月別アーカイブ / 2017年07月

2016年の年間ベストセラー第1位、本屋大賞第2位に選ばれ、日本中を涙させた青春小説『君の膵臓をたべたい』(住野よる/双葉社)。“キミスイ”の愛称で語られ、未だ読者を拡大し続けている本作品が、待望の映画化。7月28日より、全国公開が公開します。 今日は主演のお2人、山内桜良役の浜辺美波さんと、物語を進める【僕】役の北村匠海さんに、お話をお伺いしました!

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──お2人はお仕事のオファーが来る前から、この「君の膵臓をたべたい」という小説をご存じでしたか?

北村匠海さん(以下・北村) 僕は知りませんでした。映画の役が決まってから初めて手に取ったんですが、まずタイトルにビックリ。でも読み進めるうちに、作者である住野さんが、なぜこんなにも一見ショッキングな言葉を選んだのかが分かり、実は美しさや儚さが詰まっているタイトルだと気づきました。


──本当に、意味の深いタイトルですよね。

北村 撮影中、一度だけ「君の膵臓をたべたい」というセリフを言う機会があったんですけど、自然と大切に言えました。タイトルに対しての驚きが変化し、自分の中にすんなり降りてくる感じ、観ている皆さんにも伝わるといいなぁ。


──浜辺さんはいかがですか?

浜辺美波さん(以下・浜辺) 私は読んだことはなかったのですが、本屋さんで見かけたことはありました。やっぱり忘れられないタイトルと、表紙の美しい桜の絵のアンバランスさが印象的でしたね。


──読んでの感想はいかがでしたか? “山内桜良”という一筋縄ではいかないキャラクターを演じるとわかって読むのも、なかなか大変なような……。

浜辺 この小説には、素敵な言葉があふれているなって思います。隅から隅まで、前向きで心に残る言葉が書かれていて、大好きな1冊になりました。桜良ちゃんを演じるのも、楽しみになりましたよ!


──でもこんなにも心の動きが繊細な小説が原作だと、演技もより高度なものが要求され、大変ではないですか? まず浜辺さんは、自分の悲しい運命を受け入れながら明るく振舞う女の子を演じましたが、どうやって役に入り込めたのでしょう?

浜辺 私は桜良ちゃんが自分の闘病生活を日記として書いていた“共病文庫”をよく読みました。映像に映ってない部分でも、桜良ちゃんの言葉で、日を追っての気持ちが書かれていたので。お芝居をするうえで、大切にさせていただきました。


──小説の中で、“共病文庫”の描写はかなり詳しくありますものね。

浜辺 もちろん、月川翔監督からのアドバイスも大変参考になりました。北村さん演じる【僕】と話すときの距離感を、つかませていただきました。

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──勝手な想像ですが、ご自身が演じてきた中でも、屈指の難しさだったのでは?

浜辺 確かに死に向き合う少女を演じるのは、難しかったです。また、男女共にまんべんなく好かれる女の子というのも、難しかったですね。私がそういうタイプを見たことがなかったので、そんな女の子がどんな動きをするのか、どういう人とどれくらいの距離感で話すか、更には可愛らしさをどう表現するかは、すごく悩みました。


──余談になりますが、浜辺さんご本人の雰囲気と、桜良ちゃんの雰囲気ってぜんぜん違うんですね。浜辺さんご自身も、もちろん魅力的で可愛らしいのですが、それこそタイプが違う!

浜辺 私と桜良ちゃん、真逆です(笑) 私は自分のことを暗い部分が多いと思っているので、桜良ちゃんを演じていて「まぶしいな」って思うことがしばしばありました。そしてそれを、精一杯表現したつもりです。


──一方、北村さんは音楽活動もされていて、仲間に囲まれている生活をしていらっしゃるから、人を拒絶する“僕”の役作りは、悩まれたのではないですか?

