あっという間でありながら、それでいて実に様々な経験の詰まった1年でした。


KURIOS出演に向けカナダへ渡ったのは、昨年2014年の4月14日。

それ以前にも、シルク・ドゥ・ソレイユが手掛けるスペシャルイベントに出演したことはありましたが、長期公演への正式出演は今回のKURIOSが初めてのことでした。


そして到着から僅か5日後には、恥ずかしながら胃潰瘍で緊急入院(苦笑)

人生初の入院がまさかの海外となってしまい、正直不安も大きかったです。


数日後には退院するも、運動についてはしばらくドクターストップ。

胃の中での大量出血により失われた赤血球の回復には時間が掛かるとのことで、1ヶ月半くらいはろくに練習も出来ませんでした。


運動許可が下りた後も、背面へ反る技を試そうとすると、すぐに目眩が。

頭が逆さまになると血液が流れにくくなり、当時の赤血球量では十分な酸素を運べなかったことが原因でした。


とても不安になった事を昨日のことのように思い出します。

「自分は今後の生涯の中で、再びあの技を出来るようになる日が来るのだろうか?」と。


そしてその後、「一度日本へ戻り落ち着いた環境でしっかりと療養し、万全の状態で改めて戻ってきて欲しい」という言葉をいただき、6月に日本へ帰国しました。


自分の不甲斐なさ・至らなさに沈む気持ちはとても強かったですが、落ち込んでいるだけでは何も進展しないので、今の環境で出来る最大限の努力をしようと改めて決意をしました。


シルク・ドゥ・ソレイユが日本で提携しているスポーツドクターの先生に診てもらいながら調子を整えつつ、その時点の体調で無理のない範囲で演技作りやトレーニングを再開。

2ヶ月前に解約したばかりのスポーツジムや練習スタジオと再契約し、プロテインなどを買い込み、TEDへ向けた演技作りでもお世話になったPhilippe Aymard氏にも力を貸していただきました。


そして、当初の予想より1ヶ月ほど前倒しで復帰の許可をドクターからいただき、7月下旬には再びカナダへ。


モントリオールの本部で2週間程度の調整をした後、ケベックシティへ移動していたKURIOSチームへ合流。

入念なリハーサルの後に舞台でヨーヨーの演技を披露できたのは、当初のデビュー予定から実に4ヶ月が経過した、8月半ばのことでした。


そしてその後、トロントにて週に8~10回公演という過密スケジュールへの適応、サンフランシスコでは日本からも多くの皆さんにお越しいただき、シアトルでようやく少しずつ余裕が出てきた、というところでしょうか。





今回の正式加入1周年に際し、シルク側から記念ジャケットをいただきました。

背面にロゴの刺繍が入っています。





これからも、ここに至るまで支えてくださった全ての皆さんに感謝しつつ、シルク・ドゥ・ソレイユの名に恥じぬ演技を披露できるよう、ご覧くださる皆さんにお楽しみいただけるよう、全力を尽くす所存です。

どうぞこれからも、変わらぬ応援の程賜れれば幸いです!