スターへの登竜門『ホリプロタレントスカウトキャラバン』が今年も募集をスタートしています! 41回目となる今回は、第21回で深田恭子、第27回で石原さとみがそれぞれグランプリを受賞した時と同じ「PURE GIRL」をテーマに冠し、彼女たちに続く新たなPURE GIRLを大募集しています。グランプリ受賞者は角川映画でヒロインデビューという大チャンスが。
そんな伝統あるオーディションの第31回でグランプリを受賞した女優・タレントの石橋杏奈さんに、ご自身のオーディション時のことや、受かる秘けつについてうかがってきました。


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――石橋さんは第31回目の『ホリプロタレントスカウトキャラバン』グランプリ受賞者ですが、オーディションを受けたきっかけはなんだったのですか?

私は地元が福岡の田舎の方で、ゲームセンターに『ホリプロタレントスカウトキャラバン』の募集ポスターが貼ってあったんです。そのポスターには歴代の受賞者の写真が載っていて、深田恭子さんや綾瀬はるかさん、石原さとみさんなど、特にテレビっ子というわけではなかった私でも知っている方たちばかりで「みんなこのオーディションがきっかけだったのか」と衝撃を受けたんです。家に帰ってから調べてみて、私が受けたときのオーディションは「全国14カ所で面接を行っていて、その日に行った人は全員面接が受けられる」ということを知り、書類応募などもなかったので、ちょっとした興味で受けに行きました。



――その前までは芸能界デビューしたいとか、女優さんになりたいという気持ちはそんなになかったんですか?


そうですね。田舎にいたので、本当にその世界が存在するのかなってくらい、芸能界は遠い世界だったんです。でも憧れみたいなものは小さいころからありました。なりたい! というよりは漠然と、どんなところなんだろう? と思っていました。



――面接してもらえるなら受けてみようかなと思われたんですね! それがとんとん拍子に進んだんでしょうか。


3カ月くらい審査期間があったのですが、最初は軽い気持ちでワクワクしながら受けていました。田舎から東京に行けることも、旅行に来たみたいな感覚で楽しかったですし。でもどんどん候補が絞られて、残っていくにつれて、あれ? と思い始めました。



――審査の内容はだんだんと本格的なものになっていったかと思うのですが、演技や歌などは初めてだったんですか?


最初は福岡で、ボイスレッスンから始まり、歌やダンスのレッスンも受けました。それが終わると、東京での合宿に参加するメンバーが決まりました。合宿中も審査は続いていて、一人芝居を審査員の前でやったり、審査と関係なさそうなこともやりました。みんなで焼肉を食べたり、バスケをしたり、楽しかったです。



――その焼肉やバスケも審査の対象になっているんですか?

自然体の姿とか運動のスキルを見たりしているのかもしれないです。焼肉を食べているときも、焼いた肉をスタッフさんにあげる人もいれば、ただ食べているばっかりの人もいて、どうしたらいいんだろうと思いました。私は結局何もやらなかったですけど(笑) 審査内容はその年のテーマによっても違うようですけど、私のときはわりと自然体の姿を見られることが多かったのかなと思います。

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プレッシャーよりもワクワク感が強かったです

――受けている人たちで仲良くなったりしました?

しましたね。同年代の人たちが多かったので、楽しかったです。私は田舎にいて、限られた環境の中で出会う学校や塾の友だちとしか接点がなかったので、各地方から来る同年代の人たちと集まって合宿をしたりするのはすごくワクワクしました。



――楽しそうですね! でもだんだんと落とされる子が出てくるわけですよね。

福岡のときはそうでした。東京での合宿は最終審査だったので、終わるまでは一緒なんです。



――なるほど。仲良くなっても、お互いライバルだな、っていう意識はありました?

なかったですね。私が、私が、みたいな人はいなくて、みんな仲が良かったです。演技や歌のレッスンも新鮮でしたし、みんなで遊んでいる感覚でした。東京に来られたうれしさもあって、受かりたい! というよりも今が楽しいなっていう感覚のほうが強かったです。



――プレッシャーに強いのかもしれないですね。

何も考えていなかったんです(笑)



――とはいえ、努力されたこともあったんじゃないかなと思うのですが。

そうですね。決戦ステージでは、準備してきたお芝居をやって、自分の特技を3分くらいで好きにアピールするという時間があったんですけど。歌を歌う子もいれば、空手を披露したりする子もいて、私は特技というものがなかったので、無理やりダンスを踊りました。振り付けを自分で考えたんですけど、それが一番大変でした。前日に「特技を披露して」と言われて、急に考えたので、これでいいのかもわからなかったですし。でも、もう二度と会わない人たちかもしれないしな、まぁいいか、という気持ちもありました。



――最終審査では「受かるかもしれない」と思いました?

最後まで全く予想していなかったです。「あの子が受かるんだろうな」っていう予想はみんなの中であったんですけどね。私が選ばれて、衝撃でした。



――「私なの!?」という感じだったんですね。なぜ自分が選ばれたのか、理由はわかりました?


実行委員長の方が私の演技を見て、「この子は伸びる子だ」と思って下さったらしいんですけど、自分ではそんな自信はなかったですね。

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何もわからないまま入った芸能界。人との出会いで成長していきました

――今年、審査を受ける方たちに対して、受かる秘けつやアドバイスはありますか?


