ロケチキ通信(これはスタッフ向けに書いたLINEをコピペしたものです) 

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こんなこと書いたら百貨店に出店がなくなってしまうかも…、まーでもこのブログ30人くらいしか見てないからいーか笑。

とある百貨店で催事出店していて、閉店になった時。コロナの影響もあり、周りのテナントもすごく商品が余ってしまってた。 レジをしめようと思ったけど、ある光景を見て手が止まってしまった。 向かいのお店の焼き鳥屋さんが、ざっくり計算しても100本くらいの焼き鳥を捨てる作業をしていた。

いてもたってもいられず、『それ捨てるならもらえませんか!』と言った。 そしたらやはりパートのおばちゃん達も捨てるのは辛いみたいで、大量の余った商品をパッキングして自分にくれた。

そこまでは良かった。

仕事を終えて、百貨店を出ようとした時、警備員に止められた。その大量の食べ物が入った袋を持ち出すことを指摘された。持ち出すのであればレシートか、持ち出しの許可の紙が必要だからってことで、建物からの退出を拒否されてしまった。

警備員の彼らにとってはそれが仕事であって、
そう教育されているのだから、真面目に仕事を全うしたまで。

売り場に戻り、隣の売り場のベテラン女性スタッフに相談したら、『百貨店から余るくらいに多めに作るように指示されてるからね、私がマネージャーの許可とってきてあげる』と言ってくれたが、マネージャーからは直接申請に来いと言われたらしく、結局自分が事務所に向かった。

『今回は許可を書くけど、これから絶対にやめてください、もったいないかもしれないけど決まりだから、今後絶対にダメです』とこっぴどく怒られた。 もうイライラしすぎて悲し過ぎて、悔し過ぎてどうしようもなかった。 なぜそんな気持ちになったかって、自分が怒られたからそんな感情になったわけじゃない。

自分から無意識に出た返答は
『先進国の歪みですね。自分途上国に住んでたりもしたので、こーゆうの本当に苦しくて仕方ないです』

『食べ物が食べれなくて死んでく人もいるのに、今捨てたその食べ物があれば、どんなに幸せに食べてくれる人もたくさんいるのにも関わらず、、、多めに作って、売れ残ったら絶対に捨てなければいけないと徹底されている商売のルールもある』ってゆう歪みが本当にイライラするわけです。というかマジで苦しい、苦しいんですマジで、苦しすぎる。

実は最近百貨店への出店が増える中で、凄まじい余った商品の廃棄を何度も何度も目の当たりにしている。 普通の人が見たら本当に驚くと思う。 

経済的な合理性だけ追求して、環境に対する合理性などはずーーーっと後回しにされている…この歪みを見るたびに本当に苦しくなる。 これが先進国か?そんな先進国ならばクソッタレだとマジで思う。

ハンナ・アレントというユダヤ人哲学者の『エルサレムのアイヒマン』という本はめちゃ有名だけど、この本が伝えたことは『無思想なマジメ人間ほど、いとも簡単に残虐な行為を行う』ということだった。 この本はナチスドイツのもとで働くアイヒマンという男がユダヤ人虐殺に関する仕事をこなし続けたが、彼はただ淡々と真面目に上の指示を聞いて仕事をし続けてただけだ。だから無罪だと主張した。

このエルサレムのアイヒマンの話とすごく似ている気がする。 多分あの焼き鳥を捨てまくっていたパートのおばちゃんも『もったいないけどルールだから』と思ってる。 自分をこっぴどく叱ったマネージャーも『もったいないけどこれがルールだから』と真面目に働いてるだけだろう。この方々をディスってるわけではなく、自分もそこでずっと働いていたらそうなっているかもなって思う?

利益追求を求め続けた結果、お客様至上主義になりすぎた結果、どこまでこんな資源の無駄を続けるのだろうか…。 どこまで環境への合理性を徹底できないと人類の未来はないとマジで思う。 日本は食品ロス世界一、 食品ロスってのは『まだ食べられるのに廃棄するもの』のこと。いちごの形が悪いから売れない?(味は一緒なのに)。 たくさん作って残るくらい商品陳列しておく(捨てるのわかってても?)。 この歪みを本当になんとしなくちゃいけない気がする。

自分達は先進国で何不自由ない国に生まれた、だからそれはラッキーなことだから、そのラッキーを十分に甘えれば良いと思う。 無理に我慢する必要はないし、ラッキーを十分味わえば良いと思う。

だけどさ、だけども!

わざわざ余るように飯を作って、バンバン捨ててもいいのだろうか? いま捨てられた料理を土下座してでも食べたい人もいるだろうに。 今まではそれで良かったかもしれないけど、もうそんな時代は終わった。 絶対に絶対間違ってる。

クールじゃないしダサい。 はいぱーダサい。そんなんで金儲けしても1ミリも嬉しくない。

さて、話は戻す。

その大量の捨てられるはずの料理を持って、マネージャーから怒られながらも許可証をもらって、警備員のゲートから抜け出すことができた。 渋谷の街のアーケードを通っていると無数のホームレスの方々が隅っこにポツンポツンと座っていた。 『飯たくさんあるよ、みんなと分けて食べて』と言ったら、とても嬉しそうに反応してくれた。
そのホームレスがなんでホームレスなのかは知らない。もしかしたらめちゃがんばったのにホームレスになっちゃったかもしれないし、怠け者のダメ人間でホームレスになったかもしれない。そんなん知ることは知らん。

それから三日間、毎日捨てられるはずの商品を大量にもらって、隠してゲートを出て、 カプセルホテルに向かうまでに無数にいるホームレスにあげた。 

こんな行動が増えすぎたら、ホームレスはもっと増えるかもしれないし、働かない人が増えるかもしれないし、悪い面もたくさん出るだろう。

でも事実が一個だけある。

『捨てられるはずの料理が、捨てられずに誰かの喜びになった』ってこと。 こんな当たり前のことさえも先進国の今までのビジネスの倫理観にはない。 もう日本なんて国は素晴らしい国でもなんでもない。
いつも言ってることだけど『優しさとは=行動』だと思う。ほとんどの人は優しい、だけど優しさとは行動に移してはじめて優しさになる。 みんな子供ができたら『優しい子に育ってほしい』と心底思うだろう、そらならばその優しい気持ちを行動にまで移せるようにしないとダメだと思う。これは難しいことだけど。

いまだにユダヤ人の間でとても有名な日本人がいる、『杉原千畝(すぎはらちうね)さん』。 彼はリトアニア駐在の外交官だった、第二次大戦時に日本やドイツの命令に反して、ユダヤ人に出国ビザを与え続けた人。 彼は彼の正しいと思う倫理観に従って、ビザを発行し続けた。『命のビザ』 『東洋のシンドラー』などと未だに英雄として語られている。誰にどう言われたかじゃなくて、『それはおかしい』と思う自分自身の倫理観に従って、行動し続けた。 あの時代にこの行動をとったことって、マジですごいことだと思うな。

話はそれたが、食べ物捨てるのほんとやめよ。百貨店こそそーゆう取り組みしてほしいです。