1978年に結成され、「テクノ御三家」のひとつとして幅広く認知されながらも、独自の路線で進化しつづける 超常音楽集団「ヒカシュー」 さまざまな楽器や演奏法を自由自在に楽しみながら、即興性と高い文化性を兼ね備えた「ノンジャンル」の音楽ユニットです。
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そんな彼らの大ファンだと公言するのは、ミスiD2015グランプリであり、モデル、漫画家、イラストレーター、作詞家と多岐にわたる活動で、いま、大注目のエンターテイナー「水野しず」

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型にはまらない2組の鬼才が、LINE BLOGに同日デビューを果たした今年4月。


ヒカシューの 最新アルバム『生きてこい沈黙』 の発売記念ツアーが行われることを耳にした編集部は、さっそく、水野しず氏と共に、このライブに乗り込むことを決めました。
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ライブ終了後の興奮冷めやらぬなか、ボーカル&テルミンの巻上公一さんにお時間を頂戴し、

「会いたい “あのひと” に会いに行く ―― LINE BLOG」

ちょっぴり哲学的な特別対談のスタートです。


――それでは、よろしくお願いします!

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――「Twitterを始めた時に、まず最初にフォローしたのが巻上さん」という水野さんですが、水野さんが思うヒカシューの魅力はなんですか?

水野しず(以下、水野)「まず、言葉が持つ魅力の引き出し方、単語の選び方に違和感がないことです。今日聴いていた歌にあった『理性』という言葉が気になったのですが、どういうニュアンスで歌われているんですか?」

巻上公一(以下、巻上)「これは『自由でいいんだよ』って歌なんだけど、スタジオに入って、その場で何も言わずに歌い始めた曲なんです。それをそのまま録っただけ。歌詞もそのまま、その時に頭の中で思い浮かんだものを歌っています。だから『自由でいいんだよ』って言うのは、自分に言い聞かせてるんだよね(笑)」

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水野「自分の中に結論が出ていないことを言葉にするのって難しくないですか?」

巻上「詞の作り方のテクニックはあると思う。長いこと現代詩の勉強はしてます。寺山修司、谷川俊太郎、西脇順三郎あたりからはすごい影響受けたかな」

――ライブのMC中に、新曲タイトル『生きてこい沈黙』も、先に言葉から生まれた曲とお話しされていましたが?

巻上「2年前くらいに思いついたんだけど、『何かある、何だろう?』って思っていて。何か言いたげでしょ?『生きてこい沈黙』って。サイレンス・ビー・アライブ(笑)」

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――音が入る前に、言葉から生まれることの方が多いんですか?

巻上「いろいろなんですけどね。曲つくるときも『こう』とは決めてないし、何でつくるかも決めてない。歌っちゃってできるのもあるし、ピアノ弾きながらできるのもあるし、コンピューターで打ち込みながらできるのもあるし、いろいろです」

――そういえば、ヒカシューのライブには「セットリスト」がないといううわさをお聞きしたのですが。 普段おつくりにならないんですか?

巻上公一「つくってない! 今日は新曲だから珍しく順番にやろうと思ってたけど、結局いきなり順番じゃなくなっちゃった(笑)」

水野「(笑)」


――では、曲が始まってから「この曲やろう!」となるんですか?

巻上「そうです。いつも決めてない」

水野「でも、誰かが『コレだ!』ってなったら、1秒以内で全体がまとまるのがすごいですよね」

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ライブ途中、始めようとした次の楽曲に、メンバーからかすかなブーイングが起こる珍しい場面もありましたが、基本的に元々セットリストがあるかのように、すっと曲が始まります。


――ところで、「巻上さんをロールモデルとしてアイドル活動を行っている」という水野さんですが……?

水野「私が巻上さんに思うのは、『人間が生きていることの魅力』を発信する力があるのに、その認識を持っていない人がたくさんいると思うんです。それをいっぱい若い女性へと発信して、『ヒカシューギャル』を大量発生させて、マジなアイドルとして活動してもらいたいんです」

巻上「(笑)」

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水野「巻上さんは感性が若いですよね? 若いからこそ、若い人にもすっと入るものがある」

巻上「本当に?(笑) ずっと高校時代からやっていることはそんなに変わってないっていうのはあるね」

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――それを38年間続けるのはすごいですよね! 初期の音楽と今と比べて、何か変わったと思うところはありますか?

