです。
和楽器ベンドさせるの楽しす!

まだ四巻聴いてないので、どんな感じになっているかドキドキす。

【M-18 天馬の力2】

天馬の力をブエルに注ぐシーンで使われます。
不可思議な感じを表現した、和風の曲。

台本読んで、あまり声優さんの邪魔をしたくないシーンだったので、基本的には静かな空間系の曲で統一してますが、中盤に一瞬、琴ソロがあるあたりが気に入ってます。

【M-19 ラブシーン】

天馬とブエルが結ばれる最終シーンで使われます。
この曲も『M-16 愛情』くらい気に入っています。

回を重ねるごとに、『魔彼』の世界観を表現するスキルがどんどん身に付いて来たと思ってるので、余計、4巻で終わってしまうのがさみしい(苦笑)

琴や三味線などの和風進行で天馬とブエルの関係を盛り上げて行きますが、最終曲と言うことで『魔彼シリーズの最後を締めくくる曲』だと思ったので、後半は和風の進行を徐々に解決して、ヴァイオリンやストリングスフィルで普通のオーケストラに戻しました。

第四巻は天馬とブエルの物語だけど、ベルシド、マモンや蓮見兄弟、太一・ルシファーの事も思い浮かべて作ったアウトロです。

以上、19曲!

第一巻〜第四巻まで、同じ店舗さんで購入すると『第五巻』がもらえます。

おなしゃす!!



セブ滞在、最終日。

助さん、格さん、もういいでしょう…(´ `)
一昨日ダウンタウン行って、昨日バイクで往復7時間かけてセブ島を半周したわけで、もういいでしょうよ…(´ `)

もうすっかり虫達の消えたホテルで午前11時くらいまで寝て、レンタルバイク屋のホームページに営業時間が書いてなかったので、直接店まで行って確認したら、閉店時間は19時までとのことだった。

セブ島のマニアックな所はもうだいぶ行ったので、バイクを返す時間まで、今日は『いかにも』な観光ポイントを抑えておくことにした。

ネット検索したらあまり良いレビューもないし、海はさほど綺麗ではないらしいけど、とりあえず期待はしないで『てる○くらぶ』で無料クーポンをもらっていた『セブビーチクラブ』に、まずは行ってみることに。



"Tambuli Seaside residence"
Buyong Maribago Lapu-lapu city Cebu Philippines







海に入ったら入ったで水草がすごいし、『とても綺麗』とは言えないですが、十分なビーチかなぁと。
海見るの好きだし。

ここ、立地がちょっと難しいです。

『てる○くらぶ』では『セブ・ビーチ・クラブ』として現行でクーポンを配ってるけど、地図やガイドブックにそんな名前のところは載ってなくて、現在は『セブ・ビーチ・クラブ』ではなく『タンブリ・シーサイドレジデンス』と言う名前になってるみたいです。

無料クーポンナシで行くと300ペソ(900円)くらいみたいです。

テーブルや椅子を使うと1000ペソ(3000円)以上するみたいなので、ずっと岩に腰掛けて海を眺めていたわたし…

ここの客引きはバナナボート、ジェットスキー、土産物などをオススメしてきて結構しつこいっす…
黙って景色見るの好きなのに、断っても断っても、ずっと横に座って話しかけてくるし…



つまらなーい!!

『どうせなら、もっと良い人に頼みたいよ(´ `)!こんなしつこい客引きは不愉快じゃないか!こんなとこで、誰がジェットスキーなんかするかよ!!』

と思ってたら、

背中に不動明王しょったヤクザのおじさんが

ウヒェッwww

ヒェッwww

って言いながらボートで発信して行った。


ヤクザのおじさんが釣れたので、おかげさまで、しつこい客引きもわたしから離れて行ってくれた。

ナイスヤクザ…。



貝でも集めてみる…
(ポケットに入れておいたら、バイク乗ってるうちに全部転がり落ちたらしく無くなった)





プールとかもありました。

しかし、モアルボアルのホワイトビーチと違って、完璧にぼっちで来るようなとこじゃなかったので、早々に切り上げ…(´ `)







マクタン・シュライン・フィッシュマーケット付近。

このへんも、とても雰囲気がいいです。
魚はその場で調理してくれるらしい。スープや刺身や、どんな調理方法がいいかも指定できるらしい。

気軽にバイクを停められそうな場所がないので、通るたび毎回通過してしまっていたんだけど、今度セブに来る機会があったらゆっくり探索してみたい。



セブには『サリサリストア』と言う、このような、ジュースやお菓子を売っている小さなキヨスクみたいな個人商店がたくさんあります。





治安の悪い国では、防犯上、こういう風に檻と言うか柵で店を囲ってあるとよく言うけど、この国ほんとに治安の悪い感じはしなくて、陳列棚がわりみたいなものかと。

わたし 『コーラくれぃ!!』
おっさん 『コーラか』
わたし 『コーラだ』
おっさん 『わかった。そこに座っていろ。いま頼んでくる。俺は客だから。いま、店のおばさんを呼んでくるから。』

わたし 『す、すまん、おやじ…』

おばさん 『コーラ、10ペソ(30円)だよ』
わたし 『コーラのラベルに12ペソ(36円)って書いてあるが』
おばさん 『あ、ほんとだ。じゃあ12ペソ(36円)なんだと思う』
わたし 『てきとうっすね』



サリサリストアの前でコーラ休憩…。

その後、泊まっていたホテルの近くにあったマリーナモールなんかをちょっと見に行ったんですが

ネットレビューに『汚い、治安が悪そう、怖い』とも書いてあったんですが、綺麗で治安が良すぎて



つまらなーい!!

