今年最後の夏フェスは、イナズマロックフェスでした。

個人的に、このフェスには本当にどうしようもないくらいの思い入れがありました。

俺らが初めてイナズマロックフェスに出たのは2013年風神ステージ。
まだ西川さんとも、しっかり目を見て喋れなくて。『ありがとうございました。』しか言えませんでした。

そして、それからまた2016年の雷神ステージに俺らのことを呼び戻してくれました。この時はまだ呼んでくれた理由もわからなくて、西川さんと会話はするも緊張で深い話はできずでした。でも西川さんはすごい優しく俺らに接してくれました。
その年台風の影響で途中中止になってしまいました。
俺はその時、西川さんがみんなに向けて中止の謝罪をする姿と言葉を聞いて。この人本当に素敵な人だなって男として惚れました。

そしてその翌年2017年のイナズマロックフェスにまた呼んでいただいて。
2016年の西川さんの姿、そして言葉を聞いていたから故に絶対にその日を成功させたいって思いがありました。『お願いやから天気もってくれ。』と何度も願いました。
でも、願い叶わず。。
2017年も、またもや台風で中止。。
そしてその日の夜。東京に戻る予定だったのですが、俺は急遽滋賀でホテルをとってその夜西川さんと深くまで話しました。
本当にファンに申し訳ないと悔やむ西川さんの姿は今まで見たことないくらい辛そうな表情で、今でも忘れられません。でもそれと同時に来年はなんとしても成功させたいという西川さんの決意の姿に本当に心をうたれました。

『一緒に絶対来年成功させましょうね。』ってガッチリ手を組んで、その夜を終えました。その夜の西川さんの表情一つ一つが俺の頭の中にずっとこびりついていました。

そして、むかえた今年2018年のイナズマロックフェス。正直西川さんの想いに驚きました。まさかの大トリ。。。

一瞬びっくりしました。
けど、あの夜のこと想い出して。
西川さんの想いをひたすらに受け止めたくなりました。

絶対に成功させたいと誓った大事な2018年のイナズマロックフェスのトリを俺らに任せてくれる西川さんの心の広さに俺は絶対応えなきゃいけなかったし、イナズマを何としても成功させたかった。

だから、俺の中では、とんでもなく膨大な感情がこの日にはあって。前日も想いが溢れすぎて全然眠れませんでした。

むかえた当日。
一緒にステージに立つ仲間の姿に鼓舞されたし、バトンを受け継いでいく過程が本当に美しかった。そしてabsの久々のライブを見て。
西川さんの想いもそこで受け止めて。

自分たちのステージにむかいました。
プレッシャーと、最後までバトンを繋いでくれた仲間の想いとを全てリアルな状態でステージに持って上がることにしました。

セットリストは今までのオーラルとイナズマの歴史。そして、みんなへの感謝の想いとこれから先の決意をテーマに組みました。

ステージで話した言葉はその時感じた感情をそのまま話したのでここには書けませんが、自分が想いを伝えた時そこにあったのは暖かいみんなの声援や優しさでした。その暖かさに、ずっと自分の胸に溜め込んでたものが一気に溢れ出てしまいました。
その時に、あぁイナズマって大きい家族みたいだなって感じました。本当に素敵なフェスです。感謝しかありません。

そして、最後には西川さんと歌う『ReI』

これは奇跡なんだと思います。

西川さんと、これをイナズマで歌うことって本当に意味のあることだと話し合って、この曲をチョイスさせてもらいました。

自分がこのタイミングでこの曲をこの世に生み出せてたこと。そしてイナズマロックフェスでこの曲を西川さんと歌えること。そして、それをみんなに聴いてもらえること。

すべてが奇跡なんだと。
感じました。

イナズマロックフェスが俺らの最後の夏フェスでした。素晴らしい夏フェスの締めくくりをさせてくれてありがとう。

また大きくなって、ドッカーンと大きい花火を打ち上げにきますから。

その時はまた、よろしくお願いします。

山中拓也

さて。
もうすぐ始まるKisses and Kills Tour。
みんな気持ち高めているかな?

