月別アーカイブ / 2017年06月

ピアノを習っていたと言うと、『障害があるのに、ピアノが弾けるなんてすごい!』と言われた事は1度や2度ではありません。
障害があっても、ピアノが弾ける方は世の中にたくさんいらっしゃいます。
ピアニストの辻井伸行さんも視覚障害者ですしね。
障害者のピアノコンクールもあります。
私が自分の意思でピアノをやりたい!習いたい!と言い出したのは6歳。
母は、そんな私に対して「あなたにはできない」「無理だよ」とは絶対に言いませんでした。
「わかった、小学生になったら習わせてあげるね」と約束してくれました。
障害のある子を教えた経験のある先生ではありませんでしたし、私自身も決して上達が早かったわけではありませんでしたが、ピアノはとても良い習い事でした。
私がピアノを始めたと知ったリハビリの先生や療育センターの当時の担当Dr.からは、「ピアノをやる事で、指の動きが良くなるだろう」と母は言われたそうです。(後々になってから聞きました)
社会人になってから一時期習っていた先生のところには、右腕を欠損している生徒さんがいました。
でも、私なんかよりも遥かに上手だった事を覚えています。
思えば、習い事に限らず母が私に対して「無理だよ」とか「できないからやめなさい」と言った事はありませんでした。
「○○は難しいんじゃない?」「ちょっと大変じゃない?」と言われた事なら何度もありましたが……。
できるか?できないか?決めるのは周りではありません。
一番は自分自身です。
勿論、障害特性上苦手としている事もありますし、周りの事や安全面を考えて「難しい」「できない」と判断した事もありますが、「障害があるから無理」「障害があるからできない」と最初から決めつけてしまう事は、良い事ではありません。
かく言う私も車椅子ユーザーの彼とお付き合いし始めた頃、「車椅子の人はエレベーターでなければ移動できない」「電車に乗るのは駅員さんの介助が絶対必要」と思い込んでいました。
その考え自体は決して間違いではありません。
電動車椅子のユーザーの方なんかは確かにその通りだからです。
ただ、私がお付き合いしていた相手の方は、エスカレーターでも移動する事ができましたし、駅員さんの介助がなくても電車に乗る事ができる方でした。
たとえ、障害者同士であっても"先入観"というものが存在してしまうんだ、決めつけてしまっていたんだと、思わされた出来事です。
障害者に対する"先入観"や決めつけが少しでも減ってくれたら嬉しいです。

『障害がある』・『病気を抱えている』…それだけなのに私がやったら「頑張ったね」と言われたり、「頑張れ」と言われたりする事が本当に多く、『「頑張って」とか「頑張れ」って言わないでーー!!』と頭と心がパンクしそうになった事が何回もあります。
純粋に応援してくれていて励ましてくれているなら、素直に受け取る事のできる言葉ではありますが……今でも、『頑張れ』と言われる事に苦痛を感じたりする時も、たまにあったりします。
私の大好きなアイドル・さくら学院のメンバーのみんなは、『頑張る』という表現は使いません。
必ず『顔笑る』と表現します。
これは2013年に出した「顔笑れ!!」というシングルから来ている表現ですが、この曲に出会ってから『頑張る』よりも『顔笑る』という表現の方が好きになりました。
これからも『頑張る』のではなくて『顔笑る』でいたいですね。

今まで東京都の障害者採用は身体障害者のみの採用でした。
それが自閉症協会などからの働きかけの結果、29年度から療育手帳や精神保健福祉手帳を所持する知的・精神・発達障害者の採用も行う事になりました。
……という情報を偶然、自閉症協会の機関紙で知った私。
ところが、色々と調べていくと「フルタイム勤務ができる」が応募条件のひとつだということがわかりました。
ダメ元で時短勤務について、メールによる問い合わせをしてみたところ、やはり「時短勤務には対応しない」とのこと。
イコール、私のように「働く事は問題ないけど、フルタイム勤務はちょっと…」という精神保健福祉手帳を所持する障害者の方々は他の条件をどれだけクリアしていても、応募する事さえできないんです。
折角、募集枠を広げたのだから、もう少し勤務時間に対しても柔軟な対応をしてくれても良いのに……非常に残念な思いです。

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