ので、自分用の地酒を1本だけ買って、すぐ切り上げ。

時刻は17時30分頃。

ちょっと早いけど、念のため早めにバイクを返却するのも良いかと思い、ちょっと遠回りして田舎道をツーリングしながらレンタルバイクを返しに向かうことにしました。

一昨日や昨日と比べて、今日は、ぬるい1日、なんのネタもない1日になったけど

それも良かばい

とても楽しいセブ島旅行になったなぁ…

と思った瞬間

パスン

お?

おっ、おっ、おっ???

パンクしたお…!!!!

レンタルバイク、パンクしたお…!!!!

後輪パンクしたお…!!!!


ガラスかなんか踏んだかお…!?!?

Googleマップで現在位置を確認したところ、バイクであればレンタルバイク屋まで15分くらいだが、歩くと2時間以上はかかる距離のようだ。

パンクはかなり重症のようで、めっちゃケツ振るし、ハンドルも持っていかれてフラフラで、まともにハンドル握ってもいられない。



よりによって、人通りも少ない、お店も少ない、かなりの田舎道でパンクしてしまった。

ガクンガクンガクン!!

おおおお…これは…走行不能だお…

変にこれ以上走ると、バイクから放り出されてしまうお…

こ、こんな田舎でパンクしてしまった…

海外で電話できる契約もして来なかったから、電話で誰かに助けを呼ぶこともできない…

どうしよう…

どうしよう…

お?



なんか、あそこにタイヤ飾ってあるお




お、バイク修理屋あるじゃーん☆

パンクして5分も経たず、解決するのであった。



と言うか、店も何も構えておらず、野ざらしにタイヤ2本置いてるだけで

『むっ、バイク修理屋さん』

と、すぐ発見するわたしも結構すごいと思う。

わたし 『パンク!マイバイク パンク(´・ω・`)!!』
威厳のあるおやじ 『ヘイヘイヘーイ!!カモンカモン(`・ω・´)!!』
わたし 『パンク…(英語喋れなくて同じことをただ繰り返すわたし)』

威厳のあるおやじ 『オーケー。ノープロブレム』
わたし 『ホワット タイム…えーと、パンク(´・ω・`)?』

威厳のあるおやじ 『アー…トウェンティー ミニッツ』
わたし 『20分で直るのか!じゃあレンタルバイクを返す時間に間に合う!!良かった!!』

威厳のあるおやじ 『ノープロブレムだ。おまえのバイクをなおすぞ!こいつが!』

さほど威厳のないおやじ 『わたしが店長だ。ノープロブレム』

わたし 『えっ、威厳のあるおやじ、お前は誰なのだ…』



威厳のないほうのおやじは、早速、手馴れた早さでわたしのバイクの修理を始めた。



普段はさほどお客さんが来ないのか、この辺の住人はみんなやることがないのか、

わたしのバイクの周囲に村人たちがたくさん集まってきた。
(本当は写真の外側にむちゃくちゃ人居る)



道路の反対車線からも子供が応援している。



ニワトリもやってきた。



牛も見ている。

村のバイク屋の、あの、威厳のないおやじの

スペシャル修理テクニックが今日は見れるのだ。


どんどん村人が集まってくる。
この村のオーディエンスは沸いていた。

村人のバスケの試合や、ただただ広場で適当に流しているCDの音楽などにも、数百人規模で集まって楽しめる民族だ。

この国では

『威厳のないおやじスペシャル修理ショー』

すら、30人ほどの村人、牛、鳥、犬を動員するのだ。

都内のライブハウスは、Rose&Rosaryよりフィリピン人をライブに出した方がいい。



威厳のないおやじは、10分ほどタイヤと格闘したあと

ドヤ顔をしてタバコに火をつけ、片手だけで作業をし始めた。

威厳のある方の、なにもしないおやじも、タバコを吸い始めた。

どうやら、このドヤ顔&一服は、修理が終わりに近づいた彼らの儀式らしい。

そのとき、タイヤから

パシュッ

と言う音がして、またどんどん空気が抜けていった。

威厳のないおやじ 『oh…(´・ω・`)!!』

どうやら、わたしが空けた穴以外にも、タイヤには細かな穴はたくさん開いてしまっていて、ズタボロらしい。
おそらく元々、パンクしないのが奇跡だったくらいの、壊れかけの、使い物にならないようなタイヤだったのだろう。

威厳のないおやじは自分のテクニックに誇りを持っているらしく、これがレンタルバイクであることも知らないので、

スペシャルな1台を提供しようと

意を決した顔で

吸っていたタバコを道路に放り投げ

本気でタイヤを直し始めた!!


