圧倒的な歌唱力で注目を集める、現役女子高生シンガー・當山みれいさん。2016年7月27日、満を持してリリースしたファーストアルバムでは、なんと人気シンガー・ソングライターの清水翔太さんがタイトルトラック『My Way』をプロデュース! デビュー2年目にして着実にキャリアを積む彼女の、音楽に対しての思いやプライベートに迫りました。

M_02A0185


――2016年7月27日は、みれいさんの18歳のお誕生日で、ファーストアルバムのリリース日でもありましたね。どんな気持ちでしたか?

ファーストアルバムはたくさんの思いが詰まった1枚になったので、リリースまではドキドキする緊張と「待ちきれない!」という期待を、同時に感じていましたね。



――一生に一度のファーストアルバムですものね。

アルバムをリリースするまでの、デビューしてからの2年間、いろんなことに悩んだり考えたりしながらパフォーマンスしてきました。その集大成が誕生日に出来上がって、ダブルで記念すべき日になりました!



――デビュー以来の2年間で、自分のどこが一番変わったと思いますか?


このアルバムを聴いてくれた方には分かっていただけると思うんですけど、デビュー当初は、自分の強さを押し出した曲を作っていたんですね。そこから自分の弱さであったり、悩みであったりを、歌詞にどんどん盛り込めるようなスキルを確立したので……人間らしさが増した曲をかけるようになったと、自分では思っています。



――清水翔太さんがプロデュースした、アルバムタイトルになっている『My Way』は、「戦い続ける 誰の為でもない」「負けてもいい 泣いてもいい」「裸(ホント)の自分もブサイクなんかじゃないよ」などと、特にみれいさんと同世代にダイレクトに響くフレーズが、とても印象的です。歌い方もパワフルで、思い入れの強さがわかりました。

ありがとうございます。



――歌詞は清水さんとみれいさんの合作なんですね。みれいさんは、自分のことを意識して歌詞を書いたのでしょうか?


そうですね。基本的に、自分に向けて書いた曲です。だからまったく飾っていないし、自分らしい曲になっているかな。もちろん、清水翔太さんにはいろんなアドバイスをもらいましたし、客観的な視線にも助けられたからこそ、書けた曲です。



――自分を振り返ってみても、10代のころってまだ自己というものがあやふやで、周囲に合わせてしまうし、ごまかしも多いと思うのですが……この歌詞は、何も取り繕ってないですね。聴いていて、元気が出ます。

元気が出るといわれると、とてもうれしいです。この曲は先ほども言ったように、自分に向けて書いたものですが、同時に私の中にある、誰にでもある悩みや葛藤をイメージして書いた曲でもあるんです。私と同じような境遇にいる人たちに、この歌詞が届くといいな……。


M_02A0046


悩んでいる人の背中を押すような曲を、そばで励ますように歌う!

――このアルバムはメッセージ性が高い曲が多いですね。ただ耳に優しいだけの曲がないというか。

そうですね(笑)



――私はみれいさんご自身が作詞作曲をした『Love Me Crazy』を聴いていて、「好きになったら、年齢も性別も関係ない」と歌っていることに驚きました。もちろん、言っていることは正しいのですが、その若さでここまでキッパリ言い切れるのは、なぜなんでしょう。


一番の理由は、恋愛をしっかりした経験が自分にあって、「人を好きになることに、正しい答えなんてないんだな」と実感できていたからです。あとはもともと読書が好きで、もちろん恋愛小説も好きで、「こういう価値観もあるんだ」とか、「恋愛をすると、人ってコントロールができなくなる。制御不能になるんだ」と感じていたからですね。



――実体験と、知識が合体して出た結論だったんですね。


他にも実体験から学んだことがあります。私が通っている学校って男女比が偏っていて、40人のクラスで、男の子が7~8人しかいないんです。だからなのか、学校内では女の子同士で結ばれている子も結構いて。そういうのを見ていると、すごくかわいいし、本当に性別って関係ないんだなと思えるんです。女の子同士で、屋上で手をつないで歩いてたりするのを見るのは、美しいですよ!



