私が保管しているたくさんの書類の中に、ぼろぼろになっている診断書が1枚あります。
それは、私が身体障害者手帳を申請した時に書いてもらったもののコピー。
母が大切に保管していてくれていました。
高校3年の秋、学校を早退して向かった療育センター。
そこで私は産まれた時からずっと私の麻痺や発達を診ていた前担当医に「私の脳性麻痺について説明してください、お願いします」と頼みました。
足の反射を観察したりしながら、紙にひとつひとつ書いて説明してくれたのを覚えています。(その紙も今でも大切に保管してあります)
そして、「あなたさえ良ければ、もう一度MRIの検査、受けてみる?」と提案されました。
勿論、私はその場で「受けたいです!」とお答えし、後日MRIの検査を受けました。
そして検査後…私のMRIの画像を見ながら、また更にいろいろな説明がありました。
18歳だった私が、その時本当の意味でどこまで理解できていたのかは、自分でもわかりません。
でも幼心に「何故?どうして?」と感じていた事は、全て納得がいった事を覚えています。

更にそれから3年後の担当医交代後にまた改めて今のDr.から再び説明がありました。
立つ、歩く、片足で立つ、手首を動かす…といった動作の診察があり、Dr.から説明されたのは
「低体重児で産まれた時に肺で呼吸ができなくて
脳に酸素がいかない状態があって、右脳にダメージが見られるから、左に麻痺がある」
言ってみれば、これが『脳性麻痺のひとつの要因である』という告知でした。
20歳を過ぎて初めて、「早産による低体重出生」よりも詳しい説明を受けた事になります。
そしてもうひとつ……
「運動機能の障害の他に、視覚の認知が苦手という障害がある」
と視覚認知の障害を告知されたのもこの時でした。
当時の私が原因がわからずに、困り果てていた、"書類チェックの苦手意識"や"手書きの履歴書を書く苦手意識"は、「視覚認知障害」によるものだったわけです。
以来、履歴書は必ずパソコンで作成。
チェック作業は苦手な作業である旨を伝えるようになりました。

ただ、当時の私はこの『視覚認知障害』がいかに世間では認知度が低いのか?まだ知る由もなかったんですけどね…。