わたし 『お、おやじ…前から空いてた細かい傷くらいは、どうでもいいんだ…正直、レンタルバイク屋に戻す所まで走行できれば、その後の、このバイクのことはあまり知ったことじゃないんだよ…と、英語で喋れるスキルがない…』



暗い!!

もう夜だし!!

そこに出してるタイヤの看板に『24時間営業』って

書いてたけど

ぜんぜん24時間営業できる設備ないじゃん!!!


最初にわたしを呼び込んでくれて、修理状況を見て、所要時間を計算してくれた、威厳のある、何もしないおやじが声をかけてくる。

『じゃあ、オレのバイクの修理の続きは、また今度でいいや。俺、夜だから帰るわ。じゃあなー』

おまえ、客だったのかよ!!

わたしのバイク見て

『20分だ…(`・ω・´)』

とかゴルゴみたいに言ってたから

店の人かと思ったけど

客だったのかよ!!


って言うか、わたしが急いでいたから、バイクの修理の順番譲ってくれたのかよ!!
すまん!!!ありがとう!!

威厳のない店長が、わたしのバイクと戦いはじめ、1時間15分経過した。



おやじ…

すまんな…

もう暗くてなにも見えないよ…


あれだけ居たオーディエンスも、飽きて誰も居なくなっちゃったよ…

おやじは、ライターについている頼りない光しか発さないライトを口に挟み、なんとか、わたしのバイクを完璧なまでに修理してくれた。

結果、4箇所以上の修理が行われた。

このとき、18時45分。

バイク屋の閉店まで、あと15分。

威厳なし店長 『オーケー。コンプリート』
わたし 『ありがとう。ハウマッチ』

威厳なし店長 『(´・ω・`)』
わたし 『どうした』

威厳なし店長 『(´・ω・`)』
わたし 『なぜ悲しそうなんだ…もしかして、20分で終わるって言ったのに、1時間15分かかったのを申し訳なく思っているのか?ハウマッチ』

威厳なし店長 『(´・ω・`)』
わたし 『いいから言ってみろ』

威厳なし店長 『…200?(´・ω・`)』

わたし 『疑問系で聞かれても。200ペソなの?』


威厳なし店長 『…200…かなぁ?(´・ω・`)』

わたし 『かなぁ?じゃないよ!!外国人だから、少しはボッタくってもいいんだよ!!おやじが居なかったら、わたしすごい困ってたし!!正直、もはやどんだけ高くてもいいんだよ!!ボッタくるなら、堂々とボッタくれよ!!なんで恐縮そうなんだよ!!』

威厳なし店長 『…200ペソ(600円)ください(´・ω・`)』

わたし 『もちろんだ!!さっき、威厳のある客のおやじが50ペソ(150円)握り締めてるのを見たから、たぶん普通は50ペソ(150円)で、いま200ペソ(600円)ふっかけてるのが不安なんだよね!?でも長時間見てもらってるし、おやじススで真っ黒だし、さっきのとはぜんぜん手間も違うだろうし、おやじには300ペソ(900円)をプレゼント!!300ペソ(900円)をプレゼント!!』

威厳なし店長 『(*゚∀゚*)パァッ…』

わたし 『さようなら、おやじ!!ありがとう!!』

威厳なし店長と、その子供達は、300ペソ(900円)が嬉しかったのか、やはりバイクで去るわたしを

いつまでも、いつまでも手を振って見送っていた。

こうして無事、19時ジャストにレンタルバイクを返したわたし。

オンボロ品質バイクよ 3日間 ありがとう…

昨日、モアルボアルを往復している道中でパンクしなくて良かった…

さて、お腹が減りましたが、レンタルバイク屋の近くには『YAKSKI BARBECUE』と言う、現地人しか行かなそうな店しか見当たらなかったので、ここを最後の晩餐に。



YAKSKI BARBECUE
268-B Don Mariano Cui Street (Capitol Site), Cebu City, Philippines

オススメです。1人でもすごく入りやすいし、美味しいし、雰囲気も良かった。メニュー焼き鳥しかないけど。

わたし 『焼き鳥バーベキュー5本と…あと、コーラください』

店員 『こ、こ、こ、こ、こーら!?!?!?!?』

わたし 『(´・ω・`)?イエス。コーラ』

店員 『ガクガクブルブル…オ、オーケー…コーラ。プリーズ ウェイト』

〜5分後〜

店員 『お待たせしました。注文を繰り返します。焼き鳥5本と…あと、ご、ご、ごはんが、4つ』

わたし 『ご、ごはんが4つ!?!?』

そんなの頼んでない…

頼んでないけど、わたし、こういうとき、頼んでない!!って言えない…

わたし 『イ、イエス…オーケー』

仕方なく『そうそう、これこれ〜。お腹空いちゃってさー。ご飯たくさん食べたかったんだよね〜』風に、いそいそとご飯4つを食い始めた。



写真撮るの忘れてて、なんとか頑張って2個食べた写真…

大量のご飯を食べてて、わたしは気づく…

(゚д゚)!!!!

コーラ

コーラァ

フォーラァー

フォーラァーイス

4 RICE

フォーライス


なるほど!!!!!


