作品は『ブライブ!サンシャイン!!』を題材にした二次創作ショートストーリーです。作品中には若干のキャラクター崩壊要素が含まれておりますので、ご注意ください。


3月31日 16:00
テルオハラ 鞠莉の部屋


コンコン
鞠莉「I'm here~」
ルビィ「し、失礼します!」
鞠莉「ルビィ、待ってたわよ~。でも珍しいじゃない。ルビィが私に用事なんて」
ルビィ「実は・・・・鞠莉さんに相談したいことがあるんです」
鞠莉「相談? 何かダイヤに言えない隠し事とか?」
ルビィ「いいいい、いえ、そうじゃないんですけど、でもお姉ちゃんには相談しづらくて・・・」
鞠莉「ダイヤには相談しづらい・・・very interesting!! いいわ、聞いてあげる♪」
ルビィ「ピギィ!? ありがとうございます!」

ルビィ、鞠莉に説明中・・・

鞠莉「明日のエイプリルフールを使って、善子ともっと仲良くなりたい・・・ということね」
ルビィ「はい・・」
鞠莉「But why? 1年生同士は今でもみんな仲良いじゃない」
ルビィ「そうなんですけど・・・・実のところ、マルちゃんが一緒にいてくれないと、善子ちゃんと会話が続かないんです」
鞠莉「そうだったの・・・」
ルビィ「だから、善子ちゃんとの壁を破りたいんです!!」
鞠莉「Oh! その心意気、胸を打たれたわ! いいでしょう、協力しましょう!」
ルビィ「あ、ありがとうございます、鞠莉さん!」
鞠莉「Don't mind. 同じAqoursのメンバーじゃない」
ルビィ「えへへ・・・・ それで、鞠莉さんはどうすれば善子ちゃんとの仲を深められると思いますか?」
鞠莉「そんなの、やる事は1つに決まってるでしょ♪」
ルビィ「???」



4月1日 9:00
浦の星女学院 スクールアイドル部部室

善子「全く、ずら丸ったら。『1年生で部室の掃除をするから、明日の9:00に部室集合ずら!!』なんて電話を夜に寄越すから、危うく寝坊するところだったわ。バス通学なんだから、もうちょっと気を使いなさいよ~」

ガラガラッ

善子「おはよー・・・・って、真っ暗じゃない。ずら丸もルビィも来てないのかしら」
???「ギッギッギッ。よ くぞいらっしゃいましたね、堕天使ヨハネ!」
善子「な、なに!? 一体どこから・・・」

バタン!!

ルビィ「我こそは純白の大天使、ルピナスであります!!」
善子「・・・・・・」

ヨハネ「ええええええええええええええええええええええええっ!!!」


その時、部室前では・・・

花丸「おおおっ。善子ちゃん、思いのほか衝撃を受けてるずら~」
鞠莉「ね? 私の言った通りでしょ?」
花丸「本当ずら。善子ちゃん、普段は堕天使キャラで通してるけど、けっこう現実的なところがあるから、冷たくあしらうかと思ってたのに」
鞠莉「だって、自分のキャラが他の人に食われかねない状況なのよ。そりゃあ、衝撃的 でしょう。」
花丸「それじゃあ、マルは鞠莉さんの言う通り、ルビィちゃんの助太刀に行ってきます!」

タタタッ

鞠莉「では引き続き・・・・」
ダイヤ「引き続き、何をなさるおつもりで?」
鞠莉「ひぃやあああああああ!!」
ダイヤ「やっぱり、あなたでしたのね。ルビィに変な入れ知恵をしたのは」
鞠莉「ダ、ダイヤ!? どうしてここに・・・・」
ダイヤ「自分の妹が突然“天使”について調べていたら、気にもなりますわよ!!」



3月31日 22:26
黒澤邸 大広間

ダイヤ「ふぅ、今日もいいお風呂でしたわ~・・・・・あら?」
ルビィ「・・・・・・(パソコン凝視)」
ダイヤ「(ルビィ? 珍しいですわね、こんな時間まで。一体何を調べ・・・)」

