月別アーカイブ / 2014年06月




今は体調の回復が課題であるわけですが、あくまでサーカスアーティストとしてショーに復帰できるでレベルまで回復する必要があります。

(日常生活を送れるレベルの健康という意味では、すでに完治に近い状態です)


その意味で、運動能力や筋力、体型などが重要になってくるのですが、運動については約1ヶ月間のドクターストップがかかっていたため、筋力が低下したり、体型も少し崩れてしまった(つまり太った)のが現状です。


というわけで、まずは取り急ぎ筋量を復活させるべくプロテインに頼ってみることにしました。

もちろん、ジム通いなども始めています。


体重については、胃に負担をかけないよう過度なダイエットは禁じられてしまったので、様子を見ながら徐々に落としていきたいと思っています。


モントリオール到着時: 59kg
運動禁止中の最大重量: 66kg

まさかの7kg増という奇跡的な数字を達成してしまったので(汗)、どうにか復帰までには60kg前後まで戻せるといいなぁ。




絶賛療養中のBLACKですが、実際のところ、日常生活をおくる上では全く問題ない程度の体力には既に回復していたりします。

ショー/パフォーマンスの仕事については今は控えていますが、それ以外の仕事であれば問題なくお受けできる状況です。

むしろ、理由はどうあれせっかく日本にいるのですから、シルク出演についてなど取材をお受けしたり、講演のお仕事などは身体に無理のない範囲で積極的にお受けしたいと思っています。


そんな中、早速取材いただきました



今話題のグローバルメディア、『IGNITION』さんです。

>> Pursue Your Passion and Your Life Will Shine - IGNITION


株式会社nanapiさんはHow Toの共有サイト『nanapi』や Q&Aアプリの『answer』を運営されていて、過去には私もヨーヨーのHow Toについて動画提供や監修などでご一緒させていただきました。

>> 動画によるヨーヨー解説サイト 『ヨーヨーキャスト』!


社長のけんすうさんをはじめ社員の皆さんとは公私ともに仲良くしていただいています。



そんなnanapiさんが今回立ち上げたのが、海外向けメディアの『IGNITION』。


・情熱や想い(こだわり)を持って物事に取り組んでいる人

・発見や興味関心が湧くような物事


などについて取り上げていくそうで、今回は私のことを取材いただきました。



製作のプロセスがとにかく丁寧、記事自体も非の打ち所のないクオリティ




仕事柄、各種メディアの方々から取材を受ける事は多々あるのですが、今回のIGNITIONさんについては、記事製作のプロセスについて過去随一の丁寧さであったように思います。


ライターさんご本人と編集さんを交えた丁寧な対面での取材、それを元にした日本語原稿の制作、そしてその英訳。

取材においては、取材相手(この場合は私ですが)に対して興味や敬意を持って接していただき、ライターさんとは初対面でしたが全てをありのままに話す事が出来ました。

また、「英語メディアの取材にもかかわらず一度は日本語の原稿を製作する」という大変な工程を加えていることからも、取材相手に対し「言いたいことがきちんと表現されているかを正確に確認して欲しい」というメディアとしてのプロ意識やクオリティ追求の姿勢を強く感じました。


言うまでもなく、非の打ち所のないクオリティに仕上げていただいています。

英文ではありますが表現は比較的平易な物が多いと思いますので、お時間のあるときにぜひお読みいただけたら嬉しいです!

>> Pursue Your Passion and Your Life Will Shine - IGNITION






1ヶ月ぶりの更新がこのような報告となってしまった事が残念でなりません。


私BLACKは、4月より始まったシルク・ドゥ・ソレイユの最新ショー『KURIOS』へ出演すべくモントリオールへ渡っておりましたが、体調不良によりショー出演を一時中断、日本へ帰国し、療養に専念することになりました。

契約そのものは継続となっており、体調が回復次第ショーへ合流する予定です。


胃潰瘍に伴う失血、運動耐性の低下





4月より始まった、シルク・ドゥ・ソレイユの最新ショー『KURIOS』。

私は、シルク・ドゥ・ソレイユ史上初のヨーヨーアーティストとして、その舞台に立つはずでした。


しかしモントリオール到着からわずか5日後、私は胃潰瘍に伴う貧血により意識を失い、病院へかつぎ込まれました。

突然の事態に驚きはしましたが、計6日の入院を経て退院。

一流のドクターや看護士の皆さん、何よりも本当に親切なKURIOSチームのケアのおかげもあり、予後経過は極めて順調でした。






退院直後こそ運動についてはドクターストップがかかりましたが、日を追って軽い運動については許可が下り、ショーにもオープニングの一部など少しずつ出演するようになりました。