フォーライスも食うか ボケェェェェェ

2個のライスを無理やり胃に詰め込み、あとの2個はスプーンでぐしゃぐしゃに崩して、『もうちょっとしかご飯残ってない風』に装って加工した上で

タクシーを拾ってホテルへ。

タクシーのおやじ 『セブははじめてかい』
わたし 『はじめてだ』

タクシーのおやじ 『イイネ。今日は滞在何日目なんだい』
わたし 『今日が4日目で、かつ、最終日だ』

タクシーのおやじ 『イイネ。どこを観光したのかな』
わたし 『いろいろだ』

タクシーのおやじ 『大型ショッピングモールのSMシティや、アヤラショッピングセンターには買い物に行ったかな』
わたし 『行ってないな』

タクシーのおやじ 『では、ダイビングをしたり、シュノーケリングをしたりと、海を満喫したのかな』
わたし 『やってないな』

タクシーのおやじ 『じゃあ、どこに行ったんだ…』
わたし 『カルボンマーケットとか、ダウンタウンとか…あと、モアルボアルとかだな』

タクシーのおやじ 『モアルボアル!?遠いな。ツアーで?』
わたし 『レンタルバイク』

タクシーのおやじ 『レンタルバイク!?』
わたし 『イエス、レンタルバイク』

タクシーのおやじ 『アー…。すまん、聞き違いかな。聞き取れない。えーと、交通手段は…』
わたし 『聞き取れてる。レンタルバイク』

タクシーのおやじ 『…ァィェ…レンタルバイク。セブ ロード イズ ベリー デンジャラス…』
わたし 『知ってる』

タクシーのおやじ 『セブ レンタルバイク イズ デンジャラス…セブ バイシクル クオリティ イズ デンシャラス…』
わたし 『それさっき知った』

夜のタクシーは特にボッタくるのが出現すると聞いたけど、おかげさまでこのタクシーのおじさんも良い人だった。

時間が21時くらいだったので、ホテルに帰る前に、初日に行ったトントンマッサージへ。

初日は美人のお姉さんだったが、今日は日本語が少しだけ喋れるプロレスラー風のオバチャンが対応してくれた。

BBA 『トントンマッサージ ハジメテ?』

わたし 『イエスタデイ…イエスタデイ…イエスタデイ。イエスタデイ。』

"初めてじゃないよ。3日前にも来たよ。"

が言えなくて、大量のイエスタデイを連呼するわたし。


BBA 『??ハジメテ? or イエスタデー カム?』

わたし 『いや…イエスタデイではなくてな…ノーイエスタデイ…

アンド、イエスタデイ、イエスタデイ。イエスタデイ。』


(訳:いや…昨日ではないな。そして、昨日だ。昨日だ。昨日だ。)

BBA 『(なんだコイツやべェなとりあえずお客さんだから笑っとこう的な笑顔)』

わたし 『そうやって適当に流してもらえると大変ありがたい』

わたしの思考の9割をジョン・レノンがしめたまま、BBAのマッサージを受け

寝落ちした。

起こされてホテルに帰った。

荷物をまとめて

そして飛行機で日本に帰った。



明け方に出発の飛行機であるため、機内はとても空いていた。

特に、わたしのまわりがすごく空いていた。
わたしの両隣も誰も居なかったし、前の座席のレーンにも誰も居なかった。

これは快適…と思っていたら、なぜか途中でタンバリン芸人 ゴンゾーに似た中国人が移動してきて、わたしの前の席に座り、一言もなく、シートを全開に倒してきた。

ゴンゾーよ

なぜ これだけ空いてて わたしの前に座って

しかも シート全開なのだ

なぜ うしろに 人が居ない 座席に 行かぬのだ

飛行機には、ひとつひとつの座席の天井に、必ず『読書用ライト』と『エアコンの送風口』がある。

ですので、ゴンゾーに気づかれないように

手の届く範囲のエアコンの送風口を

ぜんぶゴンゾーに向けて

3席分の冷気を発射してやった。


その後、わたしはすぐ寝落ちしてしまったが

どうやらゴンゾーは寒かったようで

次に目が覚めたとき、前の席からゴンゾーは消えていた。

〜フィリピン セブ島レポート 完〜



モアルボアルから30分〜40分くらい、隣町バディアン。

太陽の光が弱くなり、そろそろ夕方にならんとしている16時30分頃にカワサンフォールに到着した。
この辺はもう深いジャングルだけなので、とても道路が難しい。

iPhoneのGoogleマップがカワサンフォールを指し示す付近まで行っても、それらしき物は見当たらない…

ので、ちょっと路肩に停車してネットでしっかり位置情報を確認…

しようと思ったら、広場から複数のぁゃしぃフィリピン人が飛び出してきて『おいで、おいで!』と手を振って駆け寄ってきた。

わたし 『わぁ、この旅最大にうさんくさい』

現地人 男 『ウェルカム ヒアー! ウェルカム ヒアー!』

わたし 『カワサンフォールに行きたいよ』
現地人 男 『ここがカワサンフォールだよ、ウェルカム』

わたし 『そうかしら。滝みたいのは見当たらないよ』
現地人 女 『この奥にカワサンフォールはあるよ。バイクの駐車場代に20ペソ(60円)、ヘルメットが盗まれないようヘルメットの管理に20ペソ(60円)頂きます』

