月別アーカイブ / 2018年12月

こんにちは。
自由が丘の歯医者、デンタルアトリエ自由が丘歯科の小笠原です。
MTAセメントを使用した動画をアップしました。

MTAセメントは、歯科で使用される最新のお薬で、
今まで抜歯と言われた、歯の内部の穴の修復や、
神経を抜く治療を回避するため、神経保護に使用されるお薬です。

今回は、何度も治らなかった歯の根管充填に使用しています。

今まで抜歯と言われた歯も、抜かないで済む可能性があります。

今年、様々な先生と出会い、いろいろな意見を聞いたので「セラミック矯正」について
独り言を話したいと思います(-_-;)

 

今年あったことを例に挙げると

「セラミック矯正、月々○万円~」みたいなCMがありましが。僕も数回見ました。
その後、一般の歯科業界では大荒れでSNSでも(歯科医療に対しまじめな)同業の先生方から非難の嵐がありました。
・・・本当は、ふつうは、皆まじめなはずですが(^^;)


「美容歯科」は、一般の歯科医院とは完全に畑が違います。
「審美歯科」も同意語かもしれませんが、

「審美歯科」も考えが異なり
自然な歯の機能と、見た目を構築する「審美歯科」と

・見た目だけが良い「審美歯科」は

一緒ではありません。

後者には医学的な理論がありません。

 

例えば、家を建てる時に
・100年以上持つような建築学に基づいた家を建てることと

・張りぼてでも、見た目がいい家を建てることと

上記「審美歯科」とはほぼ同じと考えてもらっていいです

 

「セラミック矯正」とは、

歯並びが悪いガタガタの歯を、
きれいに見えるように邪魔な歯を抜き・歯を削り・神経を抜き

無理矢理に並んだセラミックの歯を取り付ける技術です。

はっきり言いますが、前歯で邪魔な歯は1本もありません。

 

「セラミック矯正」と言う言葉を嫌悪する先生もいます。
「矯正歯科」とは矯正力を用いて、歯を適正な咬合や見た目に移動させる医療であり
「セラミック矯正」の、そこに「矯正」と言う文言は適正ではないといいます。

「矯正」ではありません。私も同意見です。

 

「○○美容外科・歯科」に10年くらい?勤務していた、新しく友達になった先生とお話しする機会がありました。

美容歯科は普段、一般の歯医者へ来る患者さんと、違う層の患者さんが来る場所であり、

通常の歯科治療と違う治療内容なために、

初めて聞くことも多く話はとても興味深かったです。

 

患者さんの気持ちや、治療方法などお話しして、

僕自身、患者心理や、治療技術として勉強になるところがありました。

 

最後に、1つ質問をしてみました。

「ところで、前歯が綺麗に並べる事はできますが、噛み合わせはどうするのですか?」と、

答えは、、、

「ガン無視ですよ」

と返答がありました。

 

そうです。綺麗に見せる技術には、

今後一生使い続けるという、学術は無視され

長期予後は考慮されません。

 

私も「日本顎咬合学会」といって噛み合わせの学会の「認定医」を持っていますし、

当病院も、日常的に「フェイスボウ」「咬合器」を使い、

治療した患者さんの歯(補綴物)が、ずっと使えるように考え、日々診療しています。

長期的に安定した歯を維持するためには、噛み合わせを安定させる事は必要であり、

そのために過去の世界的な業界の偉人たちは、医学の発展のために研究してきました。

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1900年に入り諸外国の先生方が、

人間の噛み合わせ安定のために研究した歴史があります。

現在もなお、その研究理論をもとに、歯を失った患者さんの治療が行われています。

 

美容歯科医は、すべての人ではないと思いますが、

見た目のために、学術を無視した「治療?」を行っています。

その理由として、

「患者さんが希望するからやっている」

「患者さんに話して同意したうえで治療している」と言った

責任回避言動の元に治療を行います。

 

医師の努めとして、知識のない患者さんに「指導」を行う

医師主導型の治療を行わなければいけない時もあります。

患者さんから「〇回で終わらせて」と言われるから合わせるのは「患者主導型」であり、

そこに学術がなければ医療ではありません。

 

友達の歯科医師から聞いた話ですが、
美容外科の歯科の先生たちと、飲みの機会があったようです。

やはり話の内容は一貫して同じで、

将来一生使える歯でも、見た目に邪魔な歯は抜き、

最短で見た目をよくする治療を提供すると、話をされるようです。

それが彼らの善であり、患者さんの希望に答えているとの事です。

その中に、矯正の専門医がいたようですが、一触即発、、、

喧嘩になりそうだったようです・・・(;・∀・)

 

他にも、私の会った方ですが

1件患者さんから訴訟を起こされていました。

美容外科系では訴訟トラブルは日常茶飯事のようです。

そのような内容の話も、面倒だなと言いながらも自慢げに話をしてくれます。

大きな医療法人では弁護士にもお金をかけられるので、

知識のない一般の方だと、ほぼ勝ち目はないようです。

これは歯科だけではないと思いますが、相手の法人が大きいほどに

トラブル回避のために優秀な弁護士に守られています。

また膨大な広告費による集客が可能となり、

それに伴い治療費を安くし、

その安さを材料費や治療内容の一部簡略化など、表面では分からないところで節約しています。

表だって言えませんが、インプラントなどの治療費も低価格であり、

その分、「そこはダメだろ」というところで治療内容をケチっている話を教えてもらいました。

困ったことにすぐに悪くなるものでもなく、食事機能は回復できるので患者さんはわかりません。

当院では一切やりませんし、私の良心ではできません。。。。

医療の費用は、適正価格があり、

価格競争をしている所では、何かしらのコストダウンのツケがどこかにあります。

 

ここで話している事は、私の独り言であり

すべてのケースが当てはまるわけでもなく、どこか特定の場所の

誹謗中傷ではありません(;・∀・)

 

安易に

前歯を短時間で綺麗にしようと思う人。

セラミック矯正をしようと思う人は

よくよく調べてもらうか、セカンドオピニオンを受ける事をおすすめします。

 

「歯」という組織は、一度削ると再生しない組織です。

今一時は良くても、そのツケは将来に帰ってきます。

以前、同じように拝見した患者さんが数人いるのですが、

例えば

20代の時に前歯全てをセラミックに変えた女性の方です。

40を超えてからトラブル生じて、

神経治療のやり直し、残せない歯の抜歯など

治療をすべてやり直しした患者さんもいます。

神経を取ると、その後虫歯になっても痛みを感じないために、

病態がかなり悪化する可能性もあります。

 

「今すぐ綺麗になりたい」

「すぐに治したい」

と急ぐ気持ちもわかります。

しかし、時間はかかりますが「矯正治療」を選択することで

治療期間に年単位がかかりますが、

一生自分の歯で過ごせる確率が非常に高くなります。

 

「セラミック矯正」による治療は、

多くの歯科医師は、自分で絶対に受けない「治療方針」です。

それは家族にもです。

 

歯に対して日本人の知識量は少ないです。

悩まれている方は、是非

多くの情報を調べる努力をしていただきたいと思います。

 

何度も言いますが、

独り言です

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