ヨーヨー世界チャンピオンBLACKオフィシャルブログ「BLACK’s Yo-Yo life」 Powered by Ameba



昨日、今まさに本を読み終えました、と言う方から、こんなメールをもらいました。




「BLACKさんは、読者に何を伝えようとしてこの本を書いたのですか?」 




このメールを見たとき、とてもうれしい気持ちになりました。



なぜなら、これはまさに


「こういう疑問を持つくらい、深く読み込んでくれる人がいたらうれしいな」


と思っていた質問だからです。




結論から言うと、この質問に対する答えはありません。


「結局、この本は何を言いたいのか?」


その答えは、わざと明確にせず、ぼやかして書きました。



これは、僕の思う『芸術的な表現』に対する考え方にも共通しています。




「芸術」や「アート」と一口に言っても、その理解は人それぞれで、

その定義は千差万別。


僕の考える「アート」と、別の方の考える「アート」は、
仮に多少共通する部分はあったとしても、全く同じ、という事はないと思います。



シルク・ドゥ・ソレイユのショーを初めて見たとき、こんなことを感じました。



「明確なメッセージや、何を表現しているのかは分からない。


けど、とにかく何かすごい事をやっている。


いったいこれは、何を表現したいのだろう?」



深く考えるうち、


「芸術とは?」


これに対し、一つの考え方が浮かんできました。



明確なメッセージ性を打ち出すのではなく、
あえて理解しにくい部分、想像の余地を残し、

それを見た個々人の想像によってそれを補完してもらう。


これにより、その人にとって理想の芸術として理解される。



これが、今の僕が考える芸術の形の一つです。




話は本に戻りますが、
本の趣旨や結論を明確にしていないのは、
読んでくださった方個々人で、それを想像してほしい、との思いからでした。



僕は現在ヨーヨーを仕事として成立させようとしていますが、
この道はあまりに険しく、誰にでも勧められるものではありません(笑)


「私はこうして成功しました。みなさんも同じ道を歩みましょう」


なんて言うつもりは、当然ですが毛頭ありません。



例えば、人生の選択として、大学を卒業し、会社員として就職する、

という選択も、素晴らしい決断の一つだと思います。


それに際し、本に書かせていただいた内容の中で

参考になる部分があるかもしれないし、ならない部分もあると思います。



参考になる部分だけ参考にして、
関係ないなと思ったところは読み飛ばし、忘れてもらってもかまわないです。



「この本は、何を伝えたいのか?」


その答えも、わがままを言わせていただくなら、

読者の方個々人で想像していただけたらうれしいです。


都合のいいように想像してもらってかまいません。



・努力を積み重ねることの大切さ

・目標を明確にし、様々な事柄に優先順位をつけること

・助けてくれる仲間の存在


など、捉え方は様々だと思います。



あるいは、当然ですが、そのような想像をする義務は、当然ありません。


どのような形であれ、

この本が、お読みいただいた方の人生を豊かにする一助に少しでもなれば、

こんなに幸せなことはありません。