月別アーカイブ / 2016年09月

9月24日より全国で順次公開される『泣き虫ピエロの結婚式』(シネマート新宿ほか)は、夫となる男性と出会い、恋をし、幸せな結婚からわずか50日で死という別れを経験した女性の、実話をベースにした映画です。みんなを笑顔にすることを夢見る見習いピエロ・佳奈美を、志田未来さん。笑顔を忘れた透析患者を、今人気急上昇中の竜星涼さんが演じます。

主役のお2人に、撮影秘話や込められた思いについてお聞きしました!

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――悲しみと愛が入り交じった、実話がもととなった映画です。お2人とも、とても難しい役柄だったと思うのですが、最初にオファーが来たときはどう思いましたか?

志田未来さん(以下、志田) 台本をいただいて、確かにプレッシャーを感じました。原作を書かれたのは望月美由紀さんという方なのですが、彼女が本当に伝えたいことって何だろうということを、まず考えました。自分のお芝居によって、違うことが伝わってしまったら大変なので……。

竜星涼さん(以下、竜星) 特にこういうテーマの作品、作風というのは、小手先の演技をすると安っぽくなってしまいます。きちんと内容に向き合い、繊細な気持ちを周囲と一緒に作っていけたらいいなと思いました。



――役作りに関して、大切にしたことや工夫したことを教えてください。

志田 私の演じる佳奈美は、どんなときでも笑顔な子なんです。だから暗いシーンでも重いシーンでも、心は泣いていても、涙は見せません。セリフに関しても、悲しい言葉でも悲しくなりすぎないように気を付け、彼女の前向きさが伝わるようにと意識しました。

竜星 陽介は透析患者で、そこが役柄のひとつの核になる部分だと思ったので、まず深く理解するために事前取材をしました。演じていて嘘に見えてしまうのも、自分でそう感じるのも嫌だったので……。



――透析について、勉強したのですか?


竜星 実際に透析の病院に行っていろいろ聞いたり、週に3回通院してその感覚を体に学ばせたりしました。週に3回の通院、数時間の透析というのは大変なことですが、透析患者の方はそれをしないと死が近寄ってきてしまうので、“大変なことだけど日常”という感覚は、どういうものなんだろうということを、常に考えていました。

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佳奈美は太陽のような女性。その温かさに強がりな陽介もひかれたのかも

――志田さんの佳奈美は素敵な笑顔で、陽介も映画を見ている観客も、救ってくれたと思います。実際のご自身の性格と、佳奈美の性格には共通点はありますか?

志田 佳奈美は自分のことよりも相手のことを第一に考える、明るい太陽のような女性です。大切な人が幸せになってほしいという気持ちを、一途に持っている子で……女性としても人としても完璧すぎて、自分とはかけ離れているなと思う部分が多かったです(笑) 頑張って通じる部分を探しましたが、あまり見つからなかったかも。



――完璧な女性って、ともすれば同性の観客には嫌味に映りそうですが、逆に彼女を応援したくなるような演技力が素晴らしいと思いました。

志田 原作を書いた望月さんにお会 いしたときに、こういうクラウンのお仕事をどういう気持ちでされているか、尋ねさせてもらいました。そうしたら「自分のことよりも、相手に笑顔になってもらいたい」、「人に幸せになってもらいたい、そのために自分は頑張って仕事をしている」とお答えになって。その言葉をもとに、佳奈美像を作りました。

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――竜星さんの陽介は激しいシーンもありましたね。 感情が高ぶって、佳奈美の車を蹴るシーンとか……過激なバイオレンス描写が印象的だった、竜星さんの主演映画『シマウマ』を思い出させるような迫力でした! 今回の映画は、ある意味『シマウマ』と対極にある作品だと思うのですが、うまく切り替えられましたか?

竜星 『シマウマ』の撮影は1月で、その後にこの作品の撮影に入りました。うーん、切り替えというか、台本に書かれていることがすべてだと思うんですよ、僕は。セリフとか口調とか、繰り返していくうちに、それが役に導いてくれるんです。



――台本を読み込んで練習していくうちに、役に入っていくんですね。

竜星 そして僕自身が結構、強がったり、自分の気持ちと裏腹な行動をとったりするタイプなので、陽介の焦りや言動は、共感できる部分が多かったですね。

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2人とも初めて演じた恋愛映画。今度は壁ドンとかもいいな(笑) 

――お2人とも、いわゆる純粋な恋愛映画は初めての挑戦なんですよね。

竜星 僕はそうですね。

志田 私もそうです。もともと恋愛映画はやってみたかったのですが、この作品は作られた純愛ストーリーではありません。楽しんで演じたというよりは、「伝えなければいけないことを、伝えなければ」という責任感で撮影していました。



――次に恋愛映画にチャレンジするなら、ガラッと作風の違う、コメディをやってみたい気持ちはありますか?


