一名のスタッフが退任した。めでたい話なのだ。

「今まで有難うございました」と言ってくれたのだが、不思議な気持ちだ。こちらが言うことなのに先に言われてしまった。

めでたさが9割だが、ほんの少しの寂しさが鳴る。そんな夜だった。
今生の別れというわけでもないのだが、スタッフ業務はここまでだ。そう思うと、一つの区切りなのだ。

「寂しい寂しい」と僕が言っていてはどうにも飛び立ちにくいだろう。

喜びの方が勝るのはウソじゃない。だけど、ここでこうして文章を書くとどうにも寂しさの苦味が増してくる。いかんいかん。
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喜び9割、寂しさ1割の夜だった。

この配合率でひとと別れられたことが何度あっただろうか。

憎んだり憎まれたり、泣いたり泣かれたり、冷めたり冷められたり。そんな別れがいくつもあった。

人間と人間の関係はあるタイミングで定期的に新鮮さを失う。何かしら新しい価値観を通して相手を見ないとやっていけない。

恋愛感情は冷める。リスペクトが無いと三年以上は続かないと言われている。

同級生は1年や3年,4年というスパンで別れてく。その期間さえ保てない関係もあるが、持った場合も自然に離れていく。

定期的に会う友達が何人いるだろうか。あなたにもいるなら、大事にした方がいい。そんなことは稀なのだ。


頑張ろう。誰かとの良い別れの後はいつもそう思う。

それぞれの夜の先でまた会う日が来るからだ。巡り会いの成分は「良い別れ」で出来ている。

またツラを合わせたとき、「あれからこんなことがあってね」が面白くないともったいない。

頑張ろう。
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