わたし『えー。ガイドブックにはカワサンフォールの入場料10ペソ(30円)って書いてたよ』

現地人 少年 『入場料金?逆に、そんなのはないよ。誰が来ても、バイクの駐車場代に20ペソ。さらに、ヘルメットが盗まれないようヘルメットの管理に20ペソかかるよ』



まわりを見渡すと『カワサンフォール ネイチャーパーク』と書いてあるし、確かにちゃんとした鉄製の看板に駐車場代20ペソ等と書いたようなものが、いたるところに設置してある…。

駐車料金を払ったらバイクに『支払い済み』のタグなどもつけてくれて、レシートも見せてもらったが、ちゃんとオフィシャルぽい作りのレシートで、ボッタくり集団ではないぽい…。

料金体系が変わったのかしら…。
はてな。

『ヘルメットの管理料金として20ペソ』って言うのは現地人が勝手に作り上げた商売な気がするけども、既にフィリピン人5〜6人に囲まれているので、ここは安全第一でおとなしく彼らに従う…(´`)

合計40ペソ(120円)を払いまして、運転疲れもあるし、ジュースでも買って少し休みたい…と思っていたところ、

1人の現地人のおっさんが

バイクにくくりつけていた

わたしのパンダのリュックを

勝手に背負った。


おっさんは、ライブハウス『あさがやドラム』のオーナー オガワさんを少し屈強にした感じである。



(オガワ 隠し撮り)

わたし 『おい貴様、何をしている』

オガワ 『カワサンフォールへゴー。荷物は俺が持つよ。ゴー。』

わたし 『ぬぅ!荷物を運んでチップをもらっちゃおう作戦にハマってしまった。これではオガワの思うツボ』

オガワ 『こっちだ。ゴー。カワサンフォールは森の奥にある』

わたし 『ぬぅ!Googleマップだと道路沿いに滝があるように見えたのに…鬱蒼としたジャングルで、わたし1人で滝は見つけられない。ここは、オガワに案内してもらうしかない…』

オガワ 『こっちだ』

オガワは、運動不足の日本人では到底追いつけない速度で歩き始めた。

オガワ 『こっちから行くと早いぞ』

オガワは、鬱蒼と茂ったジャングルに入っていき、

少しでも足を滑らせると川に真っ逆さまに落ちてしまうような、不安定な橋の欄干を歩き始めた。

不安定な橋の欄干って言うかさ

もうここ牛若丸くらいしか

通らないですよね




おまえ どこ 通ってんの???

さっきモアルボアルの海に少し入ったせいでクロックスが濡れてるし、砂だらけで大変歩きづらくて命の危険に関わるんだが、なんとかオガワについていく。

オガワの、小川を渡る速度が早すぎる。

オガワ 『カワサンフォールは、ジャングルを15分ほど登山した先にある』

わたし 『それ最初に聞いてたら、行きませんのに…(´ `)わたし暗くなる前に早くホテル帰りたいの…』

オガワの家はジャングルの中にあって、そこに住んでいるらしい。

ジャングルの中にはやはりニワトリが沢山居て、闘鶏場で2回勝利したチャンピオン鳥などを紹介してもらった。

ところで、なんか、別方向から白人さんの観光客とかいっぱい来てるよね。

なんか、牛若丸風な通路を登山してきたの

わたしとオガワだけですよね。

わたし 『はい解った!!正規の入り口は別んとこにあるんだろ!!10ペソ(30円)だけ払って、オガワみたいなガイドに周囲を囲まれない、ちゃんとした入り口があるんだろ!!さっき、わたしが正式な入り口に気づく前に無理やり駐輪場に呼び込んだろ!!はい気づいたよ!!海外1人旅はそれなりに慣れてるから、それくらいわかるんだよ!!わかるけど、まずは自分の身の安全が第一だから、ここでオガワとケンカするわけにもいかないんだよ!!』

オガワに気づかれないように、ひたすら日本語でオガワバッシングをするが、オガワはスタスタと山を登ってゆく。



北海道旭川の新観光名所『青い池』のような、不思議な色をした神秘的な川でした。

夜になると、流れの向きが変わる不思議な川らしい。by オガワ情報

カワサンフォールの写真ももっと撮りたかったが、オガワは決して止まってくれないので着いて行くしかなかった。

必死の思いでカワサンフォール着。



"Kawasan Falls"
Badian, Moalboal 6031, Philippines

観光客は少なかったが、完璧な外国人向け観光地で、カフェの値段などもかなり高かった。セブ旅行でいちばんここが高かった。

喉が渇いていたので、85ペソ(250円)のコーラを飲んだ。



シスターが、シスターの服のまま泳いだりしていた。



オガワ 『イカダに乗って、滝の真下まで行くことができるぞ。行きたかったら行けばいい。イカダは200ペソだ(600円)。イカダはな。』

わたし 『せっかくここまで来たから、イカダに乗ろうかしら…今財布に300ペソ(900円)位しかないけど…だから残金ゼロ近くなるけど…いまはお腹も減ってないし、あとでオガワに払うチップくらい残しとけば、一文無しになっても大丈夫やろ』

そしてわたしはイカダに乗った。

貸切で。

少年が3人、イカダの運転してくれた。

写真がないのは、防水ケースに入れたわたしのiPhoneを、イカダを運転していた少年が代わりに持ってくれていたからです。

少年はイカダに乗るわたしを何度も写真に残してくれようとしたのですが、手が濡れていると防水ケースの上からは液晶の反応が悪くなるため、1枚も写真が残らず

イカダを運転しながら、少年は

シット!ソーリー!
シット!ソーリー!
シット!ソーリー!

