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ショー出演でも、大会への参戦が目的でもない海外旅行。

何年ぶりでしょうか。


正確には、向こうで行われるサーカスフェスティバルの観覧が目的ですので

もちろん仕事の一環ではあったのですが。




Cirque de Demain - シルク・ドゥ・ドゥマン


日本で『シルク』と言うと『=シルク・ドゥ・ソレイユ』と勘違いされがちですが、

Cirqueとはフランス語でサーカスを意味する言葉です。


(シルク・ドゥ・ソレイユは『太陽のサーカス』という意味のサーカス団名)



僕が今回観に行ったフェスティバルは『シルク・ドゥ・ドゥマン』という名前で、

日本語に訳すと『明日のサーカス』という意味。


その名の通り、明日のサーカス業界を担う若手アーティストのための、

言わば登竜門のようなフェスティバルです。



しかし、登竜門と言ってもそのレベルは非常に高く、

すでにシルク・ドゥ・ソレイユのショーに出演しているアーティストが挑戦するほど。


当然、業界からの関心も高く、

ヴァリエテのブッキング担当者やイベントのディレクターなど

関係者も多数訪れています。



言わば、本場ヨーロッパのショービジネス業界において、

華々しくデビューしていくための最高の晴れ舞台なのです。


>> Festival Mondial du Cirque de Demain



パリまで観に行ってきました


シルク・ドゥ・ドゥマンは、フランスはパリで、4日間にわたり開催されています。

フェスティバルを観るためにわざわざパリまで、と思われるかもしれませんが、

なかなか日本では本場のサーカスアクトに触れる機会もありませんし、

現地だからこそ感じられる空気などもあると思い、思い切ってチケットをとりました。




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会場は、パリの郊外にある『CIRQUE PHENIX』という常設のサーカステント。

2,000名収容というとても立派な会場です。


12区というエリアにあり、パリ中心部からはタクシーでおよそ20分くらい。



ちなみにこの日(到着日)は会場へは行かない予定でしたが、

出国前にある電話を受け、急遽空港から直接向かうことになりました。




友人のパフォーマーを襲った最大の危機


実は今年、32年の歴史を誇るこのフェスティバル史上初めて、

日本人のアーティストが出演することになっていました。


彼とは昨年の大道芸ワールドカップで仲良くなり、

出国の数日前に応援の電話を入れていたのですが、

なぜかその翌日、すでにパリにいるはずの彼から国際電話がかかってきました。



「すみません、BLACKさん。


手荷物検査でヘアワックスを取られてしまったので、買ってきてもらえませんか。」



聞いた瞬間、ゾッとしました。


たかがヘアワックス、と思われるかもしれませんが、

本場ヨーロッパの歴史あるフェスティバルに日本人初出場という快挙。


さらには、これからの大きな仕事をつかむチャンスのかかった大舞台です。


どんな些細なことでも万全のコンディションにしておきたい、という気持ちは

容易に想像がつきました。



現地の薬局で数種類買ってみたが合わなかった、とのことでしたので、

これは自分が届けるしかない、自分しかできないのだと思いました。


まさか、マツキヨの店員さんも思わなかったでしょう。

目の前の客が買ったワックスに、そんな重い役目が課せられていたとは。




フランスまでヘアワックスを届けるだけの簡単なお仕事


飛行機の到着から彼の出演まで2時間程度しかなかったので、

当然ですがホテルへ荷物を置きに行く時間はありません。


サーカス会場にスーツケース持参は場違いかとは思いましたが、

空港から直接会場へ向かうことにしました。


フランス語の知識は全くない状態でしたが、

「メルシー(ありがとう)」 と 「シルブプレ(~お願いします)」 の2単語だけで、

どうにかタクシーに乗って会場にたどり着くことはできました。

到着後、すぐに彼に電話。


幸い、開演時間は押すのが慣例らしく、まだ出演までは時間があったようで

無事に出演前に手渡すことができました。


よかったよかった。



余談ですが、

普段日本で使っている F-06B がそのまま使えたことも地味に助かりました。




フェスティバルの内容は次のエントリーで


せっかく会場まで来たんだし、と思い、この日もショーを観たのですが、

ちょっと長くなってしまったので、内容については次のエントリーで。


(ちなみに、この日の演目は翌日観る予定だった演目と同じ)