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玩具競争過度期の『デストロンの逆襲キャンペーン』と真逆のスタンスとなるのが、こちらの作品。
日本オリジナルテレビアニメ版終了後『トランスフォーマー』は児童雑誌『テレビマガジン』にてグラビア連載作品として三年続いた。
本作は『テレマガ版三作目』にして、旧シリーズの最終作品。

この頃、タカラの主力は『勇者シリーズ』へ完全推移しており、その『勇者シリーズ』も三作目『伝説の勇者ダ・ガーン』となって人気が安定軌道に乗った……という事は、別に『トランスフォーマー』へ固執する必要も無くなったのである(海外コミックも終わったし)。
肝心の人気も低迷減衰の一途を辿り、しかも玩具商戦市場自体が過度期の余波で全体的に下火化の兆候が見え始め、バンダイの特撮系&ガンプラ、及びタカラの『勇者』といった社運を預ける主力作品以外には厳しくなってきていた。

そんな背景からテレマガシリーズは食玩オマケサイズの〈マイクロトランスフォーマー〉をメインとした『低価格勝負』で挑む形となる(もっとも米ハズブロー社から「……売り捌けよ?」と輸入されてくるのだから選択の余地は無いのだが)。

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本作の場合は〈マイクロトランスフォーマー〉が六体合体して標準トランスフォーマーサイズとなる仕様で、価格は1セット1500円。
この〈マイクロ合体戦士〉は、タカラ久々の秀作ではあった。
プロポーションといいディテールモールドといいプレイバリューといい、久々に緻密感のある玩具で出来だけなら『勇者』や『戦隊』を上回る(このクオリティは後年の『ビーストウォーズ』等〈スーパーポーザブル(変形&プロポーション&関節可動を確立したモデル)〉への礎ともなっている)。

それに考えてみてほしい……変形ロボットが六体もセットになっていて、しかも〈合体〉するのである。
それで価格は1500円……財布に優しい!
これまでの 10000円越え主力ロボとは真逆の着地をした商品である!


実際、私は玩具屋で、こんな光景を見た。

子供「これ買って! これ買って!(おそらく『戦隊』か『勇者』)」

母親「今日は、そういうの買わないって言ったでしょ!」

子供「ヤダ! 買って! 買って買って買って!(泣き出した)」

母親「ほ……ほら、こっちの方がスゴいよ! ロボットが六つも入ってるんだって! 全部変形するって! 合体もするって! スゴいねぇ?」

子供「グスッ……じゃあ、コレでいい……」

母親、6000円の出費被害が1500円で救われた。

やるじゃんタカラ! 受け皿商法の勝利じゃん!
(TFファンとしては複雑な心境だけど……)

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中盤で捩じ込まれた〈VSセット〉は、欧州展開シリーズ『G2』の商品。
実はアメリカでも人気が下火になり『アメコミ(マーベルコミック)』は完結まで刊行されていない。
しかし、欧州圏では相変わらず高い人気を維持し、そちらでは物語完結まで発行された。
その後、欧州圏オリジナル展開として始まった新シリーズが『G2(ジェネレーション2)』である。
つまり『トランスフォーマー』はアメリカ版を起点として
『アメリカ版(本家)』
『欧州版(G2)』
『日本版(低学年向ヒーローアニメ)』
の三路線が在るのだ。

で、日本販売仕様『VSセット』は一回り小さいトランスフォーマーが敵味方セットの2体構成で1500円(1体辺り 750円)! 安ッ!



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