北村 音楽に出会う前の中学生の僕は【僕】みたいな少年だったんです。だから過去を追体験するように、自分にある感覚の中でお芝居することができました。注意したのは、逆に作りすぎないようにすることと、脚本を読んだままのトーンでしゃべるようにしたことです。

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──お2人とも、原作そのままの雰囲気でしたね。

浜辺 嬉しいです。

北村 嬉しいですね。


──因みに、お2人は初共演ですか?

北村 はい。


──小説の中での、2人の会話のズレさ加減・ハマりさ加減が、本当にそのまま。息ピッタリでしたよ!

北村 ありがとうございます。


──印象に残っているシーン、もしくはお好きなシーンを、お1人ずつお話しいただけますか?

北村 僕は意外と、矢本悠馬くんとのシーンが好きなんです。


──「ガム食べる?」と時々言ってくる、ガムくんですね!

北村 【僕】という人間は、桜良と【僕】、ガムくんと【僕】という間に芽生える感情や距離感を使って、描かれていると思うんです。


──確かに、桜良との会話・ガムくんとの会話で、観客の【僕】への理解は深まっていきます。

北村 矢本くんとは、「ゆとりですがなにか」(2016/NTV)、「仰げば尊し」(2016/TBS)に続いて、このキミスイで3連続共演しているんです。だからこそ矢本くんと僕にしかない空気感で、2人のシーンは演じられて、いいシーンになりました。


──いい味出しているキャラですよね、ガムくん。彼とガムをやり取りすることで、じょじょに距離が縮まっていく感じ、すごくよかった!

北村 映画の中でもホッとできるシーンだと思います。スクリーンで、ぜひとも観ていただきたいです。

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──では、浜辺さんのお気に入りのシーンを教えてください。

浜辺 私は図書室のシーンです。桜良が、窓から見える桜を眺めているシーンが最後の方にあるんですが、その桜が本当に美しくて、大好きです。撮影現場でのことって、案外すぐ忘れるものなんですけど、この現場は忘れられない景色が本当に多かったです。


──素敵なシーンですね。映画をこれから観る人に、ぜひ注目していただきたい!
それでは最後に、桜良と【僕】と同世代が多いLINE V.I.P. Pressの読者に、一言アピールをお願いします!

北村 10代の僕らじゃまだ実感の薄いかもしれない、生きていることの素晴らしさや深さ、日々の貴重さを振り返るきっかけに、この映画はなると思います。僕自身も完成を観た後に、なんか毎日なんとなく流して生きているな、もっと1日を大切に生きたほうがいいんじゃないかなって思いました。


──退屈な日常が実は貴重なのと同時に、“流す”だけではもったいないから、言いたいことはいい、やりたいことはやるべきだって思いますよね!

北村 生きることを前向きにポジティブに捉えられる、映画なんだと思います。ぜひとも、たくさんの方に観て欲しい映画です。

浜辺 思うことの強さ、思い合うことの尊さを感じられる映画なのではないでしょうか。人は強くないけれど、他人を思うことで行動できたり、何かをしてあげることが増えたりして、何かが変わっていける……そんなことを、感じていただきたいです。


──真摯なコメントを、ありがとうございました。お2人の熱演、また改めて大スクリーンに観に行きます!

写真ギャラリー
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原作の持ち味を保ちつつ、映画オリジナルの楽しみ方もしっかりと存在する本作品。表情で語るお2人の演技が、感動を加速させます。

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悲しいのは運命ではなくて、何かを諦めたまま生きること。
それではまた。

(撮影/杉映貴子、取材・文/中尾巴)

本日、新しく4組の有名人の方がブログを開設しましたので、ご紹介します。

三森すずこ

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声優/アーティスト。
声優として数々の人気作に出演。2012年にアーティストデビューし、2016年には日本武道館にて2日間の公演を果たす。また自身のルーツでもあるミュージカルにも出演するなど、幅広いフィールドで活躍中。


橘田いずみ

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声優/餃子研究家。
2008年に声優デビューし、幅広いキャラクターを演じ分ける。また餃子研究家としても数々の情報番組に出演し、幅広く活躍中。著書『橘田いずみのザ・餃子』『本日も餃子日和。』。