――女の子の方が、同性を受け入れるキャパが広いかもしれないですね。男の子のほうが、マッチョな視線を捨てきれないケースが多い気がします。でも、そんな人の横面を張るような曲ですね。


自分はそこに違いがないと思っているんで、絶対。今回のアルバムではm-floの☆Taku Takahashiさんにプロデュースをしていただいたんですけど……



──クラブ・ミュージック、ダンス・ミュージックのビッグな方ですね。


はい。以前から大好きな☆Takuさんらしいサウンドに、自分の歌詞をのせるときに、やっぱり少し大人なイメージで、昼じゃなくて夜な感じのニュアンスがいいなと思って。こういう曲の中でしか言えないことを、絶対言いたいなと思って作りました。



――そしてアルバムの中で印象の強い曲と言えば、『Queen’s Alive』! 他の曲と違う歌い方ですよね。最後になるほど激しくなっていきます。

『Queen’s Alive』は、私のダンスの先生を含めた、ダンスでつながった方々とコラボレーションしてできた曲なんです。そもそもダンスレッスンのときにかかる曲が、ソウルだったりファンクだったりで、渋くて超カッコいい曲ばかりだったんですね。そういう曲を自分でも作りたいな、歌いたいなとレッスンのたびに思っていて。そうしたらコラボができるという話をいただいたうえ、ステージはロサンゼルスと決まって、もうこれはソウルフルに歌うしかない! いつもは見せられない自分を見せられると、張り切って歌いました。音源化されて嬉しいです。



――こういう、いいアクセントになる曲が入るのもアルバムならではだと思いました。一方、『Fallin’ Out』は、本当に等身大の、10代の苦しさを表現した歌です。


これはデビューシングルの曲なんです。私が自分の中のカラに閉じこもっていた地元から、1人でアメリカに留学することで抜け出そうとしたけど、うまくいかない様子を歌っています。すごく素直な曲だと思うし、自分でも「いい曲だな」と思いながら歌っています。



――迷っている感じ、より自分らしく生きたいと思いながらあがいている感じが、すごく伝わってきます。

大切な人と離れたことがある人は、絶対にこういう感情を持ったと思うんです。人によって違う意見があるかもしれませんが、「とりあえず私はこういう風に思ったよ」ということを歌詞にのせました。



――どの曲からも、誰かに好かれるとか、どうみられるとか、どうでもいいんだよというメッセージを受け取りました。このアルバムを聴いて救われる人も多い気がします。

このアルバムを通して、みんなに元気になってほしい。1曲でも、誰か悩んでいる人の背中を押せるような曲があればいいなと思っています。

M_02A0054


自分の居場所がなかったから、14歳で広い世界に飛び出してみた!


――留学の話が出ましたが、みれいさんは14歳で単身渡米し1年間ニューヨークで過ごしたんですよね。中学生で留学するのはかなり珍しいケースですが、どんな理由があったのでしょう?


私は大阪の狭い町で育ったんですが、ダンスしているだけで目立つようなところだったんですね。だからそこから早く抜け出して、広いアメリカに行って、自分をリセットしかったんです。



――14歳でそう思ったのは早い! 中学時代、友達とワイワイ騒ぐようなタイプではなかったんですね。

ぜんぜん! 中学時代は学校が終わったらソッコー走って帰って、スタジオに行っていました。生まれ育った町なのに、まったくなじめなかったんです。当時は本当につらかったですね、先ほど言った通り、自分のカラに閉じこもっていました。



――子どもって実は保守的だし、その中で浮いてしまうのはつらいですね。

そうですね。大阪は都会のイメージですが、私の小学校は6年間1クラス、中学校は3年間2クラスという濃密な人間関係。その中で、スクールカーストじゃないですけど、人の顔色をうかがってうまくやらなければいけないのが、本当にイヤだったんです。



――学校って卒業してしまえば狭い世界だなと思うんですけど、渦中にいるときはそこがすべてですものね。

私の救いは歌とダンスだったのですが、徐々にそれをもっと広い世界でやりたいと思うようになり、留学を決めました。合わない場所から抜け出る手段が、そのまま今につながっていて本当にラッキーです。



――ご両親に理解があったのも、とてもすごいと思います。

すごくいい親ですよ、よくケンカしますけど(笑) でもいい親を持ったなと思えるのも、音楽でつながっているからですね、きっと。



――ご両親も音楽好き?

私が小さいころ、ドライブに行くときは親がお気に入りのMDを作って、車内でかけていました。MDって今時ないし、時代ですよね(笑) 親は主に洋楽のコンピレーションCDをダビングしていたので、R&Bやヒップホップを好きになったきっかけは、確実にそこにあります。


M_02A0058


――ところで留学先のアメリカは、みれいさんにしっくりきましたか?