を連呼しておりました。

夕暮れで暗くなってきたジャングルで

少年の

シット!ソーリー!

だけが大声で響いていたと言う。

まぁ、イカダで滝の真下まで行ったら思いの外、水圧が強くてですね、と言うか、そもそもイカダに乗ってみたかっただけで、滝に打たれたかったわけじゃないんですけど…

何度も滝の下を通過してくれて

想定外にビッシャビッシャになりました。

イカダにわたし1人しか乗ってないので、それはもう長時間滝行をやってくれたわけです。

イカダに乗り終わって、疲れてベンチで休んでおりますと、さっきの少年3人組が伝票を持ってやってきました。

メインの少年はマコーレー・カルキン似の、16歳くらいの少年でした。

マコーレ 『さっきのイカダ代をください』
わたし 『えっ?さっき、オガワに渡したよ』

マコーレ 『えっ?(オガワと話す)…ああ、それはイカダ本体の代金です。イカダで自力で行くなら200ペソで、イカダを運転する、我々3人のボートマン代は別なんです。ボートマン代1000ペソ(3000円)です。』

わたし 『…お?』

オガワ (うなずく)

オガワ てめぇ先に言えや ヒゲ抜くぞ

ボッタくってるのかな?と思いつつ伝票を見るけど、これもやっぱりマコーレの偽装ではない感じがするな…。

たぶん、他のみんなは団体ツアーで来てたり、お互い乗り合いで安く済んでたものが

わたしがぼっちでイカダに乗ったから

わたし1人に1000ペソ(3000円)って言う高額請求がかけられていると。

そうですか、そうですか。

なるほど 金ならねぇぞ(・∀・)

そう、もう、財布にまったくお金がないのである。

わたし 『…ない…』
マコーレ 『お?』
わたし 『お金…もうない…』
マコーレ 『え…そんなこと言われても。困るよ。どうしよう(唖然)』

わたし 『あの…ジャパニーズ エン なら…』
マコーレ 『ジャパニーズ エンってなに』
わたし 『ジャパンのマネー…ジャパニーズ エンで1万円札なら持ってる…』

マコーレ、日本の通貨を見たことがないらしく、いぶかしげに1万円札をひっくり返したりして眺めている。

マコーレ 『これ、本物?幾らくらいの価値あるの?』
わたし 『100ドル…』

マコーレ 『ひゃ、ひゃくどる!?!?ギエエエエッッ』

わたし 『そう100ドル…でも君らのギャラは10ドルだから…このままこの札をあげるのも…ちょっと困る…』

マコーレ 『よし、わかった。隣町のモアルボアルに両替所がある。ジャングルを降りて、俺が両替してくるから待ってろ。往復1時間くらいかかるけど、待ってろ(`・ω・´)!!!』

走り出すマコーレ…!!

わたし 『お?え?イカダこのまま放置かい?他のお客さん来たらどうするのこれ…って言うか流石に1万円持って爆走されたら、このままマコーレが1万円札持って逃げる気しかしないんですけど!!!』

走って戻ってくるマコーレ…!!


マコーレ 『ギエエエエッッ』

わたし 『なんだマコーレ、どうした』

マコーレ 『破れた、ジャパニーズエン、破れた…(´・ω・`) 1cmくらい破れた、どうしよう、100ドルが…どうしよう』

わたし 『ああ、ジャパニーズ エンは他の国のお札よりビニールぽくないから…マコーレ手が濡れてるから破れたんだな。別に破れてもぜんぜん使えるよ』

マコーレ 『よ、良かった!!』

走り出すマコーレ…!!

マコーレはその辺にバイクを停めて寝っ転がっているおっさんに声をかけ、『モアルボアルまで換金しに行きたいからバイクに乗せてくれ!』と交渉している。

寝っ転がったおっさんは、『よし来た、乗れ!!』と後部座席にマコーレを乗せてすっ飛んで行った。

マコーレの姿は、すぐ見えなくなった。

1万円を持ったマコーレは本当に帰ってくるのか、不安な気持ちで居るわたしにタバコをくわえた他人事なオガワは

『ジャングル降りて、下の駐輪場でマコーレ両替してくるの待ってようぜ。ここもう暗くなるし。』

と言うので、オガワと一緒にジャングルを降り始めた。

下山途中、オガワの仲間達が集まってビールを飲んでいて、オガワはその集団に入っていった。
オガワの仲間達は、オガワにビールの入ったコップを渡し、オガワはその場でビール飲み始めた。