志田 そうですね、楽しくてキュンキュンするような映画とか、やってみたいです。

竜星 壁ドンとかされたい?

志田 壁ドンとかいい! 少女漫画原作の、ラブコメ映画とかにありそう。

竜星 僕は恋愛映画では片思い系の役柄が今まで多かったのですが、この作品では日常の中、病人ではあるけれど好きな人と結ばれるというのが、とても新鮮で。演じてよかったです。



――お互いに対しての印象は、演じた後で変わりましたか?

志田 竜星くんとは今回で共演が3度目なんです。だから撮影前後で、印象が変わったというのはないですね。あ、ただ恋人役として、ちゃんと結ばれるのは初めてです。



──3度目の共演ならばテレもなく、演技もやりやすそうです。



竜星 改めて言われると、「はい」とストレートに答えづらいかも(笑) ただ、僕はやりやすかったです。

志田 私も安心感はすごくありました。先ほど車のシーンの話が出ましたが、竜星くんは感情をさらけだしてぶつかってきてくれるので、私も素直に応えられたというか。「このシーンはこうだから、気持ちを作らなきゃ」という感じじゃなくて、自然と演技ができました。

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こんなにも熱く、真っすぐで、心穏やかになる恋。いつか自分もしてみたい!

――ちなみに、お2人がそれぞれ印象に残っているシーンはどこですか?

竜星 佳奈美をおんぶしたシーン。



――そのシーンは思わずキュンとしました!

竜星
 この映画、実は胸キュンポイントが多いんですよ(笑)


志田 私は佳奈美が陽介と一緒に、 ボールを使ったジャグリングの練習をしているシーンが、すごく印象に残っています。セリフがあまりなく、本当に練習しているところを遠くからカメラで撮る手法だったので、素で楽しめました。撮影場所が真夏の公園で、暑いし、ボ-ルが思うところに転がっていってくれないしで、大変でしたけど……。



――ボールのジャグリング、どれくらい練習したんですか?

志田 1カ月くらい練習していました。

竜星 すごく上手になりましたよ!

志田 ボールの軌道を確認するところから始めて、ボールの数も1つだったのを、3つまで増やせました。自分でも頑張ったなと思います。

竜星 すごかったよ。なかなかね、できるもんじゃないですよね。ピエロも可愛かったです。



――一生の特技になりましたね!

志田 でもずっとボール触っていないから、今やったらできるかどうか。

竜星 体が覚えているから、ちょっとやったらきっとできるよ。俺もちょっとやったらできるはずだ(笑)

志田 竜星くんは最初から、ちょっとやったらすぐできたから!

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――和気あいあいとした現場だったのが伝わってきます。佳奈美の親友・真紀役、新木優子さんもお2人と同い年ですが、映画の中のように仲良しだったんですか?

志田 撮影期間は10日間と短かったんですけど、空き時間は楽しくお話できました。

竜星 3人で世間話とか、愚痴とか言っていました(笑) 短くても濃密な時間でしたね。

志田 私は人見知りなんですけど、竜星くんがいつも場を和ませてくれたので、仲良くなれたんだと思います。



――では最後に、この映画に興味を持っているV.I.P. Pressの読者に一言お願いします!

志田 こんなにもまっすぐで、熱くて、心が穏やかになる愛があることを、特に10代の皆さんに知っていただきたいです。私もこの作品を通して、当たり前のことが当たり前じゃない、貴重なことなんだと感じました。大切な方と見に行ってもらえたら、うれしいです。

竜星 純粋な“好き”という気持ちだけで、相手の思いや考えを変えるような恋の話です。暗くて悲しい2人ではなく、前向きに希望を持ったという意味で、素敵な結婚をした2人を見てください。あとは透析というものを、少しでも身近なものとして考えるきっかけになってほしいなと思います。



――ありがとうございました!

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考えながら誠実に言葉を探す志田未来さんと、取材者にも気を使ってくださる紳士な竜星涼さんは、絶妙のコンビ。お互いに尊敬と信頼を感じていることが伺えました!