必見!! 幼稚園児にもわかる天使のせかい』

ダイヤ「(て、天使のせかい!? いきなり何を考えておりますの、この子は!!)」
ダイヤ「(ちょっと頭痛がしてきましたわ・・・もう今日は休みましょう)」


鞠莉「まあ!! ルビィはなんて研究熱心なの!!」
ダイヤ「感心しないでいただけます!?」
鞠莉「でも、今日くらい良いじゃない。 ルビィが『善子ともっとfliendlyになりたい』って言ってきたのよ? 同じApoursのメンバーとして相談にのってあげるのは当然でしょ?」
ダイヤ「まったく・・・今回だけですわよ」
鞠莉「さっすがダイヤ!  頭の固さが硬度10から少し柔らかくなったんじゃない??」
ダイヤ「だ~か~ら~、誰が硬度10ですの!!」
ダイヤ「(ルビィったら、相談なら私にすれば良いものを・・・。姉としての自信を無くしてしまいますわ)」

再び部室内。

ヨハネ「(と、とりあえず一旦落ち着くのよ、ヨハネ! これはきっと私の可愛さに嫉妬した天界の所業! 天使の使いがルビィを操っているのだわ・・・。 ルビィを助け出すためにも、堕天使としての力を見せつけるのよ!!)」
ヨハネ「フゥ・・・・ルピナスと言ったかしら? あなたがこの堕天使ヨハネに何の用なの?」
ルピナス「それは・・・・あなたを救いにきたのです!」
ヨハネ「救う ?? あなたたちが身勝手な理由でヨハネを天界から堕としたというのに、今度は救いに来たというの? 己のわがままさに恥を知りなさい!」
ルピナス「ピギィ!? そ、それはヨハネの言う通りです。しかし、これ以上あなたが堕天していく様を見たくはないのです! 力づくでもあなたを天界へ連れて帰ります!」
ヨハネ「そう、なかなか強情ね・・・。それなら条件があるわ。」
ルピナス「条件・・・・・・どんな条件ですか?」
ヨハネ「今日1日、このヨハネに降りかかる災厄から、私を守ってみせなさい!! それができたら、素直に言う事に従うわ!!」
ルピナス「わかりました! がんばル・・・・がんばって、ヨハネを救ってみせましょう!!」
ヨハネ「フッ、じゃあ早速付いてきなさい」

花丸「(助太刀と思って来たものの、展開が突拍子すぎてついていけないずら。これは静かに見守るしかないかな。がんばれ、ルビィちゃん!!)
 

4月1日 9:20
浦の星女学院 中庭

ヨハネ「まずは、コレよ!!」
ルピナス「自動販売機、ですか?」
ヨハネ「そう・・・ヨハネの前では、この無機質なオアシス(自販機の事)も枯れてしまうのよ」
花丸「(あ~・・・善子ちゃん、自販機で飲み物買おうとしても、何も出てこない事がよくあるずらね~)」

ヨハネ、自販機にお金を入れ、ボタンを押す。

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・ ・

ヨハネ「・・・ほら、この通り。やはりヨハネの魅力の前には無機質なオアシスも緊張で固ま」
ルピナス「え~~~~い!!!」

ルピナス、自販機に渾身のグーパンチ!

ヨハネ「なっ、自販機に直接攻撃ですって!? ・・・ま、まあでもこのくらいでは」

・・・・・・ガコン

ヨハネ「・・・・・・・へ?」

・・・ガコンガコン

ルピナス「えへへ・・・なんかいっぱい出てきちゃいました」
ヨハネ「そ、そうね。・・・でもこれで勝った気になる様ではまだまだ甘いわよ! ヨハネの真の力、見せてあげるわ!!」
花丸「(あ、善子ちゃんがヤケになったずら)」



4月1日 11:50
部室に戻ってきたヨハネ、ルピナス、花丸の3人

ヨハネ「・・・・・・・」
ルピナス「どうですか? まだ何か勝負をするつもりですか?」
ヨハネ「・・・どうやら、年貢の納め時みたいね」
花丸「(あれからルビィちゃんだけが、大量のみかんを持った千歌さんとぶつかったり、梨子さんがひっくり返したバケツの水で滑ったり、果南さんの熱烈なハグを受けたりと、かなり散々な目に遭ったずら)」
花丸「(ただ、善子ちゃんにはその事実がかなり衝撃だったみたい。正直、顔に疲れが見えてるし)」
花丸「(そろそろこの辺りでネタばらしをした方が良さそうずら)
花丸「ルビィちゃん。そろそろお昼の時間だし、一緒にコンビニに行くずら! 善 子ちゃんの分も一緒に買ってくるけど、何が良い?」
善子「・・・・・なんでもいい」
花丸「わかったずら。じゃあ、お留守番よろしくずら~~!」
ルビィ「あっ、花丸ちゃん待って~~~」

