ヒーローになりたいって思った事はありますか?
わたしはあります。
小さな頃、セーラームーンに憧れて、毎日毎日友達とセーラームーンごっこをしていました。
多分、誰もが一度は通る道なんじゃないかと思います。
そんなお話なんです、ヒロアカって。
現代と違って、実際に特殊能力を持っているんですけど。
きっと、無個性でごっこ遊びも満足に出来ないにも関わらずヒーローに憧れ続けた緑谷少年は本当に強いなって思うのです。

なんの話かと言いますと、ヒロステ
僕のヒーローアカデミア The Ultra Stage のお話です。

感じた事は、役者全員からの「ヒーローになりたい」気持ち。熱量とか勢いとか、台詞がほとんど叫んでるだとか。よくある舞台なんだけど、その中で見えてくるのが、泥臭くもヒーローになりたいと言う気持ちなのかな。
ヒロアカの原作がまさにそれが伝えたい事なんだと思うのです。キャラクターの立った個性、魅力的なヴィラン、ヒーロー。確かに煌びやかな面はすごく魅力的なんだけど、傷だらけになりながら強くなる姿が、夢中にさせられる魅力なのかなと思います。
それを踏まえた上での、役者さん達のお芝居、元吉さんの演出。ヒーローになりたい1Aのメンバーと、絶対的ヒーローのオールマイト。
小劇場的な演出もあって、それがアメコミ的なコミカルさを出していたり、全員で歌う楽曲によるカッコいいヒーローさだったり。ミュージカルではない楽曲は、少し聴き取りづらさがあるのだけど、そのお芝居の延長線上の歌い方には胸を打たれる。元吉さんはエムキチビート、音劇というくらい音楽性のある舞台を作る方なのだけど、音劇とまた違った方向の音楽だと思いました。


田村心くんが緑谷出久だった。
そもそも、あまり「キャラクターがいた‼︎」という感想を言いたくありません。理屈屋なので、どうして、どこが、どの様にキャラクターだったのかと言う理論を突き詰めたくなってしまう性格のためです。
けど、初日を観てあまりに心くんがデクで。それは、彼のバックグラウンドを知っているからとかそういう訳ではなく、彼自身がデクだったんです。
叫び、嘆き、喜び、動揺、悲しみ、苦しみ。
デクって圧倒的にしんどいことの方が多いにも関わらず、何でこんなに見せられるのか。一貫して、絶対ヒーローになってやるという気持ちが溢れているんですよね。
それは爆豪役の小林さんにも言えて。圧倒的な力を持つにも関わらず、自分の力の無さに気付いてもがくかっちゃんからも、絶対ヒーローになるという気迫が感じられました。
その2人の、ヒーローになってやるという熱量が、この僕のヒーローアカデミア The Ultra Stage という舞台の底力になっているのではないかなと思いました。


あんなに小さかった英雄が、こんなに大きな劇場で、立派なヒーローを目指していると思うと。
なんだか胸があったかくなりますね。
I want to be a Hero ‼︎