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相手を笑顔にしたい、幸せにしたい、大切にしたいと思える関係性、憧れますよね。そんな相手にいつか出会いたい!
それでは、また。

(撮影/杉 映貴子、取材・文/中尾巴)

リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックも大盛況のうちに終了! これをきっかけにブラジルという国や文化に興味を持った人も多いのではないでしょうか?

ブラジル人の父と日本人の母を持つ 湊ジュリアナ さん。
サンバカーニバルのセクシーな衣装がとても似合いそうな人気モデルさんです。

オリンピックでは現地のパブリックビューイングのステージでMCを務めたジュリアナさん。 意外にもリオは初めてだったとか!




モデルとしてのキャリアも長いせいか、何でもジュリアナスタイルで着こなせてしまうのがうらやましい〜
撮影現場を覗いてみると、
私は髪型もメイクもシンプルにして、ドレスはチュールかレースのものが好き!
ピタッとした背中が開いてるタイプも憧れる〜
その日が来るまで自分磨き頑張ろう☺️



市場をぶらぶらしているだけでも絵になるんです




白川郷でのショットもまるでグラビアのよう

以前、アメリカに行った時に撮ったプライベートビデオがそのままコンピレーションアルバムのミュージックビデオに使われたこともあるとか! 納得です。




ジュリアナさんセレクトのブラジル音楽。
ブラジルに住んでいた時はお兄さんとカントリー・ソングを歌っていたほどの音楽好き
時々、DJをやっている様子もブログにアップされています。決まってます




子供の頃は三重県で暮らしていたジュリアナさん。
帰郷したある日のブログでは……。
13歳でモデルを始めた私。
毎日のように朝5:30に起きて、お昼まで学校に行って、その後は東京へ日帰りしながら一人で通ってた…
まだ日本語も喋れなくて不安で怖くて、ぬいぐるみと勉強道具を持ってスタートしたモデルのお仕事…

久しぶりに四日市に戻ったら涙が溢れちゃった。子供の頃に戻ったようで、なかなか止まらなかった(笑)
辛い事や悔しい事、遊びたいっていう気持ちもあったけど夢があったんだ…!



小さかった愛娘を駅まで送り迎えしてくれた、大好きなパパとバリ旅行も!
マリンスポーツやパラセーリングを楽しむ2人が本当に楽しそうです




がんばり屋さんのジュリアナさん。
TRX(筋トレ)、マクロビフードマイスターの資格も持っているとか。
モデル一本で15年やってきたけど、 マクロビやTRX、メイクの資格にビジネスの勉強、時間を上手く使っていろんな勉強をしてるよ。
勉強するのは時間の無駄じゃない!

勉強はエンドレスだから楽しい!!可能性は沢山ある!成長していきたい!



ご両親とサンバのイベントへ
日本にいても、湊家のベースにはいつもブラジルがあるんですね。




日本語に英文のテキストも併記されているジュリアナさんのブログ。
生きた英語の勉強になりそうです。
私もがんばらなくっちゃ!?


湊ジュリアナ 公式ブログ


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サッカー、コーヒー、シュラスコだけじゃね(汗)もっと知りたいブラジルのこと。

(文/オカヂマカオリ)

日本映画界を代表する鬼才・堤幸彦監督が手がける、超大作映画『真田十勇士』が9月22日に封切られます。「映画と舞台を同時期に公開&上演」という初の試みで話題の今作は「天下一の名将・真田幸村の伝説は実は猿飛佐助に仕組まれたものだった」という大胆な発想の下に描かれる歴史エンターテインメントスペクタクル。

主人公であり、真田幸村を天下一の武将に仕立て上げる真田十勇士の中心的存在の猿飛佐助を中村勘九郎さんが演じます。そして佐助の忍び仲間の容姿端麗、クールな天才忍者・霧隠才蔵を松坂桃李さん、佐助と才蔵の幼なじみでありながら、彼らの命を狙う“くの一”火垂を大島優子さんと豪華な俳優陣の共演が実現。
本日は霧隠才蔵役の松坂桃李さんのインタビューをお届けします。

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――もともと舞台で上演していた『真田十勇士』を映画化するにあたり、演じる上で意識した部分を教えてください。

舞台は引きの状態でお客さんに見ていただくことになるので、全体がどう見えるかを考えながら演じているのですが、映画のほうは個々の人物の寄りの絵もあるので、細かい人物像を表現するようにしました。



――舞台も映画も堤幸彦監督が演出されましたが、いかがでしたか?

