食肉用のブロイラーと呼ばれる鶏は品種改良と高栄養価飼料を使うことでかなり短期間で生育し、市場に供給されます。

日本にも鶏のプロテインを製造する工場があり、聞くところによれば、その飼料を使うかどうかで生育期間が2倍も違うそうです。

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以下、日清丸紅飼料のHPより

国内で流通する肉用鶏の大部分を占めている鶏はブロイラーと呼ばれる鶏で、
特定の品種ではなく短期間で効率よく飼育し、
大量生産するために育種改良された肉用若鶏の総称です。

ブロイラーの育種の歴史はとても古く、1900年代初頭から現在に至るまで、
その経済性を高めるために育種改良が進められています。

ブロイラー銘柄の一種であるチャンキー種の
1984年から2014年までにおける7週齢の成績目標値の推移ですが、
最近の30年間で7週齢時の体重が2085gから3264g、

飼料要求率(体重を1kg増加するために必要な飼料の量)が
2.00から1.827と大幅に改善しており、

より短期間で効率良く成長する鶏に進化していることがわかります。

また、多くの研究者がブロイラーの遺伝的進化を評価するため、
無作為交配してきた、すなわち遺伝的に改良されていないブロイラーと
育種改良したブロイラーの比較試験を行っています。

Hvenstein氏による研究結果で、1957年から無作為交配してきたブロイラー(ACRBR種)と
2001年の育種改良したRoss308種(日本のチャンキー種に相当)との比較試験です。

2001年のRoss308種はACRBR種の平均体重より各時期で遥かに大きく、
飼料要求率についても大幅に改善(減少)しています。

この文献では育種改良や飼料、飼養管理の改善により1957年から2001年の
44年間で1800gのブロイラーを生産するための期間と飼料量が
おおよそ1/3に減少したと結論づけています。

過去の歴史から見ても、わずか40年でここまでの進化を遂げた動物は他に類を見ないでしょう。

上記の成長速度や飼料要求率だけでなく、
心肺機能や骨強度、免疫系などの健康性、肉質、親鶏の産卵性や孵化率といった
要素についても育種改良が進められており、年々改善が見られています。

ブロイラーの育種改良が進み、鶏の成績が向上すると、
それに伴って飼料の栄養推奨値も変化していきます。

チャンキー種の栄養成分マニュアルの2002年度版から2014年度版までの

リジンの要求量の推移です。
リジンはタンパク質の構成要素であるアミノ酸の一種で、筋肉蓄積に大きく関与しています。

ブロイラーが短期間で高増体するよう育種改良されるに伴い、
リジンの要求量も年々高くなっていることがわかります。

特に日増体が大きくなる後期から仕上にかけてリジン要求量の増加が顕著です。

このように年々育種改良が進められるブロイラーにおいては、最適な栄養素も常に変化していきます。

更に飼料形状や給与期間、
飼育環境によって最適な栄養値は異なり、栄養成分を高めれば、
更なる鶏の成長が期待できる反面、飼料コストは上がります。

我々飼料メーカーは日々進化していくブロイラーに適した栄養レベルを研究しながら、
お客様の生産性を最大限に引き出せるような飼料の供給に取り組んでいます。


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