オガワフレンズ 『お前もどうだ』
オガワフレンズは、わたしにもビールを注いでくれた。

ビール代など無いぞ。
チップ代など無いぞ。
期待するなよ。
知らんぞ。

と思いながら、わたしはビールを飲み干した。

オガワの仲間達 『こうやって、大人数で1個のコップをまわしながら酒を飲むのがセブスタイルなのさ!楽しいだろう!ハッハッハ』

わたし 『そうですか』

オガワの仲間達 『じゃあ、またな!』

無料かよ (CV三村)

カワサンフォールの山頂ではボッタくり喫茶店とか経営したり、わざと不明瞭なイカダの値段設定作ってるわりに、このビール代はタダですか、そうですか…

オガワや、なぜかついでにジャングルを下山してきたマコーレの友達ら数人と一緒に駐輪場まで戻ってきて、合計5〜6人くらいの面子、あと犬を2匹交えて

40分くらい喋った。

その間に太陽は完璧に沈んだ。

暗くなる前にホテルまで帰りたいと言う

わたしの希望は完璧に絶たれた。


オガワはよく喋った。

日本人の彼女と付き合っていたのだが、最近、彼女に浮気されて別れたこと。

日本人と付き合っているから漢字のタトゥーを入れたのに、日本人と別れたらこのタトゥーどうしよう…と今は思っていること。

わたしは英語があまり喋れないので聞いているだけしかできぬのだが、オガワは犬のこと、バスケットボールが好きなこと、この近所のことなどを、ひたすら一方的に話してくれた。

そのほか、オガワはわたしのサングラスを奪ってかけたり、わたしのiPhoneを奪って操作してみたり、わたしのバイクに寝転んでみたり、わたしのサングラスが自分に似合わないことを凹んだりしていた。

マコーレの友達らに『どこのホテルに泊まっているの』と聞かれたので『マクタン島のラプラプシティだよ』と言ったら

全員、引いていた。

このへんに来る観光客は、みんなモアルボアルに泊まっているらしい。
マクタンから自力で来る人なんて居ないらしい。

マコーレの友達 『今から!?3時間かけて帰るの!?あんな道を!?夜に!!帰れるのか!?!?』
わたし 『さぁ…(´ `) 』

40分ほど話していると、マコーレが帰ってきた!!

馬鹿正直に、1万円全額を持って帰ってきた!!


マコーレはしょんぼりしていた。

マコーレの英語が流暢なのでよく解らなかったが、おそらくわたしが想定していたよりもかなり悪いレートでしか両替できなかったことを、とても申し訳なく思っているようだった。
(両替のレシート見たら、まぁさほどレート悪くなかった)

マコーレにイカダ運転代1000ペソを払い、チップとして150ペソ(450円)渡した。

マコーレはイカダを店じまいにして、ジャングルを降りて、1時間かけて両替に行ってくれたわけで…

そもそも所得も低い国なのに、ガソリンは日本と同じくらい高い物価であって…

本当はマコーレにもっとチップを渡したかったのだが、マコーレをバイクで連れて行ったおっさんや、今まわりで無駄に集まっているフィリピン人5〜6人全員にチップを要求されたらキリがないと思いまして

少ないけど、マコーレには150ペソ(450円)しか渡せなかったのだ。

マコーレはいいヤツで、1度チップを辞退したのだが、わたしが『いいんだよ』と言うと、深々とお辞儀をした。
フィリピンでお辞儀なんかしてたのは、この、マコーレだけだった。

マコーレをバイクで乗せて行ったおっさんは、

『いやぁ、働いたなぁ』と一仕事終えたように家に帰って行った。

おまえはチップ要らんのか。

なんでおまえタダ働き。


オガワ 『これでひと段落だな。では、わたしにもチップをください』

わたし 『はい出た。100ペソ(300円)どうぞ』

オガワ 『もう100ペソ(300円)くれたら嬉しいなぁ』

わたし 『ぬぅ!汚い大人!!頑張ってくれたマコーレですら150ペソ(450円)なのに…て言うかおまえがわたしの残金も確認しないで、パンダのリュックを勝手に背負って案内を始めるから、みんながこんなことに…クソッ、もう100ペソ(300円)どうぞ』

オガワ 『サンキュー。セーフティー ドライビング。シーユーネクストタイム』

オガワやマコーレ、その友達5〜6人と固い握手をし、手を振る彼らに見送られて

わたしは真っ暗になったカワサンフォールを出発した。

オガワサンフォール物語 完

【後日談】

ネットで調べたら、やっぱりわたしがオガワと一緒に行ったルートは多分裏口だったと思います。
なので、どっかに10ペソ(30円)で入れる正規ルートがあるんだと思います。

オガワはわたしのガイドをやって、さぞ儲かっただろうな〜と思っていたら、日頃オガワは普通にガイドするだけで350ペソくらい要求してるようで、むしろオガワ的にはわたしは『長時間付き合った割にはお金にならない客』の部類であった。

