ohvkyyiqcT.png
 今回は『孤独の吸血姫』誕生経緯について少々書いてみたいと思います。

 まず、これを語る上で外せないのが、当時シミュレーションRPGツクールで作成していた『天上天下 大剣斬』というロボット作品でした。
u2sm1zvtgT.jpg
▲ハイ、当ブログで御馴染みですねww▲

 この『大剣斬』は〝日本妖怪+80年代風王道スーパーロボット〟というコンセプトだったのですが、脳内シリーズ化で第二弾として構想していたのが〝西洋妖怪+平成年代風スーパーロボット作品(萌パイロット)〟という対比コンセプトの『紅蓮のアルマギア』──コレが『孤独~』の遠因的な雛形です(ただし作品としては、全くの別物)。
 ちなみに第三弾コンセプトは『宇宙人+ガンダム風リアルロボット(萌パイロットチーム)』だったので、こちらは『vs, SJK』に新生したのかもしれません。

 この段階で主人公〝カリナ〟は誕生したのですが、容姿と性格以外は全然異なる設定でした(まだ名字の〝ノヴェール〟は付いてなかったし)。
yVL2hQkbGI.jpg
▲新旧カリナ比較▲
 現在見ると旧カリナは幼い印象だけど、現カリナ様はスレンダーな色香が……。
 月日によるタッチの変化や、用途によるポージングとかの差はあるにしろ全然違う。
 ……絵って上達するんだな。


 そもそも、この頃のカリナは〈モンスターハンター(人間)〉──洋画『ヴァン・ヘルシング』の少女版だったのです(つまり〈吸血鬼〉ではなく〈狩る側〉だったワケですね)。
 ただし、現カリナとどっこいの酷い運命を負わせてはいました(酷い親だな……)。それ故に、彼女は『不死体質』となっています。
 そして、聖騎士型ロボット〈アルマギア〉を駆って、巨大モンスター(ドラゴンやサイクロプスなど)と戦う……と。
 それが、先述の『大剣斬』がポシャり(第四話完成時点で労力的にドロップアウト……ゲームは一人で作るもんじゃないですな)、自然と『アルマギア』も御蔵入り。

 ところが、新たな自己世界表現として『小説』に魅入られた私は「あの子に陽の目を浴びせてあげたいなぁ」という親バカ動機で『アルマギア』を再構築。
 より小説媒体に適した世界観に作り直したのです(文字媒体では『ロボット物』の面白味は伝わり難い&描写し辛いと判断したので)。

 とはいえ、それですぐに『孤独~』へと新生したワケではありません。
 タイトルも『紅蓮のアルマギア』のまま、カリナの〈モンスターハンター〉としての活躍を描く第二案があったのです。
 ロボットが出てこなくなったので、これは早い話『妖怪退治物』ですね(西洋妖怪限定の『ゲゲゲの鬼太郎』とか『デビルマン』『妖怪人間ベム』の萌少女版というか)。ちなみに〈アルマギア〉は、カリナが所有する聖銃の名前になりました。
AXXqvzvIXp.jpg
▲この聖銃で西洋妖怪と戦います!▲
 『大剣斬』が〝妖刀〟である事の対比として〝聖なる銃〟となりました。


 大まかなプロットは以下──。

①現代日本を舞台に西洋妖怪が暗躍に紛れ、獲物と定めた人間を〈ファントムゾーン(現実と悪夢の狭間──『闇芝居』的な局地的魔界)〉へと誘い込んで恐怖体験を味あわせつつ襲う。

②唯一〈ファントムゾーン〉へ突入できるのは〈アルマギア〉に選ばれし〝カリナ〟のみ。
 カリナは怪物側に有利な理不尽空間で人間を守りながら戦う→起死回生で勝利して去って行く。

というパターンでした。


 この〈ファントムゾーン〉は『宇宙刑事ギャバン』の〈マクー空間〉から得た着想ですが、雰囲気描写としては『ウルトラQ』『恐怖劇場アンバランス』や『世にも奇妙な物語』『トワイライトゾーン』の方向性です。

 少しだけ真剣に想像してみて下さい──。

『一人で乗ったエレベーターの床が突然弾け落ちて、奈落の闇には爛々と赤く光るドラゴンの目が餌として狙っている……』

『夜の帰宅道を曲がったら町中から人の存在が無くなり、そんな異様化した日常空間で野生に猛る狼男から迷宮の如く追われ続ける……』

『デパートのエスカレーターを登ると閉店したかのような静けさに一変し、マネキンは断末魔を刻む石像であった。それは潜み襲うメデューサの仕業……』

 何の前触れも無く日常が理不尽な空間へと変わるのです。
 そこにはアナタと『非現実的な怪物』しか存在しない……しかし『非現実的』であっても、有無を言わさず実在しています。
 そして、助けを呼ぼうにも他人はいません。
 更には刻々と現実から逸脱変貌していく奇怪な環境では、アナタの常識は一切通用しません。
 一見荒唐無稽でも、自分の体感としてリアルに想像すると怖くないですか?
 かなり気に入っている設定なので、別作品に使えれば……と温めています。

PicsArt_04-19-02.25.22.jpg
▲新生して〝カリナ様〟となった▲

 さて、では何故このプロットが没になったかというと……理由は簡単。
『妖怪退治作品』は世に鉄板と溢れ、新味が無いからです(私的には大好物ですけどね?)。
 仮に〈ファントムゾーン〉が目新しく感じる設定であったとしても、ジャンル大別的に『妖怪退治物』では抜きん出た印象を与え難いでしょう。
 それでは新参物である私の小説は、読者の興味を惹けない……という判断でした。
 小説投稿初挑戦の私にしてみれば、如何に読者から「コレ、面白い!」と興味を抱いてもらえるかは肝であり勝負どころでした。周りは私なんかよりも文才のある猛者ばかりなのですから。
 かといって身の丈に合わない世界観設定にしても、背伸びに無理すれば描ききれずに作品崩壊するのは目に見えている(書き手が自然体でノっているというのは、作品の活きに左右する──というのが、浅はかながらも私的な持論ですので)。
「もっと私らしい世界観……私ならではの独創性がある世界観は造れないか」と、悩みました。


 その模索の末『闇暦世界』という設定が生まれるのですが、長文となったので今回はここまで。
 続きは次の機会にでも(あるのか?ww)。


▼カリナ様の活躍はコチラ!▼