お知らせ

過去にしがみつかない
既知にしがみつかない

あらゆることが変化している
それは流転なのだ
何ひとつとどまらない

変化以外、すべてが変化する

だから、
この瞬間にはあることが正しく
別の瞬間には別のことが正しい

さらに別の瞬間には他の何かが正しい

生は変化し続ける

そして、
理想を持ってない人は
瞬間ごとに完全に生の変化に応じる

「探せよ!されど、見つけることなかれ!」
46.The Quest 探求、探究/探究者

彼は何千もの生にわたって神を探していた。
彼は、はるか彼方に神を見たが、そこに着くころにはすでに神は遠ざかっていた。

それでも探すことをやめずにいた彼は、神の家を探すことにした。驚いたことに、本当に神の家に着いた。そして、その扉にはこう書かれていた。

     "God’s Home"
      「神の家」 

彼は階段を駆け上り
扉をノックしようとしたが、
突然、手が動かなくなった。
 
 「本当に神の家だったら…?」
 「扉が開いて神が現れたら…?」

 私の旅、私の巡礼、私の偉大な冒険、
 私の哲学、私の詩、私のハートの憧れ

 「すべて終わってしまう!」

恐怖で体が震えてきた。
彼は靴を脱いで階段をおりた。

「音をたてると神が扉をあけるかもしれない」

そして下に着くやいなや駆け出した。
決して後ろを振り返らなかった。

それ以来
何千年もの間ずっと走りつづけている。 

彼はまだ神を探している。
神がどこに住んでいるのか知っているのに。

 「あの家だけは避けなければならない…」

 「なのに脳裏を離れない。完全に覚えている。」

 「もし私が偶然あの家に入ったら…」

 「すべて終わってしまう!」

47.希望 Hope
 外側から助けが来るという考え
 相手があなたを満たすことはない
 希望のわなに堕ちてはいけない
 成就は内側にある

 ジャングルで道に迷ったハンターがいた。三日もの間、彼は抜け出す道を聞こうにも誰にも出会えなかった。そしてますますパニックに陥った。

 食べるものがない
 まわりは野獣だらけ

 彼は眠れなかった。襲われるのを恐れて、ある木の上に坐ったまま起きていた。

 四日目の朝早く、彼は木の下に坐っている人間を見つけた。彼の喜びは想像できる。彼は駆け寄ってその人を抱きしめるとこう言った。

 「うれしいよ!」

 すると相手の人も彼を抱きしめた。ふたりとも途方もなく幸せだった。 そこで、彼らは互いに同じことを尋ねていた。

最初の人が言った。
「なぜあなたはそんなに喜んでいるのですか?私は道に迷ってしまい、誰かに会えたらなと願っていたのです」 

すると二番目の人が言った。
「私も道に迷ったんです。それで誰かに会えればと願っていました。」

「でも、私たちふたりとも道に迷っているのですよね…ふたりして道に迷っている?!」 

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