常日頃、断捨離と真逆の生活を送っている私ですが、
子どもの頃から「ものにも人格がある」と感じているため、
最後まで使い切らないとなんだか可哀想、みたいな感覚です。
でも、その感覚のおかげで、
ファッションや絵を勉強したわけでも、その業界にいるわけでもないのに、ずっとこのお仕事をさせてもらえてるのかなと思っています。
人格のあるお洋服や、その周辺のこびとたちが、
「ここは大切にしてくれる家だ」と集まって、お仕事にしてくれているような✨
だから、セール会場などでバサバサ雑に扱われているお洋服などを見るのはとっても苦手(´Д` )。
そんな私の親はと言いますと、父母揃って着道楽の買い物好き。
買っては忘れ、買っては着倒し、みたいな人たち。
しょっちゅう彼らのクローゼットの整頓をしているのに、まだまだ地層の底までたどり着かない!
先日は、「そっか…(΄◉◞౪◟◉`) こんなに買っても気にしなきゃいいんだな…」っていう、諦念に達したほど。
そんな母の「80sの地層」から、引っ越した時に奥にかけて絶対20年そのままだったろ(΄◉◞౪◟◉`)💢っていう、
埃アレルギーの妹や友だちなら病院送りレベルの量を積もらせたお洋服の数々が発掘されまして、
いつものように子猫大の肩パッドを抜いたり、おうちクリーニングしまくったりした中に、
どーーーーうぉしても!!
脇の派手な汗染みやその他の小さな染みが目立って、こりゃもうダメかな〜 ってブラウスが。
襟とレースが可愛いので、切り取って使おうかなーと鋏を入れかけ、
うーん、まだなんとかなるかも、と母に訊くと、
「これ、ママも昔汗染みが気になって紅茶で染めたのよ!」
「紅茶で…。それでこの大失敗なのね(΄◉◞౪◟◉`)」
「そーなのよ!」
ということで、Amazonで衣類用の染め粉を買って、黒く染めてみることにしました。
今は便利だなー。
問題のブラウス(遠目で見るとわからないけど、絶対に無理な状態。 これでもおうちクリーニング済み) と、
売り上げナンバーワンだという染め粉のベルベットブラック。
周辺に飛び散らないよう最新の注意を払いつつ、
40度のお湯で溶かした染め粉を、
6リットルのお湯、250gの塩と共に混ぜ、漬け込みます。
沼。
長いお箸で沈めたりひっくり返したりで1時間。
じゃーん✨
こんなふうに仕上がりました✨
ボタンは最初の色のままとっておいてつけたよ。
以前プロの方に、「染め用に作ってない糸は染まらずに浮くので注意してください」って言われたけど、
ほんとにまったく染まらないんだね(O_O)!!
おかげで、白いボタンがマッチして良い感じ♡
よく見るとムラがあったり、問題の汗染み部分が割と顕著なんですけど、
腕上げなきゃわかんないかな。
少なくとも、お外に着て行けるくらいにはなりました✨
あのとき鋏入れなくてよかったー!
ブランドは、懐かしのワンちゃんマークの頃の「TRUSSARDI」です。