そんなあなた達に。いつものやつやります。
全曲解説〜(パチパチ)

まぁ、そもそもKisses and Killsというアルバムは社会に対しての危惧やほんまにそうか?ってのを問うてるアルバムであり、一方でその中にうごめく人間の感情こそ美しくて、やっぱり失いたくないよね?っていうメッセージ性のアルバムであるわけだが。
そんな暗い奥底の半分哲学みたいなアルバムがオリコンチャート1位ってのは、紛れもなくオーラルを愛してくれてるあなた方ファンのおかげで。ここでもう一度お礼を言わして欲しい。

『本当にこんなバンドを愛してくれてありがとう』
『そしてこれからも期待裏切っていきます(もちろん良い意味で)』

ではでは。
大切な我が子達を丁寧に解説していこう。

まずアルバムでは1番大事といっても過言ではないM1を担った
M1.もういいかい?
この楽曲は簡単にいえば、なぜ俺らが今回みたいな挑戦的なサウンドや歌詞に辿り着けたのか?とか
なぜここまで同じバンドでありながら変化を好むのか?
そういうことを過去から今に至るまでの俺ら4人の心境を含めて描いている。
俺らはずっと満足できないバンドなんです。目標に手が届きそうになった時はもうすでに、それは目標じゃなくなっていて。その目標はまた遠く離れたところにあったりします。満たされないからこそ道に迷うこともあるし、答えのない俺らの夢をずっと、今もあなた達ファンと探しながら前に進んでる途中なんだよ。っていう楽曲。
だから変化もしていくんだよね。俺はこれを成長だって思ってます。みんなのおかげだ。ありがとう。

M2.BLACK MEMORY
映画『亜人』のタイアップ。この楽曲でたくさんの人にオーラルっていう名前を知ってもらえたと思う。感謝だなぁほんと。
ライブで盛り上がるのはご存知だろうから、この楽曲がどういうメッセージなのかを解説しよう。
人間っていうのは自分がどういう環境に、なにを持って生まれるかを選択できない。定められた運命の中でひたすら生きていくしかない。そこにはもちろんアドバンテージもあれば、コンプレックスを抱えることにもなるだろう。あなたは、そこから逃げて生きていくのか?向き合ってそれを生かしていくのか?あなたがその性格、姿をもってその場所に生まれた意味は??それはあなた自身、自分自身しか答えを持ってないよ。という楽曲。
俺は人に生かされてるから、自分を生かしてくれる人を守るのが自分の人生の役割だって気づけたよ。

M3.PSYCHOPATH
サイコパスって言われてあなたは嬉しいですか?本当のサイコパス知ってますか?みたいな楽曲笑
もともと世間では避難されるべきサイコパスという単語が、何かの歪みで喜ばれる言葉になってきてる風潮に違和感を感じていることを歌っている。お前サイコパスやなー!みたいなテンション感で言われた受け手は自分がまるで特別な存在かのように錯覚し喜ぶ。いやいやサイコパスって恐ろしいぜ??決して喜べるもんじゃないし、簡単に使う言葉でもねぇぜ?みたいなことを俺は思っている。

もちろん自分の精神状態からは想像も出来ないところにいる、もう1人の自分は存在してる(あくまで持論ですが)とは思っているので、人間の解放っていうのには手段があるんだよ。みたいなね。笑

M4.Ladies and Gentlemen
これは大きくいえばルールのことについて歌っている。
最近冤罪判決の原因を問題視した番組が増えたり、例えば共謀罪について意見を発信するアーティストも多かった。それはそこに疑いがあって、なにか違うんじゃねぇか?って違和感を感じた奴が勇気を出して発信したからであって。俺はそういうの大事だなーって思っている。学校とか会社とか人間関係の中でもそう。その誰かに決められていくルールの中で僕らは意見を出さずにノホホンと生きていっていいのか?そういうメッセージのこもった楽曲。
人間のことです。ルールの裏には大きな力が動いてるかもよ??それを見過ごしていく世の中でいいのかな?