私は本当に、なぜ受かったのかわからないんです。作り込まずにふだんの自分でいたことがよかったのかもしれません。受かった瞬間は本当にわけがわからなくて、自分にスポットライトが当てられて光が集まると、真っ白になって何も見えなくなって、頭の中も真っ白になりました(笑)
審査は自分を作ろうとか良く見せようと無理に思わずに、ありのままでいたほうが良いと思います。



――ホリプロに所属してから、どういうふうにお仕事が始まったんですか?


最初は、受かったらやらせて頂くことになっていたドラマに出演しました。11月に受賞が決まって、1月には上京して寮に入りました。そこからCMやドラマなど、どんどん仕事をやっていくうちに、本当に芸能界に入ったんだなという実感がわいてきました。



――最初はうまくできないこともあったんじゃないかと思うのですが。

それはもう、できないことしかないくらいの感じでした。毎日怒られていて、何をやったらいいのかわからない状態でした。



――小さいころから芸能界でもまれていたわけでもない、普通の女の子だったのに、そういった厳しい世界に入って、落ち込んだりはされませんでした?

怒られても何が起きているのかわからなくて、ストレートに傷つくというよりは、今何で怒られているんだろう? と内容を理解することで精一杯でした。



――そこからだんだんとお仕事に慣れたのはいつぐらいでしたか?

毎回、お会いするスタッフさんも違いますし、お仕事の内容も違うので、毎回新しいことをしているという感じでした。今も慣れていないですね(笑) 安定する場所がないので、そのたびに緊張もしますし、考えることもたくさんありますし。お仕事に慣れてきたというよりは、言われていることを冷静に考えるようになったのが、始めて2年くらいたってからです。



――それは何かきっかけがあったんですか?

だんだん慣れてきて、冷静になったのかもしれません。最初のころは何を言われているのか、どうしたらいいのかもわからなかったんですけど、それがわかるようになってきたのがそれぐらいの時期だったのかなと思います。

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――ご自身の中で、この仕事が自分を変えたなというターニングポイントはありました?


最初にやった舞台ですね。その舞台を経験して、お芝居が楽しいなと改めて思ったんです。キムラ緑子さんとご一緒させて頂いたんですけど、楽屋も毎回一緒に使わせていただいて、すごく勉強になりました。お芝居以外のことも「こういう考え方をすると良いよ」と教えていただきましたし、ポジティブで明るいエネルギーに満ち溢れた緑子さんに出会ってから、すごく変われた気がします。



――人との出会いが成長につながってきた感じなんでしょうね。人間関係もひとつ芸能界で生き延びるには大事な要素かと思うのですが、それも徐々に学んだ感じなんでしょうか?

私は人見知りなのですが、緑子さんとは舞台で何カ月もご一緒して、自然と仲良くさせて頂けるようになりました。出会いに恵まれているなぁと思いましたね。



――これからホリプロタレントスカウトキャラバンを受ける方たちに、芸能界に入ったらがんばったらいいことなど、アドバイスはありますか?

私はあまりいろいろなことを深くは考えていないんですけど、とにかく今を楽しむことを心掛けています。自分が楽しんでいないと絶対にできない仕事だと思うので、目の前のことを楽しんでやるといいと思います。



――芸能界に入って、一番良かったことは何ですか?

たくさんの人に出会えることですね。出会いも別れもすごいスピードであるんですけど、またその人に会いたいから頑張ろうと思えたり、たくさんの人に出会えることは本当に魅力だと思います。



――人が好きな人が向いているのかも?

人が好きな人は多いような気はしますけど、お芝居が好きだからやっている人もいますし、本番まで絶対に誰ともしゃべらずに役に入っている方もいらっしゃるので、いろいろな人がいて面白いなと思います。



――石橋さんは最近では『LIFE』でのコントが好評だったり、新しいことに挑戦されているのかなと思うのですが。


『LIFE』は4年目になるんですけど、初めのころはお芝居をしているという感覚だったのが、だんだん台本をいただくと、ボケの要素が入っていたり、自分が求められることの幅が広がってきました。今年のシリーズからは演出家の方に、コントが変わるたびに全部キャラを変えるくらいの気持ちでやってほしいと言われました。それで、もっと自分で考えなきゃと思いましたし、難しいなとも思いました。台本を読んで、こういう感じだろうなと思っていても、現場に入って初めて、セットや衣装を見たり、かつらをかぶることを知ったりもして、ふつうのお芝居の現場ではないことが起こるので、難しくもあり、やりがいもあります。



――その経験から、お芝居のほうの幅が広がっていくというのもあるんでしょうね。

そうですね。芸人さんは本番でしかおっしゃらないことがあったり、テストのときとは違う演技をしたりと、アドリブが多いんです。それは集中して聞いていないと反応を返せないので、『LIFE』を通じてお芝居の幅も広がり、すごく成長させていただいています。



――今後の夢や目標はありますか?

誰が見ても、悪いとわかる悪役をやりたいです。いいところが少しもない悪役というか、悪女を演じてみたいです。いろいろな役を『LIFE』でやらせていただいて、ストーリーを通して一貫して悪い役に興味が出てきました。視聴者の方から嫌われる可能性もありますけど、嫌われたら成功ですしね。



――それは見てみたいです! ありがとうございました!


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『ホリプロタレントスカウトキャラバン2016』募集概要はコチラ

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肩肘張るより、自然体のほうがうまくいく。夢を追いかけている方たちへ、伝えたいメッセージです!

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あまり深く考えずにチャレンジしてみるのも大事なのかも。
それでは、また。

(撮影/奥田耕平、取材・文/Mikity)