佐々木未来

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声優。
岩手県出身。声優ユニット「ミルキィホームズ」のメンバー。近年は『けものフレンズ』PPPの一員として『ミュージックステーション』にも出演。ライブや舞台出演など幅広いフィールドで精力的に活動する。


二丁目の魁(さきがけ)カミングアウト

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アイドルユニット。
「ゲイでもアイドルになれる」をコンセプトに活動している、ミキティー本物、ぺいにゃむにゃむ、きまるモッコリ、白鳥白鳥の4名によるダンスボーカルユニット。グループ名には、新宿二丁目から先駆けて「ゲイアイドル」というジャンルをカミングアウト(公言)していきたいという思いが込められている。


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今週も声優やアイドルなどの新しいブログをお届け! ぜひチェックしてくださいね。
それでは、また!

編集部のおすすめ記事

超特急が2017年の全国ツアー「Bullet Train 5th Anniversary Tour 2017『Trans NIPPON Express』」のスタートを切ったのは4月29日。デビュー以来最大規模、セットリスト・演出は各地で異なるという気合いの入れ方に、最終日8月8日までの公演チケットはソールドアウトが続出。そこで急遽決まった追加公演は、なんと初の武道館だった──6月14日、アーティストたちの聖地に立った彼らと、ファンである8号車たちの共有した至福の2時間について、詳細にレポートしたい。

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天候にも恵まれた、6月14日の午後。平日にも関わらず、多くの8号車たちが推しメンのイメージカラーTシャツを身にまとい、ペンライトを手にして武道館に集結。これから始まる夢の時間に、興奮で頬を紅潮させ、目を輝かせている様子が微笑ましい。「好き」を共通項に集まった者同士特有の、情熱と優しさが同時に感じられる空気が流れていた。

この日の観客は1万2000人。秒速で完売したというチケットを手にした幸運な8号車たちは、「今までにない最高のライブ」の予感に期待を高めて席につく。そして開演時間ピッタリに暗転、光の演出と共に爆音が鳴り響く。スクリーンの中、メンバーカラーのマークが映り、メンバーカラーの電車も走りだしたところで、轟くような歓声が起こる。1から7までの流れるようなカウントの中、電車踏切音が重なり、ライブのタイトルロゴが遊び、オープニングアニメが流れたところで、再び一瞬の暗闇が襲う。次の瞬間──

まばゆいライトと共に現れたのは、7mのリフトに乗り、各号車カラーのラメ入り衣装に身を包んだ、7人の超特急メンバー! 『ONE O/Signal』 をパフォーマンスしながら、その強烈な演出で8号車たちの心をいきなりわしづかみにした。弾けた気持ちを象徴するかのような止まらぬ爆音の演出も手伝い、これぞ理想的なオープニングアクトという盛り上がりは、ここからの幸福な時間を約束したようなものだ。

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ゆっくり降りていくリフトから目線をスクリーンに動かすと、ボーカルの1号車・コーイチと7号車・タカシの伸びやかな声が響くなか、メンバーのバックショットやバラの花を持つなどのスタイリッシュなショット、そして5人のダンス動画が映し出される。

「ペンライトをつけて、最高の1日にしようぜ!」

ムードメーカー、ユーキの一言に大きな声で応える8号車たち。そして始まる2曲目は『No.1』。光で遊ぶ演出の中、曲に合わせて1本指の代わりに高々と上げられるペンライト。カッコいいけど、ちょっとダサいはずの彼らの、カッコよさだけが前面に出された選曲・パフォーマンスに、「やられた!」という言葉が脳裏によぎる。曲の中でメンバー紹介が始まり、その後、ダンサー5人がステージに広がり、観客席をあおる。そして息つくヒマもなく、今回初のコミカルな曲、センターを務めたリョウガが過去取材で「超特急のダサさを確立した」と語った『Believe×Believe』が始まる。おなじみ“白目感電ダンス”のパートでは、スクリーン上でメンバーの身体に電気が通り、骨がビリビリと見えるという、古典的手法な感電映像が流れる。

