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誰かが言ってた

「人の死というものは、その人との新しい思い出が作れなくなることである」

という言葉が頭の中をぐるぐると巡っている。
推しアイドルの卒業はヲタクの世界では死と同等なのかもしれない。

2017年7月27日。
僕の推しメンであるアキシブprojectのあぶちゃんこと、石川夏海さんがグループから卒業しました。

僕の世界からあぶちゃんが消えました。
あぶちゃんとの新しい思い出はこの先、何も作れない。ヲタクとアイドルいう限られた関係の世界の中の話ですが、あぶちゃんは別の場所へと旅立っていきました。


今から僕の記憶の中の彼女について話そうと思います。

僕はあぶちゃんと2017年の1月初旬に出会いました。

あぶちゃんはとにかく『いい』娘でした。

カワ"いい"娘でした。
とっても笑った顔が素敵な娘でした。
いつもステージから自分のヲタクを見つけては笑顔を振りまいていました。

スタイルが"いい"娘でした。
顔が小さくて、足が長くて遠目でもパッとわかるくらいモデルのようなスタイルの娘でした。

記憶力の"いい"娘でした。
すぐに自分のヲタクの顔と名前を覚えるのはもちろん、Twitterでつぶやいた内容をしっかりと覚えていました。

素直な"いい"娘でした。
とにかく真っ直ぐでした。アイドルである事にいつも全力で頑張っているのが言葉や表情から読み取れました。そして僕たちヲタクにたくさんの感謝をくれました

どうでも"いい"ような会話をたくさんしました。
わーすたのこと、まねきケチャのこと、客席で見つけた時のこと、好きなご飯のこと、バンドのこと…

あぶちゃんはとても早口というかババババっ!と言った感じで喋ります。とてもそれが個性的で特典会の限られた時間に全てを詰め込むかのように話してくれました。それのせいか時にワープしたかの様に話が飛ぶ時もありました。
でも全部ひっくるめてすごい楽しくて、それが僕が大好きなあぶちゃんでした。

お台場で行われた対バンの後の特典会の時でした。
その日のあぶちゃんはいつもよりも深刻そうな顔をして「ありがとね…来てくれてホントにありがと」とお礼を繰り返しの手を強く握りながらお別れした日がありました。いつものマシンガントークはどこへやら。
しかしながらあぶちゃんに会えた喜びで何か引っかかるものは感じたものの、概ね満足していました

その数日後、アキシブ運営から「大切なお知らせ」が定期公演で発表されるとツイートがありました。
少し嫌な予感がしました。
運営からの「大切なお知らせ」は大抵、脱退や卒業の時に使われる決まり文句です。

そして6/7に荒川優那、石川夏海、船木沙織3人がアキシブprojectからの卒業が発表されました。

この発表の衝撃はホントに大きかったです。
僕は正直、あぶちゃんが卒業するなんて思ってもいませんでした。いずれ卒業するにしろ、もう少し未来の話だろうとタカをくくっていました。
だってあぶちゃんはアキシブで1番の人気者でいつも特典会は長蛇の列でしたし、あぶちゃんがこのグループを引っ張っていく核の1人だろうと僕は決め付けていたのです。

あの日感じた違和感、もうあの時には「卒業する」決意をあぶちゃんは固めていたんだなって…その時初めて分かりました。
そしてとてもとてもやり切れない感情が時々支配するようになりました。

あぶちゃんの卒業は7/27。
サヨナラまでの時計が動き出しました。

そこからはなるべくあぶちゃんに会えるように
大阪最後の対バン、名古屋最後の定期公演、名古屋最後の対バン、アイドル横丁…

皮肉なもので会えなくなる事が決まると、そして時間が迫れば迫るほどあぶちゃんの事がどんどん好きになりました。そして好きになればなるほど、近づいてくる終わりに不安になります…

そして最後の大型野外イベント、関ヶ原歌姫合戦。

あぶちゃんはその2週間前にあったアイドル横丁の時に喉を痛めてしまい、歌うことにドクターストップがかかるほどの重症な状態でした。
実際、卒業公演は関ヶ原の4日後ですし、大事を取って休む可能性も高かったです。

しかし、あぶちゃんは立っていました。
「みんなの顔が見たい」という理由で身体に鞭を打ちマイクを握り、2日目の関ヶ原に。

overtureが流れ、定位置にあぶちゃんが立ったのを見た時に包まれたとてつもない安心感。
僕の大好きなアキシブでした。

2日目ラストの徳川ステージ。

大型ステージと夕暮れ、高まり曲のセトリでアキシブ史上最強の楽しさで幕を閉じようとした時でした。
あぶちゃんがステージから去る時に一歩一歩を踏みしめながら涙を流し、深々とお辞儀しました。
石川夏海がアイドルとして生きてきた全てが詰まっていたような一礼。