M5.What you want
今やなんでも手に入る便利な世の中。物も情報もそう。技術も進歩して{こんなのあればいいなぁ}っていうものも現実に存在するような便利な時代になってきた。そんな物が溢れすぎているこの世界の中でやっぱり1番大切にしたいものは何だろう?あなたが本当に必要なものは何だろう?それを忘れないでほしい。という楽曲。

M6.トナリアウ
支えてくれているみんなと隣合う。
悲しみはどんな行動にも隣合う。
みんなと成り合う(成長する)
を込めた楽曲。これは以前シングルのタイミングで説明してるはず。

M7.リブロックアート
みんなリブロックって知ってるんかな?幼稚園とかの時に組み立てて遊んだやつ!(知らんかったら、多分ジェネレーションギャップです。レゴみたいなもんやと思ってください笑)
あれってさ、組み立てて満足した頃には親に片付けなさい!って言われて、せっかく作ったのに壊して片付けるっていうのを繰り返してた記憶があるんよね。でも、一度作って壊すことで学ぶことがあって、次作ったものは前作ったのより遥かにクオリティが高かったりするんよね。人生もそれの繰り返しで壊すことを恐れちゃいけない。またより強いものを作ればいい。そんな楽曲。

M8.容姿端麗な嘘
What you wantと少しメッセージ性は似ているが。技術の発展というものが実は、世界の衰退をもたらしていることに気づいてますか?ということ。なんでもかんでも鵜呑みにして便利だ便利だと判断もせず、発展の波にのまれると未来はとんでもないことになるんだろうということを想像して描いた。1番代表的なのはA.Iつまり人工知能。最近急速に増え始めているし、みんなが持っている携帯にもその機能が搭載されている。人工知能は急速に成長していく。きっと人間のキャパ以上に。いつまでも人工知能は便利なものなのか?俺は便利では済まない事態を起こしてしまう気がしてならない。人間の感情を大切に守っていきたい。

M9.ONE'S AGAIN
自分の背中を押してくれる楽曲。
この楽曲を聴けば自分を見直せるし、甘えも出てこない。何度も何度も立ち上がって成長したい。あの時の自分以上でありたいと思わせてくれる最強の応援歌だと思っている。
この楽曲ができた時期は自分にとってもすごい大きな時期だったから、すごく大切な楽曲。必ずみんなの背中も押してくれるはず。

M10.ReI
これはReI Projectを見てもらったほうがいいかな。アルバムの最後をこの楽曲で締めくくった理由だけここに綴らせてほしい。
無料配信した楽曲を結果アルバムの形としてではあれど有料で出すことに、もちろん少しの違和感はあった。でもアルバムってのは俺らの歴史であって爪痕でもあるので、そこにReIを入れない理由がなかった。今絶対に日本にこの楽曲は必要だって思ってるし、まだ俺らも見たことない底知れないパワーがReIには宿ってると思っているので。未来に向けて最後にこの楽曲でアルバムを締めくくらせてもらいました。

さて、10曲紹介してきましたが。
ジャケットのアートワーク、曲順、楽曲、メッセージ全てを含めて今までで最高傑作になったと思っている。このアルバムで初めて個展みたいなことをさせてもらって、視覚的、空間的にもこのアルバムを感じてもらう試みもできた。俺らは面白いことをしたい。ワクワクしたい。だからそのためには常識って枠をできるだけなくしたいと思ってる。だから、叩かれることも多いけど、こんなバンドでも面白いなって思ってくれるセンスのある皆さんはこれからも応援してください。笑
必ず期待以上に返していくので。

まずツアーがその第一歩かな。
楽しもうね。よろしく。

山中拓也

BLACK MEMORYの発売日ということで。

もう8枚目なんやなあ。振り返ってみれば、ほんまにオーラルのこと好きでいてくれてるみんなと一緒に、地道に一歩一歩ここまで来たなぁって感じがします。

とりあえず、1日目!!
タワレコ総合1位いただきました!!
嬉しい!!ありがとう!!

てことで。やっぱり音楽家として1番知ってほしいのは楽曲の事なので。

いつものシングル解説やるね。

M1.BLACK MEMORY
もうすぐ映画【亜人】が始まります(^ ^)
今回は【亜人】の主題歌を担当させていただくということで亜人の世界観もサウンドに落とし込んでいます。

この楽曲は【亜人】を見ながら頭の中で同時進行で作っていきました。
普段は映画を見終わってから楽曲を作っていったりするんやけど。
なぜか【亜人】に関しては、見てる間にメロディもサウンドも頭の中で流れてきたんです。

不思議よね〜。(笑)

でも、それには理由があって。
きっとオーラルと亜人に確固たる『共通点』を見つけていたからな気がします。

じゃあその共通点って?

亜人って原作がかなり過激なシーンがあったり、ストーリーがなかなかグロテスク(褒めてる)だったりするから

それをメジャーシーンに持っていくことってかなり難しいことやったと思うんです。

でも、【亜人】はそれを見事に成し遂げていて俺はそれがすごい嬉しくてさ。

だって、ダークな世界観だとか、人間のドロっとした心理を世の中が受け入れてくれるようになったってことやん?