そしてビリビリのノリが覚める間もなく、始まったのが『超えてアバンチュール』! ライブ定番のこの曲は、コーイチもタカシもいい意味で遊んで歌っている。オタ風ダンスを踊るダンサー5人、「逃げちゃだめだ」等のセリフももちろん健在。これぞ超特急!なパフォーマンスに、叫びながら笑顔になるという器用なことをする8号車たち。スクリーンに70sのようなサイケな模様が出たところで、5曲目となるデビュー当時からの自己紹介曲『Superstar』に乗り、お約束通りメンバーが1人ずつパフォーマンス。アップでキメ顔が出るたびに8号車たちは叫び “just wanna be a superstar”のセリフの現実化を知る。

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ひと息ついて、最初のMCが入る。武道館の皆さんに改めて……ということで再度の自己紹介。そしてリーダーであるリョウガのイケメンボイスが流れる。「始まりました。すごい景色だ……」イケボ過ぎて、8号車たちがザワつき始める。更にはリョウガが武道館のアリーナ、2階席、3階席を「1層、2層、3層」と言ったため、更にザワつきが大きくなるが、「譲りません」。そこでユーキが明るく「1層のみんな、元気!?」「2層のみんな!」「3層のみんな!」と続け8号車も「イェーッ!!」と応える。しかしザワめきは止まらない。因みに紫のペンライトを持つ3号車ファンは、リョウガはこんなところがたまらぬ魅力と、余裕の笑顔を浮かべていた。

しかし笑ってばかりはいられない。この全国ツアーは、超特急5周年という節目のツアー。カイの「僕らは6月10日でデビュー5周年を迎えます。ありがとうございます!」という挨拶と、メンバーの礼を見ると、その年月の重みと成長にジンとくるものがあった。

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MC終わりからのパフォーマンスは、配信限定だった『DJ Dominator』、そして『One Live』と続く。伸びやかな声のコーイチが、スクリーンでアップになるたびに、悲鳴のような歓声が起きる。他のメンバーも曲内で表情を豊かに変え、それを受け止めるようにペンライトは美しく揺らされ、ラストは指1本を振り上げたポーズで終わった。

間髪入れずに始まるは、今回のライブの目玉・30分ノンストップメドレー! ライブ前の記者会見でカイが「僕らにとっても挑戦です」と言っていた、武道館ならではの演目だ。

1曲目は全員でパフォーマンスをする『Pretty Girl』。武道館が揺れるほどの黄色い絶叫の中、5人のダンサーのフォーメーションダンスはめまぐるしく変わる。後のMCでのカイ曰く「2年ぶりくらいにやった曲」の『What’s going on?』ではスクリーンに映るモノトーンのビルを背に、メンバーが1列になったところで、何度も炎が上がる。センターステージに移動し始まったのは2ndアルバムのリード曲『Seventh Heaven』。シリアスなAメロからコミカルなBメロへの転調は何度聴いてもインパクトがあり、この衝撃はクセになる。そうなると気付けば、8号車としてライブチケットを買い、ペンライトをふることになるのだ……スクリーンでに映るユースケの変顔を見ながら、密かにそう確信する。

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続く『Shake body』ではコーイチのボーカルに、リョウガとユーキがダンス。この曲はセンターがタクヤなので、レアな組み合わせだと言えるだろう。メンバーが減ったことでダンスの個性がより際立ち、8号車たちも盛り上がりが止まらない。3人がハケると同時に、タカシのボーカル、カイ、タクヤ、ユースケのダンスで『panipani』。ラップ調の歌詞の多いこの曲を熱唱したタカシは、次の曲『refrain』で、ソロでステージに立つ。バックボーカルがセンターかつフロントでしっとりと歌い上げる別れの曲は、彼自身の最近のお気に入りフレーズで言うところの「ボーカル冥利につきる」といったところか。甘い余韻に浸っているところで、タカシと入れ替わりに現れたのはカイとユーキ。『Turn up』ではユーキは得意のアクロバットも入れたダンスで、超特急のダンス番長の面目躍如。ミステリアス担当のはずのカイも、熱いダンスで8号車を魅了した。