はい、アメリカはとてもしっくりきました! 最初の3カ月は言語の壁もあり大変でしたが、一度周囲と打ち解けるとすごく仲良くしてもらえて、すごく面白かった。いろんな人種の友達ができました。



――狭い世界とは真逆の環境! 

ブラックミュージックが好きだったんで、黒人の子たちに「アジア人なのに、そんなの聴いているの?」と言われながら楽しくやっていました。



――そして留学中にゴスペルチームに入って活躍し、全米デビューも果たします。このチャンスはどうつかんだんですか?


さっきから本質的には同じことばかり言っていて申し訳ないのですが、自分の中にある音楽のパワーが、強いのかもしれないです。



──みれいさんの持つ、音楽のパワー。

昔、ラジオ番組をさせてもらったときも、話すのは正直うまくないのですが、曲説明になるとペラペラ出てくるって言われて。最終的には、私の好きな曲だけを紹介する番組になってしまったくらい音楽が好きで。



――とにかく、音楽を愛しているパワーが強いということですね。

私がつかんだチャンスって、結局は音楽のチャンスです。音楽をやっている人たちに、私の持つ音楽を愛するパワーがうまく伝えられているから、デビューや今までのキャリアにつながっているのかなって思います。



――確かに、何かに一生懸命な人は周囲が応援したくなります。

なんか素直に頑張れるんですよね、音楽は。別のことは苦手なんですけど。勉強とか(笑)

M_02A0118


“みれいの言葉は信じられる”と、ファンに思ってもらえたら最高

──このインタビューを読んでいる人の中には、みれいさんの曲を聴いたことがない人もいるといます。そんな人にこのファーストアルバムをお勧めするとき、イチオシの曲はと聞かれたら、何と答えますか?

やっぱり『My Way』を推したいな。作っていて自分の道しるべになる曲だと感じたので……なんか今の人たちって、いろんな曲に触れられるし、いろんな情報をキャッチできると思うんですよ。



――確かに、ネットにつなげばなんでも手に入りますものね。 この曲は、耳で聞こえない・目には見えないことを、飾らない自分らしい言葉で歌っているんですね。

それは自分しかできないことだと思うんです。私のそんな特長が一番わかりやすく出ている『My Way』を、まず聴いてほしいです。清水翔太さんが好きな方も多いと思いますし。




――この夏、みれいさんに直接会えるライブやフェスはありますか?

今年は、たくさんの夏フェスに出させていただく予定です。直近だと、MINMIさん主催の『FREEDOM aozora 2016』というフェスに出ます。8月20日の東北公演なのですが、オープニングアクトをさせていただきます。あとは関東を中心にイベント出演が多いので、ぜひ遊びに来てください。



――では最後に、みれいさんの今後の目標を教えてください。

自分自身、まだ幼いといえるくらいの年齢だと思うので、ファンのみなさんと一緒に成長していきたいです。そしてその成長過程を歌詞で表現して、「みれいの曲ってキレイごとじゃないよね。でも元気になれるよね」と思ってくれる人を日本中だけではなく、世界中に増やしていきたい。ファン同士でコミュニティーができるくらい、ビッグなアーティストになりたいです。



――「誰も分かってくれないけど、みれいは分かってくれる」と思わせる歌詞、多いですよね。


実はLINEの公式アカウントで、お悩み相談をしているんです。そこでいろんな人に「ありがとう」と言ってもらっているのですが、これからはもっと、曲でそう思ってもらえるように頑張りたいです。



――キレイごとばかりではないけれど、優しい視線も忘れないのがみれいさんの曲だから、絶対にかなう目標だと思います。今日はありがとうございました!

M_02A0104

M_02A0136

M_02A0207


My Way(初回生産限定盤)(DVD付)
當山 みれい
SMR
2016-07-27



友だち追加数

言葉を選びながら、どんな質問にも誠実に答えてくれた當山みれいさん。ファーストアルバムだとは思えない、堂々たる骨太な世界観が魅力のアルバムは、人生にパワーをもたらします。必聴!

会いたい “あのひと” を身近に ―― LINE BLOG。
好きという気持ちが引き寄せる未来は、いつだって明るいに決まっています。
それでは、また。

(撮影/杉 映貴子、取材・文/中尾巴)