昔話をします。

2016年11月12日
わーすたを推す事を決めた日。

この日、彼女達のライブを目にするまで、僕はヲタク自体辞めてしまいそうな、しかしヲタクとしてか生きてこなかったのでこれから先は何をどう楽しんでいけば良いのか分からない…魂だけが宙に浮いている様な状態であった。

原因は通い詰めていた地底アイドルやコンカフェを起点とした人間関係のいざこざ等であった。
心を摩耗した結果、自身のアイドル観がある種の境地にたどり着き、希望を見出だせなくなったからである。

宙ぶらりんの魂は地底やコンカフェにハマる前に好きだったコンテンツを噛じることで少しの間だけは地に足がついた様な気分になれた。

2016年11月11日、わーすたを推すことになる前日、妄想キャリブレーションの全国ツアーの大阪公演へ出向いた。

i☆Risヲタク時代に「他のアイドル現場も観てみたい」という思いから辿り着いたのが妄キャリであった。

中毒性の高めな電波ソングと呪文詠唱すら彷彿とさせるオリジナルで多岐に渡るコールが飛び交う現場は刺激的で魅入られるまでそう時間はかからなかった。

地底アイドルやコンカフェ界隈でも妄キャリの曲はマストと言っても過言ではなく、歌う人が多かった上に妄想族と呼ばれるファンもその界隈にも分散していた。
本現場に通わずともコールは反復出来ていたのもあり、てっとり早くヲタクとして気持ち良くなれる現場としては最適であった。

その妄キャリの現場に誘ったヲタクとの会話でたまたま話題に出たのが「わーすた」であった。

神戸でリリースイベントをやっている情報がその日のTwitterを通じて流れていた。
関東のアイドルが地方にリリースイベントに来るのは大抵、次の日に対バンかツアーを抱えているのが相場である。案の定、全国ツアーの真っ最中であり、次の日に神戸でのライブが決まっていた。

実はわーすたの存在自体はすでに知っていた。
春先にコンカフェに通おうとしていた時期、カラオケリクエストで「いぬいぬワンワンワン、ねこねこニャンニャンニャン〜」とキャストが歌っていたのがキッカケである。聞いたら忘れられないフレーズとコールが気になりすぐに調べたのを覚えている。
コンカフェ、地底アイドルの世界にもわーすたの名前はしっかりと響いていた。

初めて目にしたのはTIFのガンダム前のステージであった。ヲタクがたまたま空いた時間に積極的に誘ってくれたのと、本物を見てみたい思いが相まって、二つ返事で了承した。

ちょうど「完全なるアイドル」が初披露だったステージ。
前のグループから待機している人が溢れており人気グループなのはすぐに感じ取れた。
初めはメンバーの顔は分からないくらい遠目から。
登場時から明らかに目に付いた娘がいた。
ピンクの娘だった。
顔はぼんやりとではあるが、確実にカワイイと確信できるくらいのオーラが漂ってた。

本場の「いぬねこ。青春真っ盛り」も聞け、15分ながらも満足したステージであった。
興奮からか「ツアーあったら行ってみたい」と感想を漏らしていたと思う。

その妄キャリの時にヲタクとの会話でTIFでの件をフワッと思い出していた。

その夜にはTwitter経由でわーすた神戸公演のチケットも上手く見つける事が出来た。

そして絶対に2ショットを撮る決心が出来ていた。
TIFで見た時に第六感が告げていた"ピンクの娘"

三品瑠香ちゃん

「三品」という読み方で頭にはてなマークが出た印象的な名前であった。そして2017年で一番口にする名前になるとはこの時は思いもしなかった。

11月12日当日。

ライブは夕方からだったので特典会も終演後とタカを括っていたら、2ショットは事前特典会のみという事が判明。
時計は特典会開始時間。

まだ自宅にいた僕は急いでヲタクに電話をし、事情を説明する。

「今すぐに特典券確保してくれない?」

たまたま会場近くに住んでたというだけで僕の特典券請負人として狩りだされたこのヲタクが後にわーすた現場で良く行動を共にする事にもなる。

到着したのは特典会終了予定時刻直前であった。
ヲタクから特典券を受け取り、ライブハウスの狭い通路を抜け三品瑠香列を探す。

居た。

前のステージに三品瑠香ちゃんが立って2ショットを撮って喋っていた最中であった。

長い手足、身長、細さ、小さい顔、無垢な透明感…

初めて近くで見る本物に色々が蒸発した。
遠目で見て、Twitterで知って自分が想像していたモノなんかよりもずっとずっと凄く、圧倒的な存在であった。まるで選ばれし歴史上の英雄の様に。

自分の番が来た。三品瑠香ちゃんに近づいた。

初めては挨拶から始まり、2ショットを撮り、認知のあるヲタクの名前を出して「紹介で来た」と伝えた。

釣りあげてくる様な対応では無く穏やかな会話のみだった。それはこの世界の変な部分に染まってはいない年相応の女の子である何よりの証明でもあり、どこか安堵した。

2ショットをTwitterに投稿すると、まもなくいいねを付けてくれた。

突然、特典券確保に駆りだされた彼はもちろん公演チケットが無く帰る瀬戸際であった。
どうせなら一緒に見たい僕は当日券狙いを説得していた時、幸運にもチケットを引き取って欲しい人が見つかり急遽であるが参加が決まった。

ライブハウスは通路まで人が溢れてそうなくらいパンパンで熱気で溢れかえっていた。
そして僕らは後ろの方ではあったが、TIFとは違い音響も良く、表情も見えた。
まもなくするとover tuneが流れライブが始まった。

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ビジュアル、歌唱、ダンス。それらがもたらす格。

ライブ後、完全に僕は放心状態となった。
それは求めていたアイドルグループに出会えた衝撃だったのかもしれない…
いぬねこ。の様なカワイイだけではなく、しっかり歌い上げる曲に感心し、透明感溢れる三品ちゃんから出たと思えない歌声に感動した。

終演後の個別握手会で三品ちゃんに興奮冷め上がらぬ状態でライブの感想を伝えた。
三品ちゃんは髪をピンセットで止めてデコ出した状態で僕の話をうんうんと頷きながら聞いてくれた。
この世で一番カワイイ人だと思った。

そしてその夜は、ファミレスでヲタク2人は衝撃からかうなだれながらも、ライブの感想戦に白熱した時間を過ごした。

失望を経て宙に浮いて彷徨っていたヲタク魂は一夜にして肉体が宿った。

そこからの傾倒っぷりは皆さんの方がご存知だと思う。

わーすたにハマってから色んなアイドル現場に顔を出し、自分なりに知見を広げた。素敵なアイドルがたくさんいた。でもあの日から僕の一番は変わらない。

今日であれから1年が経つ。
わーすたは知った頃より順調にファンを獲得し、Zeppダイバー単独や海外公演を成し遂げた。
そしてツアーで巡る箇所も箱の規模が大きくなりつつある。

アイドルブームは終わったとまことしやかに囁かれ、それに伴い各アイドルが趣向を凝らし色んな魅せ方を創意工夫する中、わーすたは「カワイイ」というアイドルの原点でもあり、王道を貫き通しながらドンドン進んでいく。

来年はどんな場所に立っているんだろう…

そんな期待を膨らませながら、1周年の記念すべき日に僕のわーすたツアーは広島から始まりを迎える。

終わり。

でわ、最後に始まりの1枚を。
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やっば…やっぱ可愛すぎる。