改めて全員そろってのパフォーマンスだった『ライオンライフ』はラインダンスで始まり、後ろのスクリーンでは、コーイチがメンバーを1人ずつ食べていくという、某巨人漫画のようなちょっとしたショッキング映像が流れる。そのコーイチが畳みかけるように歌い、タカシが高音で応える『Star Gear』では、センターのカイを中心に、ダンサーたちは高低をつけたセットに立ち、立体的なポジションで踊る。

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ここでまた一度メンバーの一部がはけ、残ったメンバー・コーイチ、リョウガ、ユースケ、タカシによる『We can do it』、そしてユースケのソロダンスを挟んでからの『LIBIDO』では、昭和的グループサウンドの音に乗って、カイがなんとトロッコでアリーナを左から右へ移動! あの長セリフ、「かつてフロイトはこれを性的エネルギーであると言い、対してユングはこれをすべての心理エネルギーであると言った……」から始まり、「誰かこの、愛と飢えを満たしてはくれないか。誰か僕をリア充に、早くリア充になりたーーーい!」を、welcomeな悲鳴の中で言い切ったのであった。

カイと入れ替わりでリョウガ、タクヤ、ユーキ、ユースケ、そしてタカシによる『COMP!! COMP!! COMP!!』がかかった後は、コーイチのソロで『STYLE』。ステージの山台の上から楽しそうに歌ったところで、タクヤ、カイが現れ、そのまま『Beauty Spider』へ。曲の半ばから、いつもはユーキがセンターのこの曲で、タクヤのソロダンスが始まった。どちらかと言えばねっとりとした曲調の中、緑色の光の中で、クールな雰囲気のタクヤが汗を飛ばして踊る。

次曲では、衣装チェンジをし黒いシャツにメンバーの数字の入ったパンツをあわせたタカシ、リョウガ、ユーキ、ユースケが登場。好きな人と出会えた奇跡を、胸の鼓動の数にかけて訴える、爽やかな世界観の『Billion Beats』をパフォーマンス。1人ずつのバストアップがスクリーンに映し出されるたびに、8号車の声援で会場が揺れる。『Drive on week』でコーイチが加わり、歌詞の一部を「武道館からさ~」に換えて笑いを取る。

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そして『Bloody night』では、タクヤとカイがマントを羽織って登場。タクヤの「我々はヴァンパイア……」のセリフを受け、金髪三つ編みの少女に扮したリョウガが「きてる、きてる!」と登場し、ドカンと笑い声が起こる。コーイチとタカシが「お嬢さん、大丈夫ですか!?」とリョウガをかばうが、カイとタクヤにあっさりと血を吸われ、その後もカイにユーキ、タクヤにユースケが血を吸われ、金髪少女はただ1人残される。「すみません、どうも失礼します!」と逃げようとするも、カイとタクヤ、両方から血を吸われるという結果になるのだったが……それにしても、なんとリョウガは小芝居が似合うのだろう。そんな思いを胸に笑いの余韻が残る中、ビシリと決まる歌とダンスを堪能する。続く『Beautiful chaser』は、リョウガのソロ。金髪三つ編みウィッグをかなぐり捨て、日本で一番踊れるガチオタと言っても、過言ではないほどのキレを見せる。

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リーダーのソロのあとは、メドレーのラストまで全員で駆け抜ける。『Yell』、『EBiDAY EBiNAI』、『Secret Express』、『走れ!!!!!!! 超特急』と続き、とうとう最新シングル『超ネバギバDANCE』! 車両ダンスもソロダンスもたっぷり魅せ、光の演出も惜しみなく限りなく派手に。ユーキのキメセリフ「ご乗車ください!(ウィンク)」の際には、8号車たちの萌えが火山のように吹き上げた「キャーーーーッ!!」の悲鳴で、間違いなくそれまでで最大の盛り上がりに。同時に鳴った音玉が、1万2000人の8号車のハートを、同時に撃ち抜いた音かと錯覚したほどであった。