舞台はプロジェクションマッピングを使って、堤ワールドのエッセンスが満載でしたが、映画もいきなりアニメーションから始まるという、奇想天外といいますか、予想がつかないところからスタートします。僕たちは堤さんの作るびっくり箱の中に入って、踊るだけ踊りました(笑)



――松坂さんは『真田十勇士』の映画の前に大河ドラマ『軍師官兵衛』で黒田長政を演じています。真田を攻める側を演じていたところから、今度は真田側になったということになりますが、演じてみていかがでしたか?

どちら側にもそれぞれの目線でのドラマがあるので、戦国時代って本当に面白いと思いました。史実に基づいている中でも、それでもこんなに熱いドラマが埋め込まれているのか、と思うくらい濃いので。だからこそ、現代のこの時代までいろんな切り口で『真田丸』や『真田十勇士』といった作品が作られるんだろうなって思いますね。



――時代ものといっても『真田十勇士』はちょっと少年漫画っぽさもあって、男性がとても好きな世界だと思います。こういうところがツボなので女性にも一緒に楽しんでほしいなというポイントはありますか?

最近、女性の中でも戦国武将がはやっていましたよね。あれはどうしてなんですか?



――ゲームなどの影響ですね。キラキラした世界観になっていて(笑)


なるほどー!



――そういった意味ではこの映画もキラキラしていましたけどね! リアルな時代劇とは違う髪型であったり、才蔵は容姿端麗ということで、この映画の華でもありました。

忍者という存在はあいまいな部分が多いので、ディテールを加えて演じることができました。やってみてつくづく思ったのですが、忍者という役じたい、少年漫画を地でいくような感じだったんです。



――それはたとえばどんなところですか?

まず奇想天外な行動をするので、見ていて面白いと思います。それから、今回は恋愛要素も各ポイントで入っていますし。「霧隠才蔵」と「火垂」とか、「淀殿」と「真田幸村」とか。男同士の熱い関係性も描かれていて、女性はそこも好きなんじゃないかと思います。そういう意味でも堤さんは本当にエンターテイナーとしての探究心がすごいな、とびっくりさせられますね。

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――才蔵は寡黙でクールな忍者ですが、役柄をどうとらえて演じられましたか? 

今回、舞台から人物像がそんなに変わってはいないので、舞台の感じから映画も作っていきました。舞台のほうは佐助の人間性に才蔵がほれ込むところから始まります。才蔵は忍者の生きる道というものを持っている人で、友だち思いな部分もあります。そういったところを映画のほうでもより濃くする作業をやっていきました。 



――才蔵をカッコよく見せるための研究もされましたか?

今回は映像化ということもあり、忍者としての影の部分を強くしたほうがいいんじゃないかという話になりました。髪型も舞台版とはちょっと違ってますし、マントをつけましょう、ということも決まりました。マントですか…って(笑) マント…マント…?マント…!? ってところから始まり、いきなり衣装合わせでマントがバサッとでてきて、これなんですか!? みたいな(笑)「才蔵は飛びます」ってことで、あぁ…はい…っていう。 こういう長い髪形がゆえにとても視界が悪いんですよ。とても視界が悪いかつ、マントもちょっと重めなので機能性は最悪ですね。



――確かに(笑) でも見栄えはものすごくいいですよね!

忍者なので、素早く、鮮やかに敵の首をかっさらうんですけど、その行動の過程がいかに大変かということは思い知らされました。

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お父さんの株があがる映画です(笑)

――「猿飛佐助」と「霧隠才蔵」の関係性も見どころのひとつだと思います。佐助とのシーンで松坂さんが印象に残っているシーンがあればお願いします。

佐助と才蔵の最後のほうのシーンですね。舞台で勘九郎さんと50公演以上もやってきたことが本当に大きくて、お互いの呼吸が無言のコミュニケーションの中で成立していました。佐助と才蔵は付きあいがとても長いので、そういう意味では勘九郎さんと僕も2年くらい前から舞台で一緒に演じているので、その関係性を今回の映画では出せたのかなと思います。



――舞台と映画では演じているときに感覚は違いましたか?

舞台はお客さんがいるので、お客さんのほうを向くことを意識する必要があるのと、引きで舞台全体を見られている以上は、立ち位置なんかも決まってきます。映像の場合は、見渡す限り360度『真田十勇士』の世界の中での撮影なので縦横無人に動けるので、戦のシーンは殺陣師の方といろいろ相談しながらやることができました。



――この映画は恋愛や友情などいろいろなテーマが織り込まれていますが、一番心の中に残ったテーマは何ですか?

