今年の夏前のある日のことだ。またまた禅寺で禅を組んでいた。

足が痛い。たいくつ。静かすぎて笑えてくる。雑念しかない。全然慣れない。禅だけに。

40分経つとぼーんと音がして禅を解く。


解かれたらゾロゾロと別室に移動する。禅仲間たちの「最近あった話」を聞く時間だ。なんかそういうのがあるのだ。

つまらなさを軍事力で例えるなら核クラスのメンバーが揃っている。

「池袋に行った。ひとがいっぱいいた」みたいなレベルの話が延々と続く。つらい。

全員の話が終わった後に和尚が話す。

和尚は「一瞬で脳波が安定する方法があるから、今からお前らにそれを教えるわ」みたいなことを言った。


⚫︎恵まれてることは何だろうか。
⚫︎自分の長所は何だろうか。
⚫︎それによって周りにどんな影響を与えているだろうか。
⚫︎それに意識を向けるとどんな気持ちになるだろうか。

を数分間考えるだけじゃ。と言う和尚。


マジかよ和尚。と思いつつもやりだす核兵器たち。僕も核に続く。

わりといい。細かいことはよく分からないが、いい気持ちになる。ぜひ核と僕に続いてやってみてほしい。


僕たちの暮らしの中にはいいことも悪いこともある。だけどじつはうまくいっていることの方が圧倒的に多い。
「恵まれていることの方が少ないよー」というひとはほとんどいない。

三食食えること、家があること、生きていること。

あたりまえになっているインフラに目を向けてみよう。

すべてのことはじつはあたりまえでない。

江戸時代の将軍よりも、今の時代の貧困者の方がいい暮らしをしている。
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和尚いわく「今起きているすべてを肯定する」というテクニックらしい。現実を大きく変える効果があるそうだ。


和尚はこの話の最後にこう付け加えた。

「あなたの人生全体で見ると今の悲しみはほんの一部です。先が見えないから不安になっているだけで、たとえ今うまくいかなくても、いずれ流れは変わります。あなたがそう決めると、それにふさわしい流れになります」

和尚!とスタンディングオベーションが鳴り響いた。150円払って帰った。

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