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長い長いメドレーが終わったところで、本日やっと2度目(!)のMCに。「今回のメドレーは、スーパーメドレー」(リョウガ)、「30分ノンストップで、23曲とかやってるんだよね」、「8号車が置いてけぼりにならないかと心配したけど……」(タクヤ)──その心配は無用、会場が熱くなりまくった最高の30分だったと断言できる。リョウガの「『キタコレ!』ってなった人も多いでしょ?」との言葉に象徴されるように、まさに5年間の集大成と呼べるようなメドレー。

やはりメンバーも感慨深いらしく、「5周年ですよ、早いよ。俺たちが高2で、ユースケが高1で、タカシが中3で」とカイはデビュー当時を振り返った。また「武道館だよ、火が出たよ」(カイ)、「暑い」(タクヤ)、「楽しいね、ファイヤー」(ユースケ)、「ダンサーもボーカルもソロがあって、よかったね」(ユーキ)と話が進む中、マイペースなのはボーカル2人。「お腹すいた」と言うコーイチと、「『refrain』、コーイチ君が歌うと思ったでしょ~」となぜかドヤ顔のタカシ。このほか、実はメドレー中ドジを4つもしていたというユーキ、武道館の日の丸を前に「日本を背負ってライブしています」と堂々のタクヤ、その日の丸を弁当に見立て「バクバク食う」とおどけるコーイチなど、いつもの超特急節が披露され、最後にカイが「8号車、一緒に走っていきましょう!」と〆たところで後半戦に突入した。

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後半1曲目は、ユースケの「それでは超特急の5年分の愛をうけとってください」との言葉で始まる『Peace of love』。メンバー1人ずつがリフトで上がっていき、更に上下に動く。メンバーカラーの光が踊るメンバーに当たり、ただひたすらカッコよく、ファンもしっとりとペンライトで応える。 センターがユースケの曲が続き、次は『バッタマン』。しかしいつものヤバさが爆発するアレではなく、レトロサウンドな雰囲気の別バージョン。しかし途中の「盛り上がっていくぞー!」というユースケの声から、光が飛んで暗転、曲は転調。そしてメンバー全員がLEDライトを持ち、バトンのように回して自らの号車番号を浮かび上がらせる。「練習しまくった」というだけあり、見事な演出だった。

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クセの強い曲の後は爽やかに、『fanfare』。メンバーたちが客席を背負って後ろ向きで踊って歌い、それを向かい合わせのカメラで映し映像をスクリーンに流す……するとメンバーたちが8号車と一体化している様がオンタイムで映し出されることとなり、この特別な時間を更に印象づけることに成功した。

“大人な超特急”の魅力が大爆発したのが、『Kiss me baby』。スクリーンにモノトーン&レッドの動画が流れ、舞台中央一列でパフォーマンス。表情に男の色気をブチ込んでのダンスに、倒れそうになりながらメンバー名を連呼する8号車たち。このまま超特急はどこに行くかと思ったところで、『Burn!』! 「オイ! オイ!」とあおられ、ペンライトを振り回す客席。サビは会場中が怒鳴るように歌った。

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フィナーレの予感が感じられる『Clap Our Hands』が始まるころには、メンバーたちと8号車との息もこれ以上ないほどしっくりと重なり、合いの手とクラップ音が会場中に鳴り響く。 トリの1曲は、『g8est journey』。ここまで来て、更に全力で踊るダンサーと、声を張り上げるボーカル。8号車に向けての、このひた向きなパフォーマンスに、切なさすら感じる。「今日はありがとうございました」とこれ以上ない気持ちを込めて言うカイ、そして紙吹雪が飛ぶ演出の中、手を振りながら去るメンバー。最後までカッコいいの、なんかズルいと思いつつ、気付けばこちらも手を振っている。

