無事にターニングポイントに入ったという事で、そろそろ『雷命の造娘』についても語り始めましょう。
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 前作『孤独の吸血姫』をWEB執筆する以前から(つまり『孤独~』をアナログ執筆していた段階から)「第二弾をやれたら、次は『フランケンシュタイン』やな」とプロット構想だけは既にありました。
 ただ『孤独~』も書き終えてない段階(というか、これから本書きする段階)で熱を注いでも『捕らぬ狸のナントヤラ』なので脳内に寝かせ、ひとまず『孤独~』に全力投球する事としたのです。
 で、ようやくWEB連載版『孤独~』が最終章を迎えた時に「あ、コレ終われるわ、うん」と手応えを感じたので、本格的に『雷命~』に着手。
 うん、実はその段階で、もう既にコツコツと書き始めてはいたのです(もっとも表紙イラスト作成などにも手が掛かって、 100%執筆作業ではありませんでしたが)。



 脳内プロットは既にありましたが、書くに当たっては、それをブラッシュアップしなければなりません。
 脳内で無責任無計画に膨らんだプロットから必要な要素だけに洗練し、不必要な要素は省き、逆に不足な要素は補填強化し、登場人物の言動や物語展開に極力矛盾が生じないように理路整然化しなければなりません。
 『孤独~』の場合は前身プロットがあり、またWi-Fi環境を得る以前から電子メモ帳で書いていた(実はそうなのよ)草稿が完成していたので、この作業は然して大きな意味もありませんでした。
 が『雷命~』はゼロからスタートなので、まぁ手間隙が掛かったw
 


 フランケンシュタインである以上、舞台が〝ドイツ〟になるのは必然(前作『孤独~』が〝イギリス〟でしたから対比差異でもあります)。
 そして『闇暦』は史実や伝承の拡張フィクションの側面もありますから「ドイツといったら〈ナチス〉だよな」となりましたが、コレはギリギリまで扱うべきか悩みました。
 何せデリケートな題材(本当に酷くて許されざる存在)ですから悪戯に扱っていいものじゃない。
 ですが『フランケンシュタイン』の主題が『人造生命体創造の禁忌科学』であれば、それは〈ナチス〉の忌まわしい人体実験やオカルト鉄板の〈第四帝国〉と近しい命題(メッセージ性)でもある。
 悩んだ末に〈完璧なる軍隊(フォルコメン・アルメーコーア)〉というオリジナル軍隊を登場させ、それが『ナチス思想を継承反映した敵』という形を取って、間接的表現で収めました。無論、勧善懲悪で裁かれる存在です(ナチス理念もろとも)。
 確かに『闇暦』は〈怪物〉が主人公の怪奇幻想物語ですが、筆者がそこに描きたいのは『勧善懲悪』&『人間讃歌』なのです。
 そう……『闇暦』は『愛の物語』なのです~ ♪  
.゚+.ヽ(*´∀`)ノ♪゚+.゚←何かエラい事言い出したな、この馬鹿w

 その一方で設定的には『オカルト科学』に縛られてしまい、どうにも『闇暦』っぽくない……というジレンマも。
 うん、題材が『フランケンシュタイン』である以上『科学っぽい雰囲気』が基盤になるのは当然なんですが、その反面『闇暦世界』は『民間伝承入り交じり』をベースにするのが基盤なんで……ぶっちゃけ浮く!www
 だって『科学兵士相手にドンパチ』では『SFコンバット路線』だもの。やっぱ〈スーパーナチュラル(超自然的存在)〉同士のバトルじゃないと……ね。
 そこで『ドイツ系土着妖怪』を洗い出す考証に入るんですが、まぁ(筆者の手持ち資料に於いては……ですが)コレが少ない。
 いや、いるにはいるけど大前提として『フランケンシュタインとバトれる強さ』と『前作と被らない方向性』という縛りが入るから(だって『フランケンシュタインvsローレライ』とかじゃねえ?w)。
 そんな模索作業の中で「あれ? すっかり失念してたけどドイツって、そもそも〝北欧圏〟じゃね? だとしたら『北欧神話』でいけんじゃね?」と着眼。
 うん、それなら条件クリアだわ(資料的にも)……と題材決定。
 北欧神話なら、出すべき巨悪は(ってか、私的に出したいのは)〈ロキ〉と〈フェンリル〉を措いて他にない!
 ただ、コイツ等が唐突に「オレ達が真の悪役だ!」って出て来ては、先述の〈完璧なる軍隊〉との対比&推移が不自然な御都合主義になってしまう。
 と、いう事で橋渡し役としてロキの娘〈ヘル〉の登板となったのです。
 (ーー;)
 え?
 「次男〈ヨルムンガルド〉は?」って?
 本作では敢えて割愛!
 だって、そこまで欲張って出したら、情報量が増え過ぎて作品が纏めきれなくなるものww
 うん、そこは大目に見て?


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 で、肝心の主役〈娘〉について……。
 彼女のドラマはこれから本格的に綴るので書きませんが、少なくとも〈フランケンシュタインの怪物〉に対して皆が漠然と抱いている善性イメージ──
『子供と友達になれる存在』
『本当は心優しいのに、見た目の醜怪さで徹底的に拒絶される可哀想な存在』
『無垢で朴訥な存在』
 ──という点を踏襲しました。
 そのせいでキャラクターの内面的には無個性的(ありきたり)になってしまった感もあり、個性的過ぎたカリナ様よりも人気はイマイチなんですが……(一般人気が『吸血鬼』に喰われるのは『フランケンあるある』ともwww)。

 反面、彼女は容姿的にはカリナ様よりも苦戦しており、そうした創作側面から思い入れは強いです。
 だって『フランケンシュタインの怪物』は〝猟奇的で死体然とした醜怪さ〟がビジュアルの売りでしょ?
 そこに『女性主人公として機能する美観』って相反する要素を織り込まなきゃいけないんで……かなり腐心しました。

 ヒントになったのは三点。

 ひとつは『人造人間キカイダー』の〝左右非対称なグロカッコよさ〟です。
 多くの人は馬鹿正直に『継ぎ接ぎ死体少女』としてデザインするケースも多いでしょうが、私は『左半身▶美/右半身▶醜』とする事で醜美共存内包を表現したのです。

 次は同コンセプトの生体版とも言える『ゲゲゲの鬼太郎』(前髪に隠れた醜い右顔面……ね)。
 これに〝妖怪つらら女〟的な『ギョロ目』を据える事によってシンボリックな怪奇特徴として機能しました。
 ただしギョロ目は〝醜〟の要素が色濃くなってしまうので、イラスト等では『前髪の奥に紅く爛々と輝く目がギョロリと有る』という風に抑えてます(小説本編では『ギョロリとした目』と直球表現しています)。

 そして『大柄な美女』という事で『バイオレンスジャック』の〝女ジャック〟をイメージベースとして落としました。
 彼女、肉弾格闘もカッコよく似合いますしね。

 あ、書いてて思ったけど……実際に『繋ぎ合わせた怪物』じゃん!
 Σ( ̄□ ̄;)



 と、いうところで、今回はここまで。
 続きは、またいずれ……。


《闇暦強化月間》
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【孤独の吸血姫】

【雷命の造娘(らいめいのぞうしょう)】
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【総合HP『凰太郎WORLD』】