巻上「若い頃は思い描いても、なかなかその通りにはならない。それがまた面白かったりするんだけど。今は最初に思い描いたものがすぐできるようになったっていうのはあるかな」

――音楽だけでなく、いろいろな時代を実際に見てこられた巻上さんから見た“今の時代”ってどう思います?

巻上「いま、うらやましいくらいにいろいろなことができて良いと思う。俺にとっては最高。古いほうが良いとは全然思わないです。今がいちばん、面白い。いろいろやってみてるんです。TwitterやFacebookも……」

――そのつながりでLINEはどうでしょう?
 
巻上「LINEもやってるよ。そうそう、ベースの坂出(雅海)さんの娘さんが、LINEスタンプをつくってるんですよ!  よく使っています」


そのスタンプがこちらです!!


アルパカ
アルパカボーイズ

やさしい色づかいに思わずほっこりしてしまう素敵なデザインです♪



なんと、ここで、スタンプの話を機にヒカシューのメンバーの皆さんがお集まりくださいました!

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左より、坂出雅海さん(ベース)、巻上公一さん、三田超人さん(ギター)、水野しずさん、佐藤正治さん(ドラム)、清水一登さん(キーボード)


――皆さん、メンバー間でLINEのやり取りをしたりはするんですか?

巻上「この人(三田超人さん)ね!! いまだにLINEで友だちになってくれないの!! ひどいよね!? 彼女以外とやらないの!!」

水野「(笑)」

三田超人さん(以下、三田)「そんなことないってー」

――普段のやり取りは何でされているんですか?

三田「普段はメールで。LINEの方は友だちを限ってやってるんです」

――と、すると、巻上さんは限られてる方に入るんですか?

三田「巻上公一は……や、やりましょう?」

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アットホームにわいわいと盛り上がる皆さん。ぜひ、仲良くお友だちになっていただければと思います(笑)

この場面に限らず、ライブ中も、皆さんとにかく楽しそうなんですよね。
すべての音を純粋に楽しみ、面白がっている。
国境やジャンルをすべて飛び越えた「音」という共通言語に、迫力あるパフォーマンス。
日本だけではなく、海外からも人気が高い理由がよくわかります。
 
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セットリストがないことからもわかるように、彼らのライブは即興性が高く、二度と同じパフォーマンスは再現できないであろう「唯一無二」の時空間です。

さまざまな楽器から生まれる多彩な音が複雑に絡み合う、その不思議な世界。

水野「最初に聴いた時は、体験にすらならないんですよ。あまりにも未知のものがすごい勢いでふりかかってくるので。音源を買って、何度か聴いて、自分の中に“フレーム”ができた状態で聴いて、初めて“体験”になるんです」

 
根強い人気を誇るヒカシュ―のデビューシングル『20世紀の終りに』 (1996年バージョン)
この曲をはじめ、『パイク』や、『白いハイウェイ』といった初期の音楽イメージが強い方は、また新たなる衝撃を受けることになるでしょう。そのくらいたくさんの“未知なる引き出し”を持つ現在のヒカシュ―。

水野さんも即買いした、ヒカシュー22枚目の最新アルバム 『生きてこい沈黙』は、大好評発売中です!

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“アルタイの古代信仰テングリから地球のマグマ
 シロイルカからシャボテンに至る超現実的な世界が
 ヒカシューマジックで現出。人間存在のあやうさにも迫る快作。
 曇天を青空にする魅力あふれる傑作アルバムが誕生した。
 MAKIGAMI RECORDS 10周年記念盤。オノセイゲンによるDSDマスタリング

 すべてが移ろい
 およそも確信もなく
 尊敬も醸造もされない
 それでも丹田がにぎわう
 ヒカシューの超常音楽ここに炸裂!!
 pataphysical songs and impro
 予価 3,000円(税抜)
 MAKIGAMI RECORDS 2015 mkr-0010   JAN4571266200108 "
                 (『ヒカシュー公式ブログ』より引用) 

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ヒカシューの織りなす超次元音楽を、ぜひご体験あれ!

ヒカシュー 公式ブログ
水野しず 公式ブログ



会いたい “あのひと” を身近に ―― LINE BLOG。
独自の世界をつらぬく潔さとカッコよさ。既成概念にとらわれないおふた組の信念にホレました! これからのご活動、心より楽しみにしております!

(文/キャロラインタニガワ)