そして暗転。
しかし多くの8号車に振られるペンライト。もちろん起こるは超特急コール……アンコールのリクエストだ。
そして程よく客席が落ち着いたところで、サングラス+メンバーカラーのTシャツ+黒パンツのメンバーたちが登場! まずはチャラい感じでコミカルに『Summer love』。トロピカルなスクリーンの前で、はじける様子が可愛い。

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MCでは7月26日にNewシングル『My Buddy』が発売され、フジテレビ系『警視庁いきもの係』主題歌になること、そして8月28日から東京は豊志PITで行われる5daysイベント『超フェス』では、ココリコ、椿鬼奴、私立恵比寿中学、ゴールデンボンバーのゲストが決定していることを発表。ユーキの「ゴールデンボンバー、潰しに行きます!(笑)」の宣言も盛り上がった。

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そして続くは『PAPAPAPA JUMPERS』、本当の大トリで『HOPE STEP JUMP』。メドレー含み全40曲以上をやり切り、走り切った超特急をキャノン砲の爆音がお開きにする。「武道館は通過点、でもされど通過点。最高の旅にするため、ツアーはまだ続きます。また武道館に戻ってきて、最高のライブをやりたいです。改めまして、ありがとうございました!」──このカイのセリフが、メンバー全員の気持ちを表しているだろう。

超特急がすべてを出し切り、8号車がすべてを全力で楽しんだこの武道館ライブ。立ち止ることなど思いもしない、ものすごいスピード成功の階段を駆け上がる彼らの、今後の走りもぜひ追っていきたい。

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このライブの開演直前にうかがったメンバーからのコメントもどうぞ♡

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── これからいよいよ初の武道館ライブです。意気込みをおひとりずつお願いします!

コーイチ ようやくこの日を迎えられました。武道館という大きな舞台で、超特急5周年の感謝の気持ちを皆さんに込められるようにしっかりとパフォーマンスしたいと思います。

カイ 僕たち超特急の通過点になったと胸を張って言えるようなライブにしたいと思っています。

リョウガ 開演前の今は正直に言うと少し不安もあるんですが、8号車と一緒にしかできない最高のライブをしていきたいと思います。

タクヤ 5年間、超特急の活動をしてきて、今武道館に立つということで、ここからがやっとスタートだなと思っています。最高のライブにします!

ユーキ そうですね、やっぱり武道館といえば、僕の中ではビートルズさんが立ったということで、すごく名誉ある場所だと思っています。今はその武道館に僕たち超特急が立てるという喜びと、正直、めちゃめちゃ不安もあるんですけど、ステージに立ったら、最高に楽しんでいきたいと思っています!

リョウガ ヘイ! ラッシャイ!

ユースケ もうスーパー超特急なところを見せちゃいます! 全力で駆け抜けていきますのでみなさんよろしくお願いします!

タカシ 今回の武道館公演は『Super Trans NIPPON Express』というタイトルなので、このタイトルい恥じないように走りたいと思います!


── ありがとうございます。武道館公演は初めてということですが、初武道館が決まったときのお気持ちを教えてください。

タクヤ 1万人規模でのライブというのは、代々木第一体育館での年末の大きいイベント意外ではなかったですし、今、全国ツアー中なのですが、そのツアーの真っ最中に追加公演としてこの武道館ライブが決まったこともとても名誉あることだと思っています。僕たちが5年経って、成長できたからなのかなと思うととてもうれしかったです。


── 初武道館の意味は大きいですね。決まったとき、うれし泣きされたりしました?

カイ 泣いてはいませんが、アーティストとして武道館に立てるということは、ひとつの大きな勲章になるので、メンバー全員ですごく喜びました。


── この武道館公演にはタイトルに「Super」がつきますが、今までの公演とはどんなところが違いますか?

