月別アーカイブ / 2017年05月

会社側に障害への配慮を求める際に、「診断書」ではなく、「意見書」という書類を使う事があります。
診断書にするか?意見書にするか?はDr.と相談の上で決めますが、基本的にどちらも内容は大きな違いはありません(今までの私の場合)。
私が意見書をお願いしたのは、読み書きLDと視知覚認知障害について、当時勤務していた会社の上司に説明するためでした。
今から4〜5年前の事ですから、当然障害者差別解消法や合理的配慮等の言葉がない時でしたし、発達障害者支援法も企業側に浸透しているとはいえない状況でした。
まして、私は身体障害者枠での採用だったため、いくら脳性麻痺から視知覚認知障害のような特性がある事が事実でも、あまり一般には知られていない特性でもあるため、例え意見書という書類があっても、上司の理解を得るのは非常に困難を極めました。
上司が理解しやすいように、Dr.とは打ち合わせをした上で、できるだけ噛み砕いてわかりやすい表現を使って、書いていただいたつもりでした。
それでも、視知覚認知障害の知名度を考えると、専門的な言葉を使わない表現にも限界がありました。
今思い返すと…ですが、文面を読む限りおおよそDr.が何を上司に伝えたいのか?私にはわかりましたが、上司にはちんぷんかんぷんだったようで、「だから、何?」と逆に質問されてしまいました。
当時の私は、「意見書があれば大丈夫」と安心しきっていた(いろんな意味で過信していたと言っても良いです)ので、そう訊かれて途方に暮れました。
診断書も意見書も書いていただく事自体は良い案ですが、忘れてはいけないのはそれで全てが伝わり、理解してもらえるわけではない事ですね。
きちんと自分の言葉で補足説明ができるようにしておかなきゃいけないと思います……当時の自分へ反省の意味も込めて。

発達障害の特性のひとつで「雑談が苦手」という特性がみられる事があります。
これは、当事者会でよく見られる光景ですが、自己紹介をひと通り終えてからフリートークに入るのに妙な間が生まれる事が多々あります。
みんなお互いに探り探り…というよりは、"どう話を始めたらいいのか?""何の話をすればいいのか?"わからないから戸惑う故の「妙な間」です。
初対面でこんな感じですから、ネットでのやりとりやメールでのやりとりでは誤解やトラブルを招く事もあります。
私自身は、極力そういった事がないように最大限気をつけていますが……言葉だけのやりとりへの苦手意識は根強いです。
「この言葉に対してこの返事でもいいんだろうか?」「この写真に対してこのリアクションはいいんだろうか?」悩みます。
普段から多用しているメールやTwitterはどちらかというと『会話』要素が強いです(特に我が家の家族間でのやりとりはメールが基本なので)が、気の向いた時に極一部の親しい人にだけ使うLINEは、よほどの事がない限り『雑談』が中心になりやすいです。
LINEの難しいところは1対1での会話もあれば、グループでの会話もある事。
複数の事を同時にこなす事(LINEであれば、場の空気と何気ない言葉の意味を読みながら、場に相応しい適切な言葉を探す)が苦手な発達障害ですから、たくさんの人に対して文字だけで話しかける(雑談する)のは、はっきり言って難しいです。
私にはDr.曰く、「言葉を額面通りに受け取る傾向がある」らしいので、余計そういった些細なやりとりの言葉には過敏なのかも知れません。
雑談への苦手意識を減らす事への良い練習なのは間違いないですが……。
でも、あんまり意識しすぎると疲れてしまうので、ほどほどの距離感でやるように心がけています。

私の今までの職歴は全て身体障害者としてのものなので、配慮は殆ど必要としませんでした。
なので、企業側も雇用しやすかったんだと思っています。
発達障害者として働いた経験はゼロです。
あらゆる手を尽くしましたが、今はまだそこまで辿り着く事ができずにいます。
身体障害のある発達障害者として働ける可能性自体は、Dr.達も否定はしていませんが、問題になるのは『配慮事項』。
少しでも多く「配慮事項を削ろうとする」支援者。
「配慮事項を削ろうとする」事に限界を感じる私。
視知覚認知の特性、学習障害の特性、発達障害の特性……"これは配慮事項として入れたい"と思う事は多岐に渡ります。
勿論、ただ配慮事項を押しつけるわけではなく、「こういう工夫すれば、配慮していただく割合がこの位で済みます」という事が多くあります。
むしろ、私はそういった配慮事項の方が多いです。
どうしても…な条件は
●通院配慮
●時短勤務と残業なし 位です。
特に私の場合はいろいろな物の配置や座席の位置、自分がやる事を『見える化』するだけでもだいぶ違いますし、メモをとる事ひとつとっても、時間を少し長めにくだされば落ち着いてとる事ができます。
指示も抽象的な表現を使わずに具体的に出してくだされば、そこまで理解に苦しむ事もありません。
仮に指示ややる事の内容がわからなければ、誰に尋ねれば良いのか?指示系統を明確にしていただき、「質問の時間」や「相談の時間」を「○時から10分」とか「○曜日の○時から15分」としてくだされば、そこまでに質問内容や相談内容も簡単にまとめられます。
簡潔に言うならば大切なのは、「わかりやすく」・「具体的にする」事だと思います。
今までの仕事での失敗や不安の種になりがちだった事、施設での経験や実習での経験を挙げるとこんな感じでしょうか?
自己理解は難しいですし、何をもってして自己理解ができていると言えるかはわかりませんが、客観的に思い返すとこんな感じです。
私はどちらかというと文書化が得意なので、『トリセツ』作りは、資料になる書類を元にしてやろうと思えば、割と簡単にできるかも知れません。

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