6年ほど……前、
竹澤悦子さんにご縁をいただき、
箏の協奏曲を書きました。

初演の際、曲の、最後の最後、
オーケストラの余韻が消え、
箏の余韻が消え、
お客さまから拍手をいただく前の、

ほんの少しの静寂の間、

そこにいるすべての人の、
小さな子、お年寄り、その間のあらゆる年代の、
(入場無料だったのもあり、あらゆる年代の方がいらしてました)
1000人を超える老若男女、を、
私の、愛おしい息子たち、娘たちと、
そう感じました。
私を通して生まれた音で、皆を抱擁したのでした。

私を通して生まれた音でしたが、
まるで私が書いたわけではないように思いました。
私の体は酷使され、満身創痍ではありましたが、
私の体はその音楽の成就のためにただ使われたのでした。

今夜、なぜかそのような平和が私の心に訪れたので、
思い出し、書きました。

あなたを抱きしめていますよ。
おやすみなさい。






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