メイクの練習や衣装合わせなども同時に進行し、当初の予定では5月末~6月上旬にはヨーヨー演目も含め本デビューできるだろう、という予定でした。


しかし5月下旬、運動耐性を確認する最終テストを行った直後、再び目眩を感じ、血圧も下がってしまったんです。

ドクターによる再診の結果、胃そのものは順調に回復しているものの、胃から失血した分の血液は完全には回復していないとの事でした。

特に赤血球の値は平常値をまだ下回っている状態だそうで、これが正常の範囲に入るまでは、疲れが抜けにくかったり過度な運動を行うと目眩がしてしまうこともあるそうです。


この症状が回復するには赤血球の値が正常値に入ればいいわけですが、これは時間経過に依存する物らしく、特別な治療をすればすぐに回復する、という物ではないそうです。

言い換えれば、時間さえ経過すれば回復する物なので、場所はどこにいても同じ。それならば、胃の状態が悪化することを避けるためにも、興奮した雰囲気を感じやすい現地にいるよりは、一度ショーを離れ日本で静養した方が良いだろう、という判断が下りました。


つかみかけた夢に手の届かない悔しさと、最高の環境への感謝





以前にも書かせていただいた通り 、シルクの長期公演出演は長年の夢でした。

それだけに、いざお声がけいただいて、出演まであと一歩という段階まで来ていながらも日本へ帰らなければならない現状は、正直に言ってとても悔しいです。


また、以前に出演候補として召集されながらもクリエーション段階で「出演レベルに達していない」と判断され自国へ帰ることになったアーティストの話を聞いたことがあったのですが、今回の自分の状況がどうしてもそれと重なってしまい、「自分の演技が至らなかったのではないか」という根拠のない不安や喪失感、絶望感にかられてしまう気持ちがありました。


しかし、アーティスティックディレクターの方がかけてくださった言葉は、それとはまるで正反対の物でした。


「まず初めにハッキリさせておきます。契約は『続行』です」

「私たちは、”あなたの演技”が必要なんです。誰でもいいわけじゃない、あなたが必要なんです」

「1日も早く戻ってきてくれる日を、心から楽しみにしています。万全以上の体調に回復して戻ってきてくださいね!」


他にも、多くの方から本当に温かい言葉の数々をいただきました。そして、そうした言葉の端々に、心からの応援の気持ちや、温かい気遣いを感じました。

現時点までに、本演目についてはただの一度もショーで披露できていない、全くと言っていいほどショーの力になれていない自分に対して、これほどまでに温かい言葉をかけてくださる皆さんには、何と言って感謝していいか分かりません。

「シルク・ドゥ・ソレイユは、アーティストへのケアが手厚い」という話は他のアーティストの方から聞いたことがありましたが、とてもではないですがそんな一言では言い表せない、心からの優しさ、温かさを、身をもって感じました。


まずは全力で、復帰に向け回復に専念します





事の発端は『胃潰瘍』でしたが、いま対応すべき事象は、それだけではありません。


・胃潰瘍そのものの治癒

・胃の中で出血したことにより失った赤血球の回復

・運動耐性の回復


大きく、この3点を万全以上の状態へ回復させる必要があります。


すでに国内の消化器外科、スポーツドクターの方に診療していただいています。

特にスポーツドクターの方は、以前にシルク・ドゥ・ソレイユの『Corteo』や『ZED』の担当医も務めていた方で、サーカスにおける運動強度についても精通されているので、復帰に向け最適なメニューを組んでいただけそうです。


他にも、改めてトレーニングや練習の環境を整えたり、連日続くショーに向け追加ヨーヨーの製作を職人さんにお願いしたり、体調回復後に向けた準備も着々と進めています。


応援してくださっている皆さんのご期待に対し思うように応えることが出来ず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

ですが起きてしまったことは仕方ないので、どうにか気持ちを切り替えて、改めてシルク・ドゥ・ソレイユのショーの一演目たるにふさわしい演技を披露できる状態へ戻れるよう、全力を尽くす所存です。

どうかその時まで、温かく見守っていただければ幸いです!

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