そしてその重みのある姿勢に改めて現実を突きつけられたような気がします。

「あぶちゃんとの終わりがもう近い…」

今まで楽しさで誤魔化してた感情が一気に波となり、涙が止まらなくなりました。
全てが最初で最後。
あぶちゃんとのサヨナラまでの時計がすぐそこまで迫っていました。

7/27。赤坂BLITZ。
荒川、石川、船木卒業公演。

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事前物販のあぶちゃん。
この日限定で販売されるTシャツにあぶちゃんのサインをして貰った。

あぶ「ありがと。仕事休んでくれたの?」

僕「今日ぐらいはね!」

あぶ「今日泣くの?」

僕「絶対に泣くと思う。まさかの関ヶ原がボロ泣きだったし」

あぶ「うん、ツイッター書いてたね。今日、絶対に見つけるからね!」

僕「うん。前の方にいると思うから」

あぶ「オッケー!絶対楽しもね!」

大体こんな会話だったと思う。ハイタッチで別れた。
どうしても最後とは思えない、いつもの感じ。

18時30分開演。

ドクターストップがかかったハズのあぶちゃんの声はほぼほぼ元通り。

この日は15曲ノンストップという迫力あるセトリを披露。アキシブ結成時からのメンバーの築き上げた集大成を見てるようだった。会場の盛り上がりと比例し熱くなる会場。
しかし一曲一曲を噛みしめるように歌い上げるあぶちゃんの表情が、もうそこまで迫っている終わりの時を嫌でも感じさせました。

15曲目の「Restart」
再出発を意味するこの曲で結成初期メンバーが泣いて歌えなくなるのを見て、その涙に色んな想いが詰まっている気がして、それがキッカケになりました…

涙が滝のように流れてきました…

そして最後のMC。

「青空を見上げたら、ヲタクのコール打ってる姿が思い浮かぶ…」

会場から笑いが起きあぶちゃんらしい挨拶。

その後のアンコール含めてのサプライズ演出を含めたバラード曲は完全にあぶちゃんも顔覆いながら泣いてまして、それに連動するように僕も。

どうしようもないくらいに泣きました…
ホントのホントのホントにサヨナラなんだなって。

出会った時のフェスの事、加賀温泉まで行った対バンのこと、ヲタク引き連れて行った名古屋定期、名前も思い出せない雑居ビルみたいなホールでの対バン、kimidoriの途中で切れた通話の事…

たくさんの思い出が走馬灯になり流れてきました。

そして思いました。
一つ一つがあぶちゃんから貰った楽しい時間だったなと。

感謝する度に涙が溢れます…
自分ではお返しできてないものが多すぎる気がするけど、でもあぶちゃんはそんな風には思わないんだろうな。

そして最後の再び「NEW WORLD」を経て終演。
石川夏海が居た最後のアキシブを見届けました…

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僕の中であぶちゃんは最初から最後まで完璧なアイドル、石川夏海でした。


最後の特典会

あぶ「プレゼントありがと!絶対に後で写真撮るからね」

僕「ちょっとでも喜んでくれたなら嬉しいよ」

あぶ「あのさ今日、すごい泣いてたよね…」

僕「ダメだって、泣かせないでよ〜」

あぶ「あんなに泣いてくれるとか思ってなくてさ、私のことそんなに好きだったんだって思っちゃって」

僕「決まってるでしょ、あぶのこと大好きよ?」

あぶ「愛されてるな〜」

僕「あぶちゃん、今までホントありがとね。ホントに…」

あぶ「ううん。こちらこそありがとう。」

僕「バイバイあぶちゃん!マジで幸せになってな!」

あぶ「ううん、私のヲタクがみんな幸せじゃなきゃ私が幸せになれないって!じゃあね」

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当たり前なんだけど最後まで全部が全部あぶちゃんだった…
ヲタクの幸せを願ってるなんて、ずっと貰いっぱなしだったな〜…

そしてやっぱり"いい"ヤツだった!

辞める前まではもっと早く出会いたかったって思ってたけど、あのタイミングで出会ったからこそ、この結末を迎えられたのだとしたら、これで良かったのかな…って今はそう思います。

あぶちゃん、ホントにたくさんの思い出と楽しい時間をありがとうございます。

そしてずっと好きでいさせてくれるあぶちゃん。
これからもよろしくね。

これで僕とあぶちゃんのお話はおしまい。


あぶちゃん抜けたらアキシブ行くのかな…って思ってたけど、実際あぶちゃんが好きにさせてくれたアキシブへの気持ちが全然衰えてなくて、むしろこれからも足を運びたいって思ってる。新曲もいい感じだし


アキシブはホントに夏に強いんですよ〜
ここ見てくれる人も興味持ったら是非。


あぶちゃん、たくさんの思い出をありがとう…

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最後にあぶちゃんが勧めてくれた曲を貼る。
あぶちゃんと繫がってるのは青空とこの音楽。
そんな気がするから。

じゃあね、あぶちゃん。

長文読んでくれてありがとうございました。