カイ 1曲目、7mのリフターの上から登場するんですけど、そういう登場のしかたは初めてですし、僕らの目線と上の階にいるお客さんとの目線が一緒になるので、一体感を感じられるだろうなと楽しみです。それから、今回、新しい挑戦として、30分ノンストップメドレーというのをやるんです。円バーが入れ替わり立ち代わりでやるので、7人になったり2人になったり。1人になったりしながら、ずっとステージに立ち続けて歌って踊りつづけます。その挑戦を見てほしいです。


── みなさん体力は大丈夫ですか?

タクヤ 体力的には大丈夫なんですけど、カイが言ったようにオープニングでの7mの高さが…僕、高所恐怖症なので、真下は見ないように頑張ります。手すりはついているんですけど、さっきリハーサルで手すりを持ったら、手が震えてました(笑)

カイ 腰がひけてたよね(笑)

タクヤ カッコよく、どーんと決めたいです! 真下を見ず、8号車だけを見つめたいと思います!


── 8号車のみなさんはタクヤさんの高所恐怖症のことはご存じなんでしょうか?

タクヤ 知らないと思い明日。8号車には気づかれないようにしないと(笑) ドキドキしています!


── そのほか、ライブでここはファンに見てほしい!というところはありますか?

ユーキ 先ほどカイも言いましたが、30分メドレーは見どころです! メンバーがステージに現れたと思ったら、山台から現れたり、いろいろな場所に登場するので、視覚的に楽しんでいただけると思います。衣装もいつ変わるかなど、ハラハラドキドキして楽しんでいただけたらうれしいです。

ユースケ 今回、センター曲ではないですが目立つ曲もあるので、そこも注目していただきたいです。


── 5周年を振り返ってみて、時間的にはいかがでしたか?

カイ あっという間でした。結成した当初は1~5号車までは同い年なので高校二年生だったんです。それがいつの間にか今年23歳。あっという間に社会人1年生の年なので、時間が経つのは本当に早いなぁと思います。最年少のタカシも去年で成人を迎えましたし。昔の映像を見て、「すごい子どもの顔しているなぁ」って思ったりします。


── 今後は「大人の超特急」として。

カイ そうですね。今回の『Super Trans NIPPON Express』もカッコいい要素が強いですし、そういう意味では大人な一歩になると思います。「アダルトッキュー(特急)」な感じに(笑)


── この5年間で解散の危機はなかったのでしょうか?

一同 解散の危機? 一回もないです!


── 5日間連続での対バンのご予定もありますが、それについて教えてください。

ユーキ はい、ゲストがとても素晴らしいです。まさかのココリコさんや鬼奴さんとのステージもありますし、同じ事務所の私立恵比寿中学さんともやらせていただきます。そして何と言っても、ゴールデンボンバー! ゴールデンボンバーをつぶしに行きますよ!

タクヤ  ゴールデンボンバーさんだけ、呼び捨て(笑) ユーキは個人的に距離が近いから。

ユーキ 歌広場~待っとけよ!って感じですよ!

ユースケ 喜矢武豊、喜矢武豊待っとけ~、喜矢武さんのやったるぞ~こらあ!


── ゴールデンボンバーさん、グッズを…

カイ 完全に同じですよ。素材も一緒で作っている工場も一緒、原価の問題で値段だけコピーできなかった(笑)

ユーキ そこはね、うちらが恥じないようにね。

カイ 本家だから。

ユーキ そう!

カイ 他の日程もただいま絶賛、超(調)~整中でして。超特急の超だけに。本当にスーパーな“超”フェスになること間違いなしなので、楽しみにしていてほしいなと思います。


── そしてドラマ『警視庁生き物係』の主題歌にも抜擢されましたね!

ユースケ はい。『My buddy』という楽曲なんですけど、7月から日曜の夜9時に放送されます(フジテレビ)。主演は渡部篤郎さん! スターダストプロの大先輩でもあるので、恥じないように主題歌をやらせていただきたいなと思います。あ、渡部篤郎さんには強気ではいかないです。

カイ 下から!(笑)

ユースケ
 お会いしたときは下からいきますね(笑) 胸を張って主題歌をやらせていただこうと思います。ありがとうございました!


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