僕は男性なので、泥臭い武士道といいますか、侍道というものに小さいころ憧れを抱いていました。そのワクワクする感じが撮影中にずっとあったので、それが見ている方に伝わればいいなと思います。お子さんが見ても楽しめると思うので、家族で見てほしいですね。



――見る人によって視点が違ってきそうですよね。

そうですね。時代劇が好きな方が見て面白いのはもちろんですし、それぞれ出演しているキャストが好きな方が見ても、もちろん楽しめます。飛んだり馬と走ったり、派手なアクションが多くて、漫画の世界の1コマのようなシーンが随所にあるので、僕はファミリーでお子さんにも見てほしいです。僕に子どもがいたら見せたいくらいです。お父さんの株があがるやつです!(笑) 勘九郎さんは絶対お子さんに見せるでしょうね。


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あらためて感じた勘九郎さんのすごさ

――以前松坂さんは「現場で共演者の方を観察することが多い」とおっしゃっていましたが、今回、共演者の方でここを取り入れようというものはありましたか?


やはり勘九郎さんからは学ぶことが多かったです。努力を重ねていろいろなことを受け継いでこられて、今でもなおその積み重ねを続けられている姿を見て、クルものがありましたね。本当に尊敬しています。しなやかできれいで、しっかりしていて、もう「すごい」の言葉しか浮かんでこないくらい、とてつもない方です。現場に入る前には「こんな立ち回りなんてできないよ~」っておっしゃるんですよ。でもいざ現場に入ると、1回練習しただけで「わかりました」と言って、やってのけてしまうんです。 舞台は稽古期間があるので、稽古することができますけど、映像は本番にいくまでのスピードが圧倒的に違うんですよね。そういった中で勘九郎さんは瞬発力が尋常じゃないんです。



――大島優子さんが映画版の火垂役ですが、大島さんとの共演はいかがでしたか?

火垂のイメージにすごくぴったり合っていると思いました。ちょっと男勝りな部分があるところと、華がある感じが大島さんにとてもマッチしていました。あと、運動神経が素晴らしいんですよね。身体能力が高いので、ふつうだったら木の上から走って降りるなんて難しいんですけど、それをやってのけてしまうんです。体幹というか足の軸がしっかりしているんですね。うらやましいですね。



――火垂みたいな女の子はどう思われますか?

不器用な感じですよね、いいと思います。

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――物語の要素のひとつが、男同士の信頼関係や忠誠心だと思います。才蔵や佐助が真田幸村に命をかけるということへの価値は、どのように読み取りましたか?

幸村の頭が切れるところとか、すごい武将だというところにひかれているのではなく、人間力に対してほれ込んでいたんでしょうね。佐助もそうですし、これは勘九郎さんにも通ずるものなんですけど、まわりがこの人のためなら、と本能的に思ってしまう。それを十勇士の全員が共有できている。幸村や佐助の人間性にひかれて、悪口を言いながらもついていくんです。



――では火垂のような男性と共に戦える情熱的な女性と、淀殿のような留守を守る女性、どちらが松坂さんは好みですか?


共に戦うというのはやはり危険なことなので、こちらとしても存分に戦えない感じがするんですよね。どこか安全なところにいてくれないとと思ってしまうので、僕としては“向こうできっと元気にしている”という信頼関係のほうがいいですね。



――今回は舞台と映画、両方で演じられていますが、俳優の仕事をされてきて、一番喜びを感じるのはどんなときですか?


なんだろう…打ち上げ! 打ち上げのときですね(笑) やっぱり1つの作品を作り上げるのにいろいろな部署のプロフェッショナルな方が集まって、同じ方向を向いて、汗水垂らしながら作り上げたあとに、「終わりました、みんなお疲れ様!」となるあの時間が僕の中では一番の喜びです。もちろんお客さんに作品を届けた瞬間も喜びですけれど。



――今回の打ち上げで楽しかったエピソードはありますか?

みんなでおいしいお酒が飲めましたね。ふだん現場ではなかなか話せない人とも話せますし、目が合ったら「ありがとう」みたいな雰囲気になる、あの瞬間が好きです。



――ありがとうございました!

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『真田十勇士』公式サイト

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容姿端麗、頭脳明晰(ずのうめいせき)な霧隠才蔵はまさに少年漫画のヒーローのようです。歴史が好きな方はもちろん、ときめきがほしい女子にも、アクションを見てワクワクしたいキッズにもおすすめの映画です!

会いたい “あのひと” を身近に ―― LINE BLOG。
そろそろ芸術の秋。映画を楽しみたい季節です。
それでは、また。

(撮影/奥田耕平、取材・文/藤坂美樹)

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