タタタタッ・・・

善子「・・・・・・・・」
善子「(それにしても、まさかルビィがあそこまで不運な子だったとは思わなかったわ。これじゃあ、もう堕天使ヨハネとしての面目丸つぶれじゃない)」
善子「(もしかして、ヨハネはAqoursには必要ないメンバーになっちゃったの!? そういう事!?)」

ガラガラッ

花丸「ただいま~!!」
善子「ひいっ、な、何よ。驚かさな・・・い・・・・・で・・・・・・」

『ドッ キリ大成功!!』

善子「・・・・・・・は?」
花丸「善子ちゃん、何をそんな鳩が豆鉄砲くらったような顔してるずら? 今日は何月何日か、よ~く考えてみるずら!」
善子「今日の日付を考えろって、今日は4月1日・・・・・・・・・・はっ!!」
花丸「やっとわかったずらね」
善子「ま、まさか・・・・エイプリルフール」
花丸「その通りずら! 今日の事はぜ~んぶ、ルビィちゃんがついた大ウソずら!」
ルビィ「よ、善子ちゃんゴメンネ。だますような事しちゃって」
善子「う・・・・・う・・・・・・・・・・」
花丸「善子ちゃん?」
善子「うわあああああああああああああああああん!!」
ルビィ「ピギィィィィ ィィ!!」
花丸「ず、ずらぁぁぁぁ!! どうしたの、善子ちゃん!? 何でそこまで大泣きしてるずら!?」
善子「だっ、だってぇ、まさかルビィが私以上に不運だと思わなくってぇ・・・・ひっく・・・・・・・ルビィが不運キャラになっちゃったらぁ・・・・・・・・ヨハネは・・・私はもうAqoursに必要ないのかって」
ルビィ「!! それは誤解だよ、善子ちゃん!!」
善子「・・・・ルビィ?」
ルビィ「結果的に泣かせちゃったのは本当にゴメンネ。でも、これだけはわかってほしいの。ルビィは善子ちゃんともっと仲良くなりたかっただけなの。堕天使ヨハネと同じようなキャラクターを演じないと、善子ちゃんともっと仲良くなれる気がしなくて・・・・」
善子「グスン・・・・スン・・・・・・・。 ルビィ。 あなた、とてつもなく大きな勘違いをしているわ」
ルビィ「ピギ・・・・か、かんちがい?」
善子「私がAqoursのメンバーとして、ルビィ達と一緒に活動するようになってから、私は“ルビィと仲良くない”なんて、これっぽっちも思った事ないわよ」
ルビィ「ほ、ホントに?」
善子「ええ。 むしろ“Aqoursのメンバーで一番の仲良しは?”と聞かれたら、私は絶対に“ルビィ”と答えるわ」
花丸「オ、オラとは仲良しじゃないずら?」
善子「そうは言ってないでしょ!? ずら丸とはお互い幼稚園の頃から知ってるんだから、友達というか、もう腐れ縁でしょ?」
花丸「安心したずらぁ」
善子 「・・・だからね、ルビィ。 確かに会話が続かない事だってあるかもしれない。でもそれは決して“仲が悪い”という事じゃなく、一緒にいて心地よいからこそ、何も話さなくて良いの。」
善子「あなたにはアナタの個性、世界観がある。私は今のあなたが一番良いの!」
ルビィ「善子ちゃん・・・ありがとう・・・・(ウルウル)」
善子「ちょっ、ルビィまで泣かないでよ、全く・・・」
ルビィ「うん・・・うん・・・・そうだね・・・・・」
花丸「2人だけズルイすら! オラも混ぜるずら~!!」
善子「ずら丸! いきなり抱きつくな! 痛いっての!!」


一方その頃。部室前では・・・・

鞠莉「うっうっ・・・なんてsentimentalな storyなの。 やっぱり、友情はvery beautifulね!!」
ダイヤ「あなた・・・・自分でけしかけておいて、よくもまあそんなに感動できますわね」
ダイヤ「(でも、あんなに人見知りの激しかったルビィに、親友と呼べる程の友達ができるなんてね。 ルビィも日々成長しているという事かしら)」
鞠莉「あれれ~、ダイヤももしかしてsentimentalになっちゃってる~?
ダイヤ「(ギロッ)何か言いまして??」
鞠莉「な、何でもありませ~ん・・・・・」

Fin.