時代が大きく変わってきてるんやと思うんです。

俺らも、そういう部分で【亜人】と共通するとこがあって。

歌詞が過激だ。ラジオでは流しにくい。
サウンドが基本暗いから爽やかな気持ちになれない、、、とかとか。

やっぱり、昔から俺らも色々言われてきました。

それでも、俺らはこれがカッコいいと思って貫いたし、それを応援してくれる周りの人間を絶対裏切りたくなかったから。

たくさんの同期のバンドが先にドンドン売れていく中で、ずっと悔しい想いで歯を食いしばって我慢してきました。

そして、ファンのみんなと繋いできた時間があって、たくさん一緒に泣いて、笑って。6月には武道館。来年2月には城ホールを迎えれることになった。

俺はメジャーシーンにあがるはずのない音楽が、ここまできたことを本当に嬉しく思うし、ここから日本のポップミュージックの中心を狙いたい。
《ポップミュージックの中心がダークな曲で何が悪い!!!!》
って感じです笑

だから【亜人】にはシンパシーを感じたんよ。

『黒』って負のオーラを一般的に感じさせると思うけど。違うよ。

暗闇がないと光は見えないし。
黒がないと白は生えない。

何かを生かすのが黒だと思うし。
間違いなく俺らは黒に生かされてきました。

だから、タイトルにもBLACKっていれてます。もう誇りだよね。だから黒に対して負のイメージが俺は全くない!!(笑)

おっと。話を戻しましょう。

じゃあ亜人を見て俺は歌詞でなにを伝えたいのか?

亜人のストーリーって
《ただ普通に生きていきたかったのに
亜人の運命を背負ってしまった主人公の気持ち》が中心やと思うんです。

そこから俺はこう思ったんですよね。

生まれる環境は選べないし
父親、母親も選べない。
他にも、どう足掻いても選べないものってのがこの世には必ずあって。

社会の中でも
不条理なことがドンドン出てきて
なんでそんなことが許されるのか?っていうことが許されたりします。

もうこれはね。どうしようもないことです。

でもね、諦めるんじゃなくてさ。

『じゃあ、その選択できない不条理な環境の中で自分がそれでも生きていく理由はなんなのか?』ってことを俺は考えたんです。

これが今回の歌詞のテーマ。

辛いこと、苦しいことがほとんどの中で、それでもステージで歌い続ける理由を俺は自分に問いただしました。

それが歌詞に書いてありますので、
みんなに受け取ってもらえると嬉しいです。

ライブでもすでに盛り上がり半端ないから、もうみんな受け取ってくれてると思うけどね〜〜( ´ ▽ ` )

こんくらいにしとこかな。

ほい。お次は、、、

M2.Flower
この楽曲はバンドの過去とこれからを書きました。一見、恋愛の歌?とか思うかもしれないんやけど。(まあ、間違ってはないか)

メンバーとのことを書いてます。
俺にとってメンバーは運命共同体で。
だからこそ、そこに生まれる不安とか希望とか。そういうものを描きました。
俺はこの楽曲を聴いたらメンバーを、抱きしめたくなります。そんくらい愛の感情を強く出した楽曲です。

M3.接触
もうねえ。これは
自分を殺す気でかきました。
自分の思想、精神性全てをどん底に落とし込んで作りました。

最近さ。みんなから受け止めきれないくらいの愛をもらったり。たくさんの仲間との感情を受け取ったりで、すごい自分っていう人間が成長していくのがわかるのね。おかげさまでLOVEみたいな曲もかけるようになったし。

でもその一方で元々の自分が完全に消えてしまいそうで、怖かったんです。とんでもない恐怖。

だから接触ではもう一度、元の真っ黒の自分を探す作業をしました。

根本っていうやつね。

そしたら、自分でもビックリするくらい負の感情が膨れ上がってて。
そんな自分を、ひとつひとつ確かめるように詩を綴っていきました。

その結果出来たのが接触。

ちょっとインディーズの時の楽曲っぽいね。(笑)
自信作です。


こんな感じの3曲に仕上がりました。

この楽曲達と一緒に
あなたの感情が揺れること
俺の感情とあなたの感情が呼応することを
祈ってます。

山中拓也

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