飛行機に乗り込んだ。これを上げる頃には、恐らく飛行機を降りていると思われる。

今日は今年最強の寒波が、みたいなニュースを見たのだけど、東京の気温を見たら最高が11℃、最低が4℃と書いてある。マイナスにはいっていない。数字上では問題がないだろうと思いつつ、自分のような軟弱者はどうせ結局は着込まなければならないのだろうと思う。

各地で「北海道の人は冬場のこんな寒さ、どうってことないでしょう?」と言われるのだけど、決してそんなことはない。

北海道の、というか、自分の住んでいる部屋は窓が二重で分厚く、冬場は黙っていてもうっすら暖房がつく(本当に気持ちだけだけど)設備がついているので、それに頼り切ってしまっていて、平均的な寒さの中で着込まずに対応できる身体の強さと心の準備が出来ていない。だからどこの地域も気温どうこうの前に体感的に寒いと感じる。



そういえば自分は、とにかく着込み過ぎるきらいがある。

極暖ヒートテック
ロングタンク
シャツ
スウェット
ジャケット
薄いコート
ベスト
オーバーコート

を全て着る日もある。

上だけで全部で8枚か。どうりで疲れると思った。


飛行機が飛んだ。一昨日愛知から帰ってきて、今日は東京に向かう。明日下北沢で生声の弾き語りワンマンだから。


時々、「仕事で好きな事をして好きな場所に行けて良いですね」と言われる。
まぁそれはたしかにそうといえばそうなのだけど、好きな事をして好きな場所に行っている「だけ」ではないので、楽しいだけではないのだけど、それをいちいち説明するのも面倒だし無意味だと思うから、曖昧な返事で流す事にしている。
あ、このブロックの文章だけ見るとなんかツイッターに時々いる詐欺の人っぽいな。僕はただの超無名の馬の骨以下のシンガーソングライターなので安心してください。安心ってなんだ。


「好きだから続けてきた」
というより、
「嫌いではないからやめていない」
に近いような気がする。
贅沢に思うかい。
それならそうでもいいけれど。



大抵のことは人とうまくやれなくてすぐにやめたり、そもそも挑戦しなかったり、関わりを持たないように距離を置いてきたのだけど、歌を作って人前に出るというのは、最終的に自分の作品を好きな人だけが集まってくれるので、それは確かに楽しいかもしれない。

とにかく自分が尊敬できない人間に、全く考えの伴っていない言葉でとやかく言われるのが耐えられない。自分は芯まで甘えきった人間なのかもな、とも思うけど、しかたない。しかたないと言えるまでに、結構な年数がかかったものだ。

人の言うことを聞いて、取り入れて、反省して、生かそうって、ずっと思ってきたし、そうしてきたのだけれど、自分がその先でたどり着いたのは自分じゃない誰かで、じゃあそんな事するのがそもそも無意味だ、と思ったりして。

今は別に達観したふりをする必要もないし、やれることをやるためにはどうしたら面白いかな、と思ってやれてるから、数年前に比べたら、健全に生きられていると思う。


そういえば最近レコーディングが少しずつ進んでいる。
毎年発売されるワインみたいなことを言ってて申し訳ないのだけど、次の音源がかなり良くなりそう。まだまだ作業があるにも関わらず、既に想定していた水準を越えてしまっている感がある。
どのくらい良くなりそうかというと、その次の音源を出すのが恐くなるぐらい。
今回プロデュースして頂いているナカムラジュンキ氏がいかに素晴らしいかがお分かり頂けるはず...

彼はそもそもミュージシャンとして大先輩なのだけど、もうかれこれ数年、一緒にステージ上で鍵盤を弾いてもらっている。柔軟で温和な人柄と、想像力と対応力が素晴らしく、僕の拙い抽象的な説明を、感覚的に捉えつつ理論的に広げてくれる。そしてキャラクターも愛嬌があり、歌も上手い。みんなから愛される人間だと思う。


さて、飛行機が降下を始めたらしい。
いつもは空港で適当に本を一冊買って、それを読む事で時間を潰すのだけど、最近なんとなくブログを読んでくれている人が本当に少しずつだけど増え始めているっぽいので、今日はまぁ書いてみるか、と思って書いている。


そういえばこの間、ヨウジヤマモトの18SS(春夏のことです)の予約会に行った。

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このセットアップはなにがなんでも絶対に買おうと決めていたのだけど、実物を見られるのはまだ先だろうと思っていたので、予約会でこれが並んでいた時は本当に嬉しかった。

ヨウジのジャケットやコートは、初期から全体的に大きめの作りであることは周知の通りなのだけど(大きめの作りの上で、ウールギャバのようなツヤのある重みとハリのある素材を使うことによって、独特の優雅なドレープ感を楽しむことができる)、この型は結構細めに作られているようで、サイズを一つあげることにした。

というのも、コレクション通りに着るとしたらサイズは最小で構わなかったのだけれど、自分は中に何枚か重ねたり、上下で少しアンバランスな雰囲気を作りたかったので、肩が少し落ちるぐらいのサイズを選ぶ事にした。

逆にバルーンパンツはかなり大きい印象だったので、最小サイズのままにしておいた。ウエストに紐が付いているし、特に不自由もなさそうだなぁという印象。もしサンプルからあまり変わらなければ恐らくクロップド丈なので、ボリュームのある靴とアクセントのあるソックスでメリハリを作ると面白そうだなと思った。

とにかく色が綺麗で、ディテールも好みだった。斜めに折り返されているような袖の作り、ピークドラペル、たしかサイドベンツだっただろうか(ここはあまり覚えてない)。生地がコットンギャバ(たぶん)なところも良く、神経質にならずに使い倒せそうなところも嬉しい。

ヨウジ以外の服と合わせるのもとても楽しみなセットアップだと思った。


その後は「着る服ないの」などの言葉が印象的なメッセージジャケットを見た。
それぞれの型がリネンかレーヨンのどちらかで作られていて、捺染と抜染を使っていたのだったか。真っ白の生地の上から黒を印刷して、その上からメッセージ部分の白やブルーなどを印刷したのだったかな。うろ覚えだけど。
違ったらごめんなさい。
着てみた感じは、「素敵なのだけれど自分には合わなそうだな」という印象だった。

その後はメッセージの入ったベロアジャケットを見た。作りはヨウジのサイズ感のセミピークドラペル(記憶が曖昧なのだけどたしか)で、左袖だけに沢山の言葉が入っている。

で、その文字がオパール加工(薬品につけることによって、生地の一部を溶かしてデザインを作る方法)で入れられていて、それが着用した時に中に着た色を通して浮き出てくるという仕組み。

また、ベロア自体も薄く軽く、デザインも相まってちょうどよく涼しげで、「ベロアは秋冬」という固定概念があっさり崩されてしまった。

こちらは予約はしていないのだけど、密かに検討したいと考えている。


その後は内田すずめさんの絵が描かれたシャツとコートを見た。シルクを使われているものが多く、着て動く時に、まるで絵の中の女性達が生きているように見えた。他に欲しいものが全くなかったら、ちょっと真面目に考えたかもしれないのだけど、似合いそうだなぁと思い浮かべる人達が自分とかけ離れたタイプの人をイメージしたので、しばらく大切に着せてもらったあとに、そっと戻した。

それから新しいラインのブラックスキャンダルのシャツや、スカルローズシリーズのセットアップの色違いの復刻の話を少し聞いて、この辺りで疲れてきてお店を出た。しかし説明をする方はもっと大変なのだろうな、と店を出てから思った。

他にも色々見たのだけど、そろそろ飛行機が着陸するっぽいのでここまで。