今月15日のモントリオール到着後、体力向上を目的としたトレーニングに加え、演目自体の練習も日々行ってきました。

そして翌週にはコーチから、「週末の26日にはトレーニングを満了し、公演都市であるケベックシティへ移動しても良い」との許可がおりました。


本部に着いた後も「いつまでトレーニング期間が続くのか」という疑問に対して明確な基準が無く、悶々とした日々を過ごしていただけに、ようやくその日が提示された事はとても嬉しかったです。

ただ、それと同時に、「出発前日の25日に、社内発表を行ってみないか?」という提案をいただきました。


私が最後に人前でパフォーマンスを行ったのは、4月中旬。実に3ヶ月も前です。

本番までに少しでもショーの感覚を思い出しておきたいと考えていたので、ぜひお願いしますと答えました。


おそらくコーチは、「社内発表で自信を付けさせて、気持ちよく出発してもらおう」という計らいで発表会を提案してくれたのでしょう。

しかしよく考えてみると、社内発表という事は、ご覧下さる方は全員がシルク・ドゥ・ソレイユの社員の方々です。

当然ながらエンターテインメントを見る目は大変肥えている方ばかりで、万が一ウケが悪かった場合、それは「シルク・ドゥ・ソレイユのショーで披露する演技として不十分」という烙印を押される事に他なりません。


とんでもなくリスクの高い卒業試験を受け入れてしまったことに後から気付きましたが、完全に後の祭りです。

十分な練習と万全の体調管理を意識し、本番の26日を迎えました。



発表会がセッティングされた時間は、お昼休みの12:15。

全社メールで、「ご都合のよろしい方はぜひお越し下さい」という形で招待が送られたようでした。

「全社メールとはいえ、みんな仕事の都合もあるだろうし、せいぜい20名くらいかな・・・」と思っていましたが、その目論見は完全に外れました。


12:00時点からスタジオの外には長蛇の列。

少し早めに開場いただき、最終的には100名を越える社員の皆さんが私の発表を見るためだけに集まってくださいました。


会場は本社内の練習スタジオだったので、舞台裏に相当するような待機エリアはありません。

スタンバイの時点から皆さんに見守られつつ、久々に程よい緊張感を抱き、いよいよ本番の時間となりました。


司会の方から軽くご紹介いただいた後に、ステージに相当する場所へ移動。

音楽スタートの合図を送りました。


演技の出来は、生憎ノーミスとは行きませんでしたが、今の自分としては85点くらいの力は発揮できたのではないかと思います。

この短期間で仕上げた演技にしては、まずまずと言っていい出来ではないでしょうか。

もちろん、これから実際にステージで披露するまでの間にさらに完成度を上げ、現時点の100%以上の状態へ持っていく所存です。


最後はスタンディングオベーション、割れんばかりの拍手をいただいてしまいました。

皆さんから口々に「Congratulations!」と声をかけていただき、コーチの思惑通り大変気持ちよくなることが出来ました。

おかげさまで、無事卒業試験合格、と言えそうです。






現在は公演中のケベックシティへ移動し、1ヶ月半ぶりにKURIOSチームと合流しました。

早速、ショー全体の構成へ僕の演技を組み込む最終調整に入っており、近日中には正式にお客様の前で本演目を披露できる予定です。


ご期待下さい!