田中真澄氏の心に響く言葉より…
_var_mobile_Media_DCIM_105APPLE_IMG_5100.JPG

時代は大きく変わりつつあります。
目下、日本は世界一の高齢社会に向かって進行中です。
2040年には75歳以上の世帯が全体の4文の1になるという政府の推計が2019年4月に発表されました。

社会教育家の私は83歳で未だに講演・執筆の仕事に従事していますが、こうしたことは今では珍しくなく、80代の高齢者が現役で頑張っている事例が私たちの周りにも数多くみられるようになりました。

40年前、私は43歳の時に日経を辞め、独立事業主として第二の人生をスタートしました。

なぜ独立独歩の人生にこだわったかといえば、私は日経時代から「これからのサラリーマンは組織に依存する生き方だけではなく、少なくとも定年後は生活保障のない個人事業主として人生を歩むべきだ」と考え、そのためには自らがどこにも所属せず、己の存在価値にかけて生きていかねばならないと決心したからです。

さらに事業主には定年がないことから、死ぬまで働く覚悟が必要であるとも考えてきました。

また日経マグロウヒル社(現日経BP社)に出向していた時に、アメリカで「ジェロントロジー」(老年学・加齢学)が大学で講じられていることを知って、いち早くその関係図書を入手し、これからは「センテナリアン」(百歳人)を目指して、人生100年の設定の下にロングランの生き方をベースにした人生設計が必要であることを人よりも早く知りました。

ですから独立当初も今も、講演の中で「人生100年」「終身現役」を説いてきています。

このことを唱え始めた頃は、私は変人扱いされることもありましたが、今では日本人誰もが「人生100年」を当たり前と受け止めるまでになり、時代が大きく変わったことを日々、実感しています。

社会教育家の私がこの40年間論じてきたのは、「私たち凡人が幸せに生きるには、どうしたらいいのか」という凡人の生き方でした。

その正解を求めるために、私自身が独立独歩の厳しい生き方を自らに強いてきたとも言えるでしょう。

私たちは「歳をとると能力は低下していく」と当然のように考えています。

この固定観念は間違いであることを証明する全米の専門家による10年にわたる研究成果の報告書「サクセスフルエイジング」が刊行されました。

その中では、老化についての通念に、次のような6つの間違いがあると指摘しています。

1. 歳をとったら虚弱な人になりやすい。

2. 高齢者は新しい技術は習得できない。

3. 学びは今からでは遅すぎる。

4. 両親は選べないから才能がないのであきらめ
るしかない。

5. 性的関心は衰える。

6. 高齢者には働く能力が乏しい。

この6つは、どれも誤解にすぎず、その反対のことが正解なのです。  

本来、能力開発は年齢不問であり、いつからでも自分を磨き直すことができるのです。

人には誰にも潜在能力という未だ未開発の能力が潜んでいます。

その能力を引き出すには、常に前向きな行動と考え方の習慣を身に付け続けることです。

この習慣を継続実践していくことができれば、私たちは年齢差を超えて自分でも気づいていない未知の能力を開発していけるのです。

『朝礼・会議で使える 田中真澄の61話』ぱるす出版

田中真澄氏は本書の中でこう語る。
『倒しても倒しても起き上がるだるまの特徴は、よく「七転び八起」の人生にたとえられます。

それは、どんな困難に出会っても歯を食いしばって耐え抜き、ついに目標を遂げる生き方をさします。

そうしたダルマに似た生き方をしながら、自分の目指す道を貫いている人がどんな時代にもどんな世の中にも存在するものです。

この心構えの中で最も大切なことは、自己の目標に向かって地道にコツコツと努力を続けていく忍耐力(根性)ではないでしょうか。

古河財閥の創業者古河市兵衛は「ほんとうに辛抱強ければ必ず運が開けてくるものだ。

私はいつも《運・鈍・根》を唱えてきた。運は鈍でなければつかない。

利口ぶってチョコマカすると運は逃げてしまう。鈍を守るには根がなければならぬ」と語っているように、彼は「運・鈍・根」の中でも「根」を最も重視していました。

ダルマのように、どんなに倒されても起き続ける根性(ガッツ)があれば、人は自分の選んだ道で最後は目標を達成できるのです。

ですから私は講演の中でいつもコツコツ、コツコツと言いながら、毎朝、目標を心に描き、言葉で唱え、地道に努力を続け、ガッツを武器に地道に生きていこうと訴え、「心構えは機関車、知識や技術は客車」と言ってきました。』

「働き方改革」という言葉が喧伝され、よく勘違いしている人がいる。

この「働き方改革」には、起業家や個人事業主は当てはまらないということだ。

成功しようとする起業家や個人事業主には、日曜も祭日もない。

もちろん、働く時間に制限もなく、夜も昼もない。
ほかに取り立てて才能のない凡人が、あまたある会社の中で生き残り、存続し続けようとするなら、人の三倍も四倍も努力し、働くしかない。

その差は、定年後にはっきりと出てくる。

人から必要とされる人になっているのか、必要とされない人となっているのか。

オファーのある人か、ない人か。
声がかかる人か、かからない人か、の違いだ。

人生は「七転び八起」。
人は、いくつになっても挑戦できる。
思い立ったときが、人生の始まりのとき。

「人生は今日が始まり」という言葉を胸に刻みたい。



(引用終わり)