月別アーカイブ / 2009年03月

一杯の熱いお茶をゆっくり飲み
ふぅーっと息をつく。

一口の粥を噛み締めながら頂く。

そっか、喜びはこんな小さなところにもあったのか・・。

点滴だけで3日間。
食のありがたみに気がついた俺です。

あたりまえにある幸せ。
それを感じなくなる不幸せ。
今日も命あることに感謝です。


僕は愛されているなぁ、と思いました。
みなさん本当にどうもありがとう。

きっとすべてのことに意味がある。
おろかな俺に、今ここにある命のありがたみ、
幸せを忘れぬようにと、
神様が俺を病に伏せさせたんかもしれやんなぁ。と思う。


十二指腸潰瘍で入院しておりましたが、今週末には退院できそうです。
心配していただいてありがとうございました。
(人を心配させるぐらいなら書かなければよかったのですが、
 病症にひれ伏したときの想いも書き残しておくことは大切だと思って
 ついつい日記にしてしまいました。)

さぁ、早く元気になって新年度、頑張るべ!!

p.s.
病院からなので皆様へのコメントは
後ほどゆっくりしてから返させて頂きます☆
どうもありがとうございました。。

岡 秀年


俺を乗せたタクシーの運転手だって、
119の電話に出た救命師だって、
車椅子押してくれるおばちゃんだって
みんなそれぞれの仕事の中でではあるけれど、力を合わせて俺を救ってくれた。

そんなの仕事じゃねぇか。
みんな仕事でやってんだって
もし誰かがそんなヘソ曲がりな事を言ったとしても、
彼等が僕を救ってくれた事に変わりはない。その仕事はとても尊いと思う。

でも、よくよく考えてみれば
どんな仕事でもみんなが必ず誰かの役に立っとる。
そう言えば幼きいつの日か学校でそんな事を教えられたのを思い出した。

自分も誰かの為になれますように…。
病床に平伏しながら、か細くそんな事を思う。

母ちゃん心配かけて悪かったな…。

そして人の事ばーっかり気遣かう
俺の大好きなあの白いちっちゃな手を握って愛しとるよって言ってあげたい。

(↑どちらもなかなか言えませんが。)

2009.3.22
手記
搬送されてきた
東京医科歯科大学病院にて
*************************************
p.s.
点滴は効くっ!
だって点滴してもらうだけで
もー元気モリモリになってきたんやで~っ!

& 健康には気をつけよう

水曜日 ドルチェは欠席です…。(泣)

他人に命を救われた。
みんなが協力して命を救ってくれた。

点滴を拍たれてベッドに仰向けになりながら
右手に握った携帯電話、何故だか…。
こぼれ落ちてくる涙が止まらなかった。


花持って駆け付けてくれたあの子
心配して何度も電話をしてきた母
運んでくれた救急隊員達
背中を摩り、点滴の世話をしてくれた看護士達
治療にあたってくれた医者達

俺、あのまま冷や汗かいて
布団の上をのたうち回っていたらもう手遅れになっとったんかもしれやん…。

そう思うと今ここに生かされている事に
ありがとう…
ありがとう。
ありがとうございます…。
何も考えられず、頭は呆然としたまんまで
そんな言葉しか浮かんで来なかった。

「成人男性の三分の一にまでヘモグロビンの値が落ちていたので、かなり危なかったですよ。」

やっと落ち着いた病室で医師がそう告げる。

鼻水と涙でぐっしょぐしょ
鳴咽を繰り返しながら、内視鏡を口から通され
知らぬ間に死んだ魚の目をしていた自分にふと気が付く。
生きている事も死ぬ事も辛い。俺にはそんな苦しみだった。
(女性の出産の痛みはこんなもんじゃないんだろうな…。)

⇒<<続く>> 携帯から書いているので。。

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