カワサンフォール山頂でも、本当は『カフェの椅子に座る料金』などが500ペソ(1500円)くらい別途かかるらしいが、わたし払ってないし…

なお、勝手にガイドを買って出る現地のフィリピン人は、気が強い人だったら断ることも出来るだろうし、自力でカワサンフォールに登ることもできます。
ただ、『ガイドも断って、イカダも断って、自力でカワサンフォールで遊んでたら、それはそれでイチャモンつけられて遊ぶ料金みたいの取られた』って言うブログも見かけたし…

嫌な思いするよりは、さほどお金もかからなかったし、あやしいフィリピン人と仲良くしながら遊べて、色々ネタも提供してくれたので、わたしのカワサンフォール体験はこれでよかったなーと。

ちなみにホテルからカワサンフォールに団体ツアーで行ったら7000ペソ(21000円)もかかるようであった。
やはり個人行動だと安い。

フィリピンの人達は数字や計算にあまり強くなく、貯金をせずにあるだけ使ってしまうなどと聞いたことがあります。
他人の所得を平気でもらおうとするし、また逆に、自分の所得を他人に渡すのも割と平気であると。
ボッタクろうとしてボッタクってる悪人だと言うよりも、単純に大雑把と言うかどんぶり勘定的な部分もあるんだと思います。

【オガワのせいで夜中に4時間かけてホテルまで帰る帰路】



くらいよー
こわいよー

オガワと一緒に小川に行かなければこんなことには…


慣れないバイクでわたしのケツはもう限界だった。

まだ帰路の1/4も進んでいないドゥマンジュグでわたしはもう死んでしまった。

時刻は20時ごろ。





昼間、とても賑わっていたドゥマンジュグも店が閉店し、市場も終わり、屈強な漁師やワルな地元の若者のみがウロついていた。

しかし、もうなんか、治安とかどうでもいい次元なのであった。

たいへん腹が減っていたが、もうどの店も閉店していて、1軒のハンバーガー屋さんだけが営業終了ギリギリだったので、なんとか滑り込んだ。



『バーガージャンクション』とか言う店。
ガイサノドゥマンジュグの対面にあります。



ハンバーガーとピザを食べました。
セブの料理やジュースは日本より一回り小さいことが多いので、ハンバーガーだけだと足りないんす…

めちゃ美味しいです!写真撮ってないけど!!
この旅で一番美味しかったです。



コーラ頼んだら、ビニール袋にストロー刺して渡されました…
ゴムで口を閉めるとかもなくてそのままだし、とても飲みづらい…

ハンバーガー屋が暗に『もう店は閉店だから、店内で食うなよ!テイクアウトしろよ!』と言う雰囲気を醸すので、その辺の歩道に腰掛けて食べてました…(´ `)

セブ滞在初日でこそ、現地人にめっちゃ奇異の目で見られていましたが

この頃には、セブ人は誰もわたしを見なくなりました。

いい感じにわたしが薄汚れていると言うか、馴染みすぎたのか…

また運転を始めたが、次の街バリリで、既にまた死亡するわたし。



くらいよー
ケツがいたいよー




この暗さで街の中心部…
個人商店(この時間は既に閉店)が1軒くらいあるだけの街です。



暗いんだけど、セブの人は外でぼーっとするのが好きみたいだし、暗闇の中でも人はかなり居ました。

痔になることは確定だなと思いながら、また嫌々出発…



これね、なんだかわかる?



これ、朝ね、朝ごはん食べた、サンフェルナンドの海の家。



それがもうこんなにくらいよー
つかれたよー


そしてもう体力的に限界、ケツも限界、背中も痛い、太もも痛い

わたしは真っ暗になった海の家近くの、歩道のアスファルトに

横になった。

星が綺麗だった。

この辺は通行人も誰も居なく、時々、トライシクルなどの車が通っていたが

暗闇の中、汚れまくったアスファルトに横たわって、iPhoneでニュース見たりしてるわたしに気づいて

みんな、少し迂回して行った。

もはや

『わたしが現地人に気をつける』

のではなく

『現地人がわたしに気をつけている』

レベルに突入した。


ナガ→タリサイと、必死でわたしはバイクを運転した。

タリサイあたりで、やっぱりもうケツがダメになって

道路脇にバイクを停車するや否や

そのまま野球選手がホームベースにスライディングするような勢いで歩道にまた横たわった。

タリサイはかなり都会な街なのだが

ベガの決めポーズのような自信を持った腕組みのまま、真っ直ぐ綺麗にアスファルトに横たわって寝ているわたしを

みな迂回して通って行った。

やはり、

現地人がわたしを警戒している。


こんなにいたいけなわたしを、

現地人が警戒している。


わたしが

街の治安を悪くしている。


通報される前に、なんとか腰を起こして、またバイクを走らせる。

ホテルがあるマクタンまでもう少しだけど、やっぱり限界になったのでマンダウエのジョリビーで休憩…。





一番高いメニューの、アロハビッグバーガーです。
わたしにはぜんぜんビッグじゃないですが…ほんと、フィリピンの食べ物けっこう小さいので…。

なんとか、死ぬ思いで、二度とモアルボアルなんて行きたくないと思うくらい憔悴した挙句、

深夜0時にホテル着。

死んだ。

まだ明日丸一日滞在期間